第3話 揺りかごの材料
専門的な事はよく分からないな。
もう少しお勉強を頑張ってこればよかった。
ちょっと後悔。
でも、反省会を開くのは後だ。
とりあえず分かっている事だけをまとめると、こんな感じかな。
よく分からないけど、最近噂になってる「魔法が使えるようになる道具」ってのは、子供達を集めて作っていたのかな。
具体的な事は分からないけど、たぶん良い事にはならないと思う。
だって。今までにさらわれた子供達は、帰ってきてないんだから。
私が止めないと。
何の力もないけど、足手まといになる事ばかりだけど、今子供たちを守れるのは私しかいない。
「そんな事やめて! 子供達をたくさん集めてひどい事するつもりなの!?」
「げっ、正気のガキがいるじゃねぇか。面倒だな」
けれど彼らはあんまり脅威を感じてないみたい。
私の事、大したことがない子供だと思ってる。
実際その通りだけど、ちょっとむっとしてしまう。
「どうするんだ?」
「そんなの決まってんだろ」
「連れてくしかねぇだろ]
背後に気配がした。
気が付かない間に忍び寄られていたみたい。
私は殴られて気絶してしまう。
もうちょっと何かできるかと思ったのに、ふたを開けてみればすごくあっけない。
情けないな。
大人達は笑いながら私の体を掴んで、他の子供達と一緒に馬車に乗せていった。




