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第2話 馬車の到着
しょうがないから、私はその子達の後をついていく事にした。
町を出て、川沿いを歩いて、端を渡って、街道をてくてく。
そうして一時間くらい経過した頃。
子供達は、ある場所に辿り着いた。
「ここに誘拐犯たちのアジトがあるのかな」
周囲をきょろきょろ見回してみるけど、それらしい建物はなかった。
なら、いったいどこにあるんだろう。
エデンみたいに空にあるとか?
それとも地面の中の、地下とか?
考えこんでいると、遠くから馬車が近づいてきた。
「あっ、隠れなくちゃ!」
私は適当な岩を見つけて、そこに身をひそめる。
馬車が近くに止まると、そこから大勢の大人の人達が出てきた。
「今日も大漁みたいだな」
「馬鹿なガキ共だぜ!」
「大人の姿は見当たらねぇ。よし、気づかれてねぇようだな」
嫌な表情で笑っているその人たちは、子供たちの腕をつかんで馬車に乗せていく。
「揺りかごの材料がたくさん手に入ったぜ」
「これで作れるな」
揺りかごってなんだろう。
なんだか重要そうな言葉。




