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ゼロの軌跡(白の系譜)  作者: リィズ・ブランディシュカ
第4章 魔物との戦闘

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第7話 夢はいつか覚めるもの



 日が落ちたあと、施設の庭でパーティーをやった。


「もっと飲めよ!」

「ここで寝るな!」

「俺の肉はどこだ!」


 パーティーはずっと賑やかだった。

 飲み物も用意して、お料理もたくさん作って、皆が集まってとても賑やかで、とても楽しかった。


 どうでも良い事を喋ったり、ふざけ合ったり、そうする事がとても楽しくて、いつもいつも夢みたいだと思ってしまう。


 本当の私はまだあのくらい部屋の中を見て、ありもしない夢を見ているだけなんじゃないかと、そう思ってしまう。


「そんなわけないよ。これが現実」


 だって、ほっぺつねったら痛いし。


 だから大丈夫。


 怖がらなくてもいい。


 なのに、どうしてだろう。


 なんでか、少しこわい。


 どこからか潜り込んできた黒猫が、目の前でにゃあと鳴いた。


「夢はいつか覚めるもの」だとそう私に教えるように。







 


 黒猫は鳴く。


 にゃあと鳴く。


 箱の中で。


 たった一匹で。


 他には、人形でつくられた、猫がいる。


 けれどその猫は鳴かない。


 だから、本当にいるのはたった一匹。


 孤独な一匹。


 誰が猫を一人にしたの?


 猫はどうして箱に入っているの?


 猫はこれからどうなるの?


 箱の外を見つめてみたら。


 ひょっとしたら猫をそうした原因が、理由が分かるかもしれない。


 でも、分かるのは外にいる誰かだけ。


 猫には絶対、分からない。


 ずっと、ずっと。


 どんな理由だとしても、分からないーー。





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