第3話 異常個体
「これは、異常個体! 気をつけろ!」
「おいおい、まじかよ! おでましかよ」
「気合いれていかねーとな。油断するなよ!」
発見した人が大声を上げて、他のメンバーたちに知らせていく。
異常個体は、体が大きいだけじゃなくて力も強い。
一人でいたら確実にやられてしまう相手だった。
しかも、「手配魔物じゃないかっ!」「あいつ手配書でみたぞ」
異常個体の中でも特別な部類らしかった。
私達の前にあらわれたその魔物は、手配書に記されているような、特別狂暴なものだった。
討伐の時に何人も被害者が出ると、その魔物は手配魔物として手配書が作られる。
目の前の魔物もそんな魔物の様だった。
「百人犠牲になったって話の」
「ばか、そっちは噂の方だ。正確には五人だ」
「五人でも多いだろ!」
「的にされるぞっ! 散開しろ!」
異常個体の手配魔物は、こっちに向かって来る。
「ぐおおおおおお!」
雄たけびが、脳を揺らすかのようだ。
異常個体は、大きな蛇みたいな体をしてた。
けど魔物の蛇は、普通の蛇と違って頑丈でちょっとやそっとの攻撃ではやっつけられない。
「シノンさん気をつけてください」
「うん、スフレも」
私達は、周囲に散らばりながら相手の様子を眺める。




