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第2話 出現
とりあえず、しばらくは困った事はおきなかった。
敵もそう強くなかったから、怪我をする人もいなかった。
けれど、三回連続で魔物と戦った後、それはやってきた。
想い足音があたりに響く。
どしん、どしん。
地響きがして、身をすくませるような威圧感が辺りにみちた。
そして
「ぐおおおおおおおお」
鳴き声。
「これはっ、まさか!!」
サブリーダーがはっとした声になった。
ギルドメンバー達もざわついている。
「めずらしいな」
「この区画にいるなんて、聞いてないぞ」
「どうする?」
「逃げきれるか」
「戦う?」
前にも一度こんな事があったな。
これはかなり珍しい出来事だ。
サブリーダーが皆に警戒を促した。
「異常個体が出たぞ!」




