第3話 エリオのお弁当
二時間くらい活動した後、皆のお腹が鳴り始めた。
後方の安全な所で、声援を送っていたエリオが。「そろそろお昼の時間ね」と言った。
そして、安全な場所に移動。
周囲に魔物がいない事を確認して、ランチセットをひろげはじめた。
食器を用意したり、ご飯を配ったり。
わたしもきっちりお手伝いだ。
エリオが選んだ、可愛いお花柄の食器が全員行き届いたところで、食事の挨拶。
「「「いただきますっ!!!」」」
みんな、急ぐようにがつがつと食べ始めた。
エリオがギルドの皆の為に作ってくれたお弁当はとても美味しい。
冷めていても、美味しく食べれるから不思議。
私のお母さんは、すごくへたってほどじゃないけど、ちょっと味音痴だったからな。
知っている中では、エリオの料理の腕が一番。
「あっ、今の俺のとっただろ!」「よそ見する方が悪いんだ!」「おいっ、こらどさくさ紛れにまたとるな!」
みんなお弁当の具をとりあって大変だった。
「もぐもぐ。美味しいなー」
お弁当を食べる時は腹ペコな仲間達にうっかりとられないように気を付けなければならない。
でも、うっかり美味しいお弁当の具の味に浸りそうになるから、いつも注意してるのは、ちょっと難しい。
「美味しいですか? ならこれも分けてあげますよ」
「いいの? ありがとうっ、スフレ!」
スフレが美味しいお弁当の卵料理を分けてくれた。
美味しい物を食べると幸せになるから不思議だ。
一人で食べるより、皆でこうして食べるのも凄く楽しいし、幸せ。
私は今とても幸せ者だ。
幸せ者、だった。




