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冒険者ギルド

 それでもってせっかく冒険者ギルドに来たのだから是非見ていってほしいってウルヴィスが言うから見学することになったの。

 もちろんお忍びのため、プリンセス扱いしないように話しますよって。


 移動しながらウルヴィスが冒険者について教えてくれて行ったわ。



「まず冒険者になる為には15歳になってからと決まっているんだ」


「それって成人になってからってことね?」


 ウルヴィスが頷いて答えて、最初に建物に入った場所に出て私がウルヴィスに腕を掴まれた壁に羊皮紙が貼ってある場所に連れられたの。



「そして冒険者はここで自分に見合った仕事を探すんだ。 で、見つけたらあそこのカウンターで依頼を引き受けるって感じだ」


「へぇ〜、なんだか楽しそうね」


「そうでもないさ。 失敗したら違約金を取られるし、場合によっては死ぬような危険な仕事もある。 冒険者っていうのは常に死と隣り合わせの仕事なんだ」


「なら簡単なものだけを選べばいいんじゃないの?」


「簡単な仕事は報酬も安い。 それにそういった仕事はなりたての冒険者に経験を積んでもらう為に用意しているものもあるんだ」


 なるほどねぇ、確かに簡単なものばかり選ばれたら残るのは嫌なものばかりになるものね。


 次に案内された場所は王宮のものより狭いけど訓練場で、訓練している人の姿もちらほらみれたわ。



「どうだ、少し持ってみるかい?」


 サーラをちらっと見ると頷いたから、いろいろ見たことのない形状の剣を眺めていくと、珍しい片刃で反りのある剣を見つけたからそれを手にとってみたの。



「こんな剣初めて見たわ。 おし……」


「ララ!」


 てへ、危ない危ない。



「それはシミターあるいわシャムシールと言われる剣だ」


「ふーん」


 長剣(ロングソード)より軽くて振りやすそう。 シミターよりもシャムシールの方が発音が好みかも?



「その剣はだな……」


 的に向かってシャムシールを構えると、ウルヴィスが使い方を教えようと近づいたんだけど、その前に私は的に向かって振り下ろしちゃった。



「わぁ、これ凄い切れ味!」


 そう言って振り返るとウルヴィスとサーラが驚いた顔を見せていたの。



「ララはシャムシールを持ったことあるんですか?」


「初めてよ?」


「こいつぁ驚いた……天賦の才って奴か」


 今の一振りを訓練場にいた人たちも見ていて、口々に凄いとか、あんな子供がって声が聞こえてきたわ。



「ウルヴィス、次を案内お願いします。 ララも行きますよ」


 ハッとしてウルヴィスが次の場所に移動し始めて、私もシャムシールを元の場所に置いてすぐに後を追ったの。





 次は資料室で王宮の書庫よりかなり小さくて埃っぽかったわ。



「見ての通りここは資料室。 地図から魔物の生態なんかの情報がここにはある程度揃ってる」


 ウルヴィスがそう言って一冊の本を取り出して、私にあるページを開いて見せてきたから覗くと、そこには天賦の才についてが書かれていたわ。


 天賦の才のある人は今まで扱ったことのない、どのような武器でも瞬時に使い方を理解して扱うことができる能力って書いてあったわ。



「ふーん」


 ウルヴィスとサーラが何か言いたそうに見てくるけど、私、何かおかしかったかしら?





 次に入った部屋は資料室と違って、とても清潔にされた書庫だったの。

 ここにはウィザードのための魔導書が収められていて、高額なためマルボロ王国の冒険者ギルドでも本部のここにしか無いらしいわ。




 最後にもう一度ギルドマスターの部屋に戻ると、今まで見たことの無い飲み物とお菓子が用意されていたの。

 当然私は見たことの無いお菓子から目が離せなくなってた。



「楽しんでもらえましたか? プリンセス」


「……え? うん、とても!」


「ハハハハハ! これは失礼しました。 どうぞ召し上がってください」


 それじゃあお言葉に甘えて……と食べようとした時にサーラってば止めてくるのよ!



「ギルドマスター、これは誰が運んできましたか?」


 ……え?


 ウルヴィスもサーラの態度に気がついて、すぐにお茶とお菓子を少量口に含んだかと思ったら吐き出したの。



「こいつは……!

クソッ! 俺としたことが……

プリンセス失礼しました。 それと君、ありがとう。 申し訳ありませんが、今日はこれで御開きにしてもらってもいいでしょうか?」


 え? え! 一体何が起こったの?



「ララ……プリンセス、今日はここまでにして急いで王宮に帰りますよ。

ギルドマスター、後ほど結果を伺いに来ます」


「俺の威信にかけて……」




 一体何が起こったのかわからないまま私はサーラに連れられて冒険者ギルドを後にしたの。



「ねぇサーラ、一体何が起こったの?」


「……あのお菓子には毒が入ってました。 つまりララが王都にいることを知っている人物の差し金でしょうね」


「口にしていないのに毒入りに気がついたサーラの方が凄いと私は思うなぁ……」


 何はともあれ私たちはどこかの誰かさんのせいで王都観光を中止して帰ることになっちゃった。





書いていて思うのですが、どう見ても冒険じゃないですよね。 恋愛でもないし……


ちなみにここまででララノアの容姿に関して一切触れてきていませんが、【愛と美の神レイチェル】の血を受け継いでいるので、顔立ちは整っている設定です。

それ以外の姿形は読者様がたのご想像にお任せします。


なおどうでもいいところですが、ログェヘプレーベはまぶたが半開きしてそうな妖艶な美女で、サーラは必ず二度見してしまうような綺麗な人で、口を開かなければと守ってあげたくなるような可憐な人。 の姿をした魔法で変身している男です。


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