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突き進め頂点へ! 日本競馬のゆめへ!  作者: シャルシャレード
2章 3歳
34/37

歓喜

 その瞬間、歴史的な勝負を見届けたスタンドから大きな歓声が上がった。


 そして、検量室前でも大きな拍手と歓声が上がる。

 清弘は大きくガッツポーズをし、松崎や大田と固く握手をする。中島はというと嬉しさのあまり所構わず色んな人に抱きついている。


 『おめでとう清弘。ダービージョッキーだ!』

 鬼の松崎が目に涙を溜める。

 

 『松崎先生のおかげです。本当にありがとうございます。』

 清弘の目にも涙が浮かぶ。


 『ありがとう、高村騎手!君のおかげで初のG1制覇!しかもそれがダービーだよ。』

 大田が興奮する。大田にとって初のG1制覇でもあり、清弘にとっても初のG1制覇。これ以上ないほどの嬉しさである。


 『おめでとう、高村騎手。次は負けないから。』

 アルファジャックル鞍上の春日から声をかけられる。


 『次も負けませんよ。』

 清弘と春日が固く握手をする。

 その後も続々と騎手や関係者と挨拶をしていく清弘。


 そして、確定の瞬間から1番の涙を流しながら、かつての騎手仲間や関係者から祝福を受ける清と家族のところに向かう。


 『ダービージョッキーになれたよ。』

 家族に報告をする。


 『清弘、おめでとう!そして、ありがとう!』

 家族は流れる涙を隠さず心の底からのお礼を言う。


 『父さん、これで夢は一つ叶えたから。』

 清弘はそれに真っ直ぐな目で応える。


 『ああ、まだまだお前の道は続くからな。』

 清弘と清は固く握手をした。


 

 『清弘ー、やったよー!』

 中島がこちらに突進してくるように近づいてくる。

そして、周りのことは忘れたかのように清原の手を握る。

 

 『ありがとな。真香の力が無かったらダービージョッキーになれなかったよ。ホワイトジェムにも後で感謝伝えないとな。』

 清弘はホワイトジェムの方を見る。

 ホワイトジェムは相変わらず大人しくしていた。



 ダービー制覇の興奮冷めやまぬまま表彰式へと向かう。

 

 スタンドの観客はほとんど残り、清弘とホワイトジェムを大歓声で迎える。


 そして、清弘はインタビューを受ける。

 『本当に嬉しいのですが、正直まだ実感が湧かないです。でも、あれだけの勝負をこの最高の舞台で出来たのは本当に本当に幸せなことだと思います。ホワイトジェムとそれに携わってくださった皆様に感謝をしたいです。』


 清弘は嬉しさと誇らしさで胸がいっぱいになった。



 レース後、こんな評価が出された。

 このレースには2頭の勝ち馬がいた。ホワイトジェムとアルファジャックルである。雑草魂と良血、まさに正反対であるが、この2頭は間違いなく世界に羽ばたくだろうと。


 



 

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