皐月賞
できれば、平日1回。休日は1回か2回投稿を目指しています。
まだまだ慣れていない部分があるのでなにかあったらコメントの方もよろしくお願いします。
ーー皐月賞当日
中島真香、人生初のG1。
人生で1番緊張している。
どのくらい緊張しているかと言うと、
昨日の夜は寝れなかった。
忘れ物がないかチェックを50回はした。
ただ、不思議と頭は冴えている。
落ち着け落ち着け。
もし、ホワイトジェムに自分の緊張が写ってしまっては大変だ。
その気持ちを知ってか知らずかパドックのホワイトジェムは非常に落ち着いていた。
パドックの人数は今までの比ではない。
それほどG1、クラシックは凄いものなのだろうと中島は思った。
一方で清弘は思ったほど緊張していなかった。
『落ち着いてますね。ホワイトジェム。』
清弘が首を撫でながら話す。
『はい、私の方が上ずってますよ。』
中島は申し訳なさそうに答えた。
『誰でもそうなります。自分だって今、そうですし。
でも、緊張してたって仕方ないんです。あとは自分とホワイトジェムの力を信じるだけですから。』
清弘は自分に言い聞かせるように言った。
そして、地下馬道を通り、本馬場入場。
さあ行こう、ホワイトジェム!
そして、返し馬。
ライバルは各々、芝の上を行く。
軽く走らせているもの。落ち着かせようと歩かせているもの。
ホワイトジェムはいつも通り落ち着いて走っている。
しかし、ゲートの前で少し気が昂っている。
『落ち着いてくれよ。ホワイトジェム。』
6枠11番。単勝14.6倍の5番人気。
18頭の枠入り完了!皐月賞!
ゲートが開く!
スタートはやや立ち遅れる。
さらに、前に行きたがるホワイトジェム。
前に行ったらまずい、手綱を絞って後方の位置後ろから6番手ほどの位置に付ける。
展開はラストスマイルが注文通りに大逃げを見せ、
それにハイルソーダがついていく形となる。
するとここで歓声が大きく上がる。
3番人気ユノソリューションが先団に取り付いていったのだ。
人気の一角の思わぬ先行に引っ張られ各馬のペースは速くなる。
後方のホワイトジェムに取ってはこれ以上ない展開。
ここでチラリと後ろを振り返る。
アルファジャックルはいない。
おそらく前目の位置に着いたのだろう。
大丈夫だ大丈夫、手綱を通して会話をする。
スタートから行きたがるホワイトジェムを必死になだめる。これまで見なかったホワイトジェムに少し焦りが出てくる。
中山の短い直線とはいえ、このペースだ。恐らく、前残りにはならない、さらにホワイトジェムは掛かり気味、これ以上抑えると無駄にスタミナを消費するだけ。早く仕掛けないと。
3コーナー前から仕掛け始める。
それを待ちわびていたホワイトジェムは
4コーナーで中団から先団に取りつき、直線で外からの勝負。
逃げるラストスマイルとユノソリューションを捉えた。これはもしかしたら!
しかし、その気持ちは一瞬にして消え去る。
はるか前に馬の姿が見えた。
ーーアルファジャックルだ。
残り200と少々、リードは7馬身ほど
絶望的な差であった。
最後流したアルファジャックルがゴール。
苦しくなったホワイトジェムも4番人気のルリルリハンターを何とか振り切り2着を死守。
しかし、前までは7馬身差であった。
レース後、アルファジャックル鞍上の春日は天高く一本指を上げた。




