【第8話】ステータスと夜明け
「ステータス・・・システム・・・・ウィンドウ・・・・コンフィグ・・・・」
・・・・
・・・
・・
・
はい、無理。
音声反応もなし。
参ったな、スタータスない系なのか?
んー・・・
仮説1。本当にステータスがない。
仮説2。スキル取得をした後に、表示される。
仮説3。Lvアップ時に表示される。
ざっとこんなところか。
1だと、スキル勝負のゲーム。
3は、いずれ出るから今は気にしなくて良い。
問題は2か。
ステータスが進行の前提にあると、上げてないのは只の縛りプレイだな。
スキルの余りは1だし、取ってしまっても良いが・・・・。
目線が左腰のブロードソードに向かう。
とりあえず武器と、使えるか分からないが回復奇跡もあるし、街に降りて情報収集するのもありか?
その後に改めて必要と思うスキルを取る。
・・・
暫しの逡巡。
「よし。降りるか」
小高い丘の上から、眼下に広がる街並みを改めて見下ろす。
見通しが良くなっている気がする。
・・・先程より明るくなっている?
空を見上げると、深い藍色から空色に変わりかかっており、いくつもの星が瞬いている。
星座や星占いなんてのもこっちでもあるんかな?
興味もなかったが、ふとそんなことが頭をよぎりながらも、屋根もドアものない教会から外に出る。
どうやら街の中心地と、この教会らしき場所とは一本道で繋がっているらしい。
雑草が所々に生えている石畳を進んでいき、石畳同様に造成された階段へ向かう。
階段の両側は木々が疎らに屹立しており、うらさびれた哀愁感を漂わせている。
街中ではあるが、左右に気を配りながら左手の盾を握りしめ、念のため襲撃に備えつつ下っていく。
2~3分くらい歩き、ようやく一番下まで到着。
流石に敵襲はなかったな。
教会らしき場所の門的な存在なのか、石造のアーチをくぐる。
振り返るとアーチ越しの丘の頂上に、水晶の石柱が見える。
宗教的な存在であるようだが、少なくともこの町ではこの宗教は流行っていないことが良く分かった。
時間がさらに経過したからかどうやら朝に向かっているようで、空が白んでくると共に街並みには薄くもやが掛かり始めている。
さて、どこに向かうか。




