↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無料ゲームを積みゲーしてたら学習型VRに取り込まれた件  作者: 灯坂ソラ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/12

【第11話】セイクリッド王国

資料室には人影もなく、様々な大きさの本が棚に並べられていた。


書棚は部屋を囲むように配置され、中央には大きめの机が置かれていた。


机には大きく、「資料の持ち出し厳禁!」と張り紙がされている。


あんまり時間も食ってられないし、ささっと調べるか。


ざっと見渡すと、国のこと、町のこと、ギルドのこと、討伐対象のことが中心のようだ。


ゲームシステム的な情報はゼロか。


とりあえず、自キャラの育成をメインに考えて立ち回るしかないな。


……


……


……


1時間ほどかけて斜め読みをした結果、以下のようなことが分かった。


この町、ミザリータウンはセイクリッド王国の南方、サウザンディア地方に位置する中規模の町であること。


王政は町の自治を認めており、ファンタジー世界にしては、なかなか現代的な仕組みになっているらしい。


王国の国教はクリスタル教。


教義は「人はクリスタルから生まれ、クリスタルに還る」というもの。


そして、「人を殺すなかれ」。


平和主義の国かと一瞬思ったが、実はそうではない。


セイクリッド王国の歴史は、魔物の襲来とその防衛の歴史でもあった。


人間同士で争っている余裕などない、ということらしい。


モンスターは不定期に一つ、あるいは複数の町を襲撃し、蹂躙していく。


過去にはいくつもの町が灰燼と化し、王都も幾度か陥落しかけたことがあるという。


王国は魔物討伐軍を組織して対処しているが、襲撃の察知が遅れることもある。


そこで存在感を放つのが、冒険者協会というわけだ。


協会は緊急時には国の一機関としての役割も担うが、通常は町や個人からの依頼を仲介するのが主な役割らしい。


要約すると……


「魔物が町を襲ってくるから、落ちないようにどうにかして守れよ」ってこと。


じゃあ、「冒険者となった」俺の立ち位置は?


王道でいうと、依頼をこなしながらLv(あるならば)やスキルを向上させ、いずれ来る緊急ミッションに備えて活躍する、ってところか。


それはさておき、記録を見る限り、守り一辺倒の印象だ。


それだけ攻め込む余裕がないってことかもしれない。


町の様子からは、そんな切羽詰まった緊張感は感じられなかったがな。


魔物図鑑もざっと見たが、細かい記録はなく、あまり参考にならなかった。


定番のゴブリン、スライムから、動物系、精霊系、アンデッド系、聖獣系、竜系まで一通りいるようだが、能力や特性までは分からなかった。


ただ、王都を壊滅しかけたのは、魔神「アスラ」という存在らしい。


魔剣の一振りで王都の一角が吹き飛ぶほどの力だったという。


まあ、歴史は大げさに書く傾向があるが、そんなもんがいきなり出たら逃げ一択だな。


よし、こんなもんか。


プレイヤーの成長システムをどうにかして解明することが急務だが、とりあえず依頼を受けて試してみるしかないな。


2階の資料室をあとにして、再び1階の受付カウンターへ向かうのだった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。