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第二話 男がよってたかって、女一人に格好悪いことすんなよ

今日のタイトルは七つの大罪からだしました。

少しタイトル詐欺かもしれませんごめんなさい。

気がつくと俺は洋風の町のど真ん中、目の前には噴水があり周りは冒険者のような格好の者たちがいる。

周りには俺に知り合いは誰も(・・)いなかった。


リリィはどこに行ったのだろう。

とりあえず情報収集と探索を始める。

と、その前に自分の装備を確認しないとな。


ステータス画面の表示がわからないので外見での武器の判断しかできない。

武器は完全な日本刀だ。装備が周りと異なっていて俺はコートのようなものを深くかぶって顔が見えていない。


外見ではそこまでしか判断できないので情報収集と探索を始める。


とりあえずこの町の地形やかたちは理解できた。

中央の噴水から東西南北に商店街が広がりそれぞれで何が売ってあるか変わっている。

商店街を抜けると住宅街になり住宅街から東西南北がわから外周の門に近づくにつれ軍の寮が増えていく。


町をぐるりと周ったがリリィは見つからなかった。

リリィの言葉が嘘のようには思えない。

さっき指を試しに噛んでみたらしっかりと痛覚が効いてHPも減った。

つまりここはゲームではない、異世界なのだ。


とりあえず探索は終了したし町の外に行くことにしよう。

俺は外門に向かった。


外門に着き町の外に行こうとすると聞き覚えのある声が聞こえた。


「やめてください!」


そっちの方に目を向けるとリリィを囲むように軍の男たちが並んでいた。

ちなみに軍には級があり上がれば上がるほど紋章が豪華になる。

一番下は紋章すらないのだが紋章が無いものは新人かこういうゴロツキに限る。


男たちの肩には紋章がなく代わりに剣に黒いハートのマークが書かれていた。

黒のハート、それはこの町の東領土を好き勝手に暴れ金品を奪い住民に手を出しなどの軍としてはありえない行動をしている集団。

そいつらのマークだ。


一番下の級といえど仮にも軍。軍の初期装備とそれなりの武の心得があるならば村人や普通の冒険者は手を出さない。

俺が情報を聞いた元からここに住んでいる住民も俺に手を出すなとくぎをさしてきた。


勿論手を出すつもりはなかった。

しかしそれは過去の話。

俺は男たちに歩みを進めた。


「おいおい〜俺たちゃ軍だぜ〜?乱暴はしないからよ〜ちーと向こうで遊ぼうって言ってるだけだろぉ〜?」


「やめてくださいって!」


「冷てぇーな〜いいじゃねぇか。お仲間さんとはぐれちまったんだろ?ちょっと遊ぶだけだからさ」


男はそう言いながらリリィに触れた。


「触らないでください!」


「チッ、いい加減にキレるぞ?あぁ?!よしテメェら攫っちまうぞ!使ったら売れば儲かるだろう。こんな美人さんなんだからよぉ?」


男たちがリリィの手を取ろうとした。


その瞬間。男の手から血が流れた。

俺はリリィの前に出て刀を構えた。


「は?」


「おい・・・俺の仲間に何やってんだ?・・・」


「あ?なんだテメェがお仲間さんか。何やってるってこれからヤるんだよ」


男はヘラヘラしながら言った。

正直こういうのは俺の大嫌いな人種だ。

汚く醜く低俗。


「おい兄貴、こいつボコってみせしめにしましょうよ?最近逆らう奴が多くなってるようですぜ」


「ああ、そうだな。よし!てめぇらやるぞ」


男達は短剣と盾を構えながらこっちに近づく。


「逃げてください!」


リリィが逃げろと言っているがとりあえず無視だ。

男達は5人いて俺の周りを囲んだ。

そして同時に斬りかかってくる。


「くだらんな」


俺は一番早かったやつの刀を合気道の要領で別のやつに斬りつけさせ怯んだ隙に斬る。次のやつを刀で飛ばす。そして後ろから攻撃を仕掛けたやつの手を掴み。

ひねりそのまま曲げる。

一瞬にして『兄貴』と呼ばれるやつ以外が俺にひざまづいた。


「おい・・・お前はかかってこないのか?」


「チッ情けねぇ奴らだな」


最後の男も同じように剣で斬りかかってきた。

俺はその剣受け流し後ろに回る。

そして右上から左下、そこから体を跳ね返し回転しながら斬る。


「お、俺が悪かった!やめてくれ!」


刀をしまう。いやそのふりをした。なぜなら・・・

次の瞬間男達は立ち上がり襲いかかってきた。

予想通りすぎる。


汚いことでしか勝てないのなら少し本気で潰すとしよう。

俺は回転しながら男達の中心から裂け居合の、いや俺の居合の構えする。

鞘を左手で逆手で持つ。刀は普通に構え。

下から上に斬り裂く。

勿論男達はやられまいと反撃をするが全て俺の鞘によって防御される。


数分、たった数分で砲弾を食らっても傷つかない鎧はボロボロに裂け岩をも砕く剣は折れる。

俺の初期武器である刀は刃こぼれすれなく俺のHPゲージは最初の指を噛んだ分以外減っていない。


「さて・・・ここでとどめを刺してもいいが今まで奪った物を住民に返し東領土に住む者に土下座をした後に住民の依頼を全てこなすと誓うならば生かしてやろう・・・」


男達は小さく頷きながら走り去っていった。

俺は刀を鞘に収めこしにさす。


「リリィ。大丈夫か?」


「え、は、はい。私は大丈夫ですけど・・・」


「ん?どうした?」


「いえ、なんでも・・・」


「スッゲェな!!!」


「あんたは英雄だぜ!!!」


「おい、今日は宴でもするか?!」


周りのギャラリーはいつの間にか増え、俺に賞賛の声をあげた。

そのギャラリーの中から一人巨体の男が出てきた。


「俺の名前はドーター。東領土の英雄さんよ。見た所来たばかりの旅人か冒険者だよな?」


「ああ、そんなもんだ」


「よし!宿がないだろ?うちの宿を使ってくれ!今日は宴だ!みんなうちに来るんだ主役がいなきゃ意味ないんでな!」


「どうする?リリィ」


「行ってみましょうよ。情報が必要だと思いますよ」


「てことだ。お邪魔させてもらうぜ」


「邪魔なんてとんでもない!じゃあ宴まで時間があるんだ。部屋は準備しとくからよ。始まる時には呼ぶから休んでてくれ」


「ありがたい。そうさせてもらう」


俺たちはドーターに連れられ『宿屋巨人邸』に泊まることになった。

部屋に案内してもらい3時間後に呼んでくれるらしい。


「さてと、ここ。風呂あったよな。先入ってもいいか?」


「え!?あ、ああ。良いですけど・・・」


「悪いなすぐに上がるから見張りの方。頼むぞ」


「は、はい」


久々に疲れた。

それも当然だ。引きこもりの廃人ゲーマーがいきなりガチバトルをやったのだから。

さて、何故俺がここまで剣術に長けているのか。


それは俺が『白神一族』だからだ。

白神一族は鎌倉時代やもっと前からある妖怪退治や陰陽師を一族でやっている。しかも全員が天才的な武道や霊能力者である。


俺はその一族の末裔。一族最高の剣士と呼ばれる父から武術を習った。母は俺が幼い頃に死んだ。

俺の左目はこの一族特有の習慣である『眼写り』のせいで母の目となっている。

そのせいか俺は特殊な体質を持っていた。


風呂を上がり浴衣を着る。

この世界にも和の風習があるのは驚いた。


「上がったぞ・・・見張りは任せろ。風呂は沸かしといたから直ぐに入れる。ごゆっくり」


「はい、それでは失礼します」


リリィは急ぎ足で風呂に向かった。


背伸びをした瞬間。俺の顔横にナイフが飛んで来た・・・

投稿ペースはできればも少し早くしたいと思ってます

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