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第一話 リンクスタート!

タイトルはこんな感じでその話にあった言葉を使ってこうと思います。

誤字脱字はごめんなさい

その部屋には自分の、寒さに震えている声、パソコンの機械音、そしてゲームのBGMだけが響く。

そんな空虚な空間。

それが俺の部屋。


中学2年にしてアパート一人暮らしの引き廃人ゲーマー。

生活費すらゲーム内の通貨を現実に換金するシステム、『バーチャル・ザ・ゴールド』VTGを使い稼いでいる。


VTGとは定められたゲーム内の仮想通貨を現実のお金に変えるシステムである。

と言っても1円稼ぐことすらかなり困難でこのやり方で稼ぐ者は一握りのトッププレイヤーしかいない。


トッププレイヤーでもニートやフリーターなどの社会人がほとんどで大学生が少しいるくらい。

中学生でこのシステムを使い稼ぐのは居ても片手で数えられるくらいだ。


仮想通貨を金に換えて一息ついた。

外は雪が降り注ぎ季節感のある光景になっていた。

イルミネーションがあちこちにあって夜なのに昼間のように明るい。


それも当然だ。

今日は12月24日の土曜日。

クリスマスイブであり次の日は休日。

そんな日に出かけないような者はほとんどいないだろう。


いや、そんなこともないな。

今日は全世界のゲーマー、否、一般の人ですら待ち望んでいた史上初の完全VRMMORPG、

『幻想の世界』の発売日だ。


『幻想の世界』はヘルシャフト社が独自に開発した誰にも知られていないシステムを使った完全なるVRMMORPGだ。

その新ジャンルだけが人々を魅了しているわけではなく自由が全てのゲーム性もこのゲームの特徴の一つだ。


『幻想の世界』は無限にスキルがありジョブがある。

しかもその世界にひとつだけの物もあり勇者としてダンジョンを攻略したり平民として平和な暮らしをしたり学園に行き恋愛をしたり・・・


できることはプレイヤーの数だけあり可能性は無限大。その上世界観は完全なるファンタジー世界。

それゆえこのゲームは『異世界の具現』とも言われる。


そんなゲームだと入手は困難を極め初回の100000個はかなりの値段だったり一般人は入手ができない。

無論俺もその入手することのできなかった一人だ。


『幻想の世界』の公式サイトを見ながらため息をついた。

コーヒーを一杯飲んで一息つくとチャイムの音が響いた。


おかしいな。今日は何も届く予定がなかったはずだ。

玄関に行き扉を開ける。

そこには誰も立っておらず大きなダンボールと封筒があった。


とりあえずダンボールを家に入れ封筒を開けた。

封筒の中には

「あなたは次世界への権利を手に入れ・・・」と書かれていてそこで文は途切れていた。

しかし最後に

「この世界を守ってください」

と一文だけが書かれてあった。


封筒の意味が理解できずにダンボールを開けた。

俺は驚愕した。なぜならそこにはネットオークションでは100万をゆうに超えこの世界に住む全員が喉から手が出るほど欲しがっているゲーム機があるからだ。


ゲーム機は錠前と鍵のようなものでそれが入っている箱には大きく『幻想の世界』と堂々と書かれていた。


直ぐに準備をした。

しかし分からない。一体誰が何故なんで俺にこんなものを届けに来たのか。世界を守る意味とは。


分からないことは多いいが分かることがある。

それは俺がこのゲームをプレイできること。

そして多分俺はこのゲームをクリアしなければならない。


どこにもそんな保証はないし証拠もない。だけど確信がある。

俺は準備した錠前に深呼吸を一つして鍵をさした。


その瞬間錠前は上下左右に大きく開き中から凄い光がもれはじめた。周りの空間がガラスが砕けるように割れていく。

全て割れた時俺は気を失った。


気がつくとそこはいわゆる電子空間と呼ばれるものにいた。

目の前には白髪の長髪の女がいる。

目は緑で耳は尖っている。美人だ。


そんなことを考えていると女が口を開いた。


「ようこそ!『幻想の世界』へ!」


俺の前に『飛ばす』というボタンと『続ける』というボタンが出てきた。チュートリアルかなんかだろう。俺は続けるを押した。


「私の名前はリリィです!よろしくお願いします!それでは早速ゲームの説明をしますね!このゲームはPhantomと言われる世界を自分だけの楽しみ方をするゲームです!スキルやジャブは無数にあり楽しみ方は自由自在!」


「それではそんなPhantomでのあなたの分身を作りましょう!」


目に前には項目が2つ出てきた。

種族と名前。それしかない。なのでそこにキャラメイキングの文字がなくそれらしいものもない。


「なぁ、キャラメイキングはどうやってやるんだ?」


「このゲームはキャラメイキングができません!プライバシー保護のため少しは変わったりしますが設定をすることはできません!それでは種族の説明を・・・」


リリィの声が止まった。


「いや、いりませんね。これより先はあなたを含めた6人しか知らないことです。まぁ直ぐに全プレイヤーに伝わりますけどね。さて、それではこれより本当のゲーム説明に移りますね。このゲームは、いやPhantomは異世界でありそこにあるものは全て実在します。無論わたしもしっかりと生きていますし死ぬこともあります」


突然のことに理解ができない。


「あなた達はこれより異世界への転移をします。Phantomでの命は実在するのでそこでの死は本当の死となりリスポーンは存在しません」


「しかしたった一つだけ向こうの世界に帰る方法、いやPhantomと現世を行き来できるようになる方法があります」


「それはラスボスを撃破することです」


「向こうの世界はラスボスが率いる魔軍と呼ばれる軍隊とその他の生物の戦争となっています。現在は圧倒的に魔軍に劣っている戦況。それを覆し見事ラスボスを倒すことさえできれば行き来することができるようになります」


「さて、先ほど6人は知っていると言いましたがその6人にはある権利が与えられます。それは選ぶ権利です」


「選ぶというのは3つありこのまま現世に戻る、ラスボスを倒す、そしてラスボスの味方となるかです」


「ちょっと待て意味がわからないぞ」


「私も意味が分かりません」


「あ、言い忘れていましたがあなたの種族だけ説明します。あなたは半人半神。つまり人間と神のハーフです。さっき行き来できるようになると言いましたがそれはクリアしてもクリアしなくてもあなたは現世より半人半神という意味です」


なるほど、確信の理由がわかった。

このゲームをプレイする使命。クリアする使命。

俺はやらなければならないことをついに見つけたのだ。もしもそれが理由となり選ぶの材料となるのなら俺は迷わずに選ぶ。


「ラスボスを倒すよ」


途端にリリィの表情が明るくなり声が跳ねた。


「ほんとですか?!それでは!改めましてお願いしますね!説明ピクシー改め、あなたと旅をすることになりますリリィです!」


「は?!」


「説明はできないことになっているんですよ!すみません!さっきの6人は選ぶ権利を与えられたのと同時に仲間を1人増やすことができます!」


「てことは、俺はリリィと旅に出るのか?」


「はい!!!!」


リリィは笑顔で頷いた。

そして電子空間が崩れはじめ白い光に覆われはじめた。リリィは焦りながら声をあげた。


「さて、最後に名前を教えてください!プレイヤーネームでありPhantomでのあなたの名前になります!」


俺はクスリと笑い力強く叫んだ。


「スフィアだ!!!」


それは俺のもう1つの名前、ゲームでの最強を語る名前。俺の本当の名前である『白神輝』を超える大切な名前。

そしてあの時約束したあの人から貰った命と同等の価値がある名前・・・


「それでは、お願いしますね!スフィアさん!」


リリィはさっきよりも何倍、何十倍も明るい笑顔で返事をした。

そして手を伸ばす俺はリリィの手を自分の手で掴んだ。

俺は、いや俺たちはこれから命を、命より価値のあるものをかけた戦いをする・・・

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