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『てかさぁ、あーしずっと気になってた事があるんだけど、グレイルに質問していい?』
『何だ? 好きな女のタイプだったら落ちるところまで堕ちた聖女だぞ?』
『マジキッショ過ぎてウケる!!』
『グレイルってスライムの分際で一丁前に性欲完備してるの凄いよね』
『ワッフル。お前は俺と全国のスライムに謝れ。それでミラ。質問ってのは何だ?』
『グレイルってスライムなのに何で喋れるの?』
『あ、それ私も気になってた』
『そう言えば初めて会った時にも似たような事を言っていたな。スライムって普通は喋んないのか?』
『わかんなけど、あーしは見た事ないよ』
『私もないなぁ。意思疎通が取れたこともない』
『マジか……。確かに他のスライムから会話が聞こえて来たことないんだよな』
『そうでしょ!? だから初めてグレイルを見た時、あーしマジでビックリしたんだよね。しかもホーンラビットのワッフルと連携して戦ってたし』
『連携って……普通連携して戦うだろ? ミラの仲間のビッグキャタピラー達だって他のモンスターと一緒に攻撃仕掛けてただろ?』
『あれ別に連携じゃないよ。それぞれが本能のままに人間に突撃してるだけだからね』
『そういうもんなのか……』
『私思ったんだけどさ、グレイルって知識が偏ってるよね? それになんだかさぁ、視点も思考も私たちとは違うって言うのか。まるで……人間……みたいな感じがする』
『あーしもそれ思った!! グレイル前世は人間だったりして』
『ん? 俺、前世人間だったぞ?』
『『マジで!?』』
『マジマジ。魔獣殺しのグレイルって呼ばれていて、自分で言うのもアレだがかなり強かった。それと名前の通りモンスターを沢山殺して来た。嫌いになったか?』
『別にー? 前世の記憶ないけどあーしだって人間だったかもしれないし。ぶっちゃけ前世の行いとか今は全部チャラっしょ?』
『私もそう思うよ! 気にしない気にしない!』
『そうか。ありがとう』
『ちなみにどれくらい強かったの?』
『最後命を落とす前にはノースィアの神獣グリフォンを倒したんだぞ』
『!!? 思ってた数倍凄くて私びっくり』
『流石あーしのグレイル。前世から凄くて誇らしいよ!!』
『何でお前が誇らしいんだよ』
『あーしのグレイルって何?』
『ん? ワッフル、今何か言ったか?』
『べ、別にぃ?』
『ところでさ、グレイルは神獣グリフォンを倒したわけだよね?』
『そうだ』
『じゃあ何で死んじゃったの? 深手でも負ったとか?』
『……絶対に笑わないなら教えてやる』
『何それ? もしかして笑うくらい面白い死に方しちゃった系?』
『まぁ、それなりに……』
『ヤバっ! めっちゃ気になる!! 早く教えて!!』
『絶対に笑うなよ!!』
『私は笑わないよ!』
『あーしも極力我慢する』
『極力我慢って何だよ。……まぁいいや。神獣グリフォンはノースィアにある一番大きな山の山頂を拠点にしていたんだ。俺は単身で乗り込み、正面から奴とぶつかった。俺の大鎌と奴の爪の強度はほぼ互角。先に敵の本体に自らの得物を到達させた方が勝つ。そんな戦いだった。幾度もぶつかり合う鎌と爪。やがて決着はついた。地面を蹴り、大きく宙に飛んだ俺はその大鎌でグリフォンの首を撥ねた』
『おぉっ!! カッコいい!!』
『よっ!! スライムの星!!』
『茶々うぜぇ……。グリフォンの身体は勢いよく地面に落ち、それを追うように俺も地面に着地する。それはまさに俺が勝利を確信した瞬間だった。だがその一瞬、俺の気は緩んでしまった。偶々足元にいたスライムを踏み、足を滑らせて山頂から転落。そのまま死んでしまったってわけだ』
『…………プッ……ププッ……アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!! マジヤバい!! あーっ!! ダメッ、ダメッ! ハハハハハハハハハハハハハハハ、お腹痛い……死ぬ……アハハハハ』
『…………プッ……ププッ……アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ! ごめん! ハハハハハ、本当ごめん。笑っちゃいけないって……ヒヒッ、わかってるけど……スライム踏んで転落って……アハハハハハハ』
『笑われるとは思ったけど想像以上に大爆笑じゃねぇか!!!! 俺一応死んでるんだからな!? 転落死めちゃくちゃ痛いんだからな!? お前らには優しさってものがないのか!?』
『『それは本当ごめん!! アハハハハハハハハハハハハハハ!!!!』』




