表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/94

第三十六話 王都に進むわたしたち

小春日和のポカポカした陽気。


風も冷たくはなく、気持ちがいい。


道の周囲には、農地や牧場が点在している。


その中を、わたしたちは王都に向かって進む。


わたしは馬に乗って歩くぐらいの速さで進み、その隣を殿下が歩いている。


昨日までは想像もしていなかったことだ。


夢のようだ。


殿下は爽やかに微笑んでおられる。


私の心を熱くさせる笑顔だ。


このまま殿下と旅を続けたい。できるものならば、殿下と二人きりで。


いろいろなところに行って、思い出をたくさん作り、仲を深めていきたい。


でも……。


殿下は、王宮に戻ってしまえば、会えるのは政務の間だけ。


二人だけで会うことはまずないだろう。


今、殿下の距離を縮めることができれば、そういう機会もできてきそうだけど。


とはいっても、わたしからアプローチするわけにもいかないし……。


そんなことを思いながら、二時間ほど経った頃。


「そろそろ休憩にしましょう」


殿下がみんなに呼びかける。


道端に、ちょうど木陰になっている場所があったので、そこへ行って休むことになった。


「殿下、大丈夫でしょうか?」


わたしは殿下に聞くと、


「全然大丈夫です。こういう天気の日に歩くのもいいものですね」


と言ってくれた。


表情も爽やか。


「疲れたら、いつで言ってください」


わたしがそう言うと、


「お気づかいありがとうございます。このまま王都まで行っても全然大丈夫です。フローラリンデさんの方こそ疲れてはいませんでしょうか?」


と殿下はやさしく言った。


「わたしもおかげさまで疲れていません。これも、殿下が馬に乗せていただいたおかげです」


「あなたの方こそ無理はなさらないで。休みたくなったら、いつでも言ってください」


「ありがとうございます」


わたしたちは、のどがかわいていたので、水を飲んだ。


その後、殿下と少し話をしていた。


「あなたも途中見てきたと思いますが、予想以上に荒れ地が多いです。そして、農民たちの家は小さいものが多く、決して豊かではなさそうに思います。


殿下は少し憂鬱な表情をしている。


「わたしもそう思います。荒れ地を開墾し、農民たちの待遇を改善していく必要があると思います」


「わたしもそうしていきたいと思っています」


殿下は、この王国を豊かにしたいと思っておられる。


わたしはそのお手伝いをしていく。


殿下とともに、こうした厳しい状況を一つ一つ改善していきたい。


「王宮に戻った後、わたしは正式に父上から権限の多くを移譲されます。改善しなければならないところは多いですが、あなたの協力があるならば、きっといい方向にいくと思っています」


殿下は、微笑みながらそう言った。


「殿下とこの王国の為、一生懸命努力していきます」


「ありがとうございます。一緒にこの王国の為、力を尽くしていきましょう」


殿下の言葉を聞いて、わたしは少し残念な気持ちになった。


殿下に頼りにされているのはうれしい。


うれしいことではあるけれど……。


それは恋からは遠いもの。


わたしが殿下の恋の対象となる時はくるのだろうか。


ちょっと弱気な気持ちになる。


でも今からそう思ってもしょうがない。


とにかく殿下の為に尽くしていこうとわたしは思った。


「面白い」


「続きが気になる。続きを読みたい」


と思っていただきましたら、


下にあります☆☆☆☆☆から、作品への応援をお願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に思っていただいた気持ちで、もちろん大丈夫です。


ブックマークもいただけるとうれしいです。


よろしくお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ