神聖国編 第6話 『隣で』
なあ、⬛︎⬛︎…、俺は間違ったことをしたのだろうか…
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目の前には死装束のような服を着た刺客が三人。武器は短剣を持っている。
ルイは走り出し、刺客に攻撃を仕掛ける。
だが、その時だった。なんと刺客は全員、ルイを通り過ぎていった。
まるで最初からルイを見ていなかったかのように…
ルイは振り返る。三人の刺客はリアナに向かって一直線に近づいて行く。
(リアナが狙いだったのか!?)
ルイに「なぜリアナが?」という疑問が生まれた。
だが、そんなことを考えている暇はない。ルイは振り返って走り出す。
「リアナ!」
リアナはなんとか応戦している。
だが、慣れない剣だからか、剣筋が乱れている。
(とりあえず、こいつらをバラけさせなければ…)
「おらっ!」
ルイは刺客の一人の背中を斬り付けた。
赤い血が白い死装束に滲んでいく。その時、ルイは背筋が凍った。
なぜならその斬られた一人の刺客は一切顔を歪ませなかったからだ。
肉を斬られ、出血しているのに顔の色ひとつ変えない。
まるで痛みなんて感じていないかのように戦う手を止めない。
「くそっ!」
ルイはリアナの前に回り込み、三人の腹をかき斬る。
三人の刺客は血を流して地面に倒れた。たが、まだ動こうとしている。
ルイは最後に三人の首を斬り、とどめを刺した。
石畳の道の溝に血が流れていく。
(これで終わりか…)
ルイは刺客を倒し、安堵の気持ちで立っていた。
「ねえ、ルイ…」
リアナが何か言い出そうとしたその時だった。
ルイは視線を感じた。だが、それは自分に向けられたものではない。
ルイは視線の方向を見る。屋根の上に人影が見えた。
それはもう一人の刺客だった。その刺客は弓を構えている。
(四人目だと!?まずい!)
ルイの脳裏にある女の子の姿が映る。笑顔が素敵な銀髪の女の子。
その笑顔が崩れる瞬間が…
ルイはリアナの方向へ走り出す。愛する人を守るために。
ー「速度上昇」ー
(間に合えっ!)
ルイは全速力でリアナに駆け寄るのだった。
ーーブスッ
最初に聞こえたのは何かが刺さる音だった。
リアナは一瞬何が起きたのか分からなかった。
気づけばリアナはルイに抱かれるように守られていた。
ルイの右腕に矢が刺さっている。
その光景がリアナを不安の沼にゆっくりと誘う。
ー「ライトニングジャベリン!」ー
リアナは屋根上にいた刺客を葬った。
「いっ!大丈夫か?リアナ?」
ルイは顔を顰め、刺さった矢を抜きながらリアナに話しかける。
「………」
リアナは黙ったまま俯いている。
「なあ、リアナ大丈ーー」
「ーーねえ、ルイ…私は…」
リアナは震える声でルイの言葉を遮る。
「私は…そんなに…弱いかな…?」
顔を上げたリアナは泣いていた。大粒の涙を流して。
「ルイ、あなたはいつも守ってくれる。今も、ボルフス様と戦った時も自分を犠牲にしてまで…。それはルイが私を愛してくれているからだってわかってるの。でも…でも…」
「リアナ、君は弱くなんかない!そんなーー」
「ーーだったら!頼ってよ。任せてよ。私を…信用してよ…」
そう。リアナはルイに守られるたびにある考えが脳裏をよぎっていた。
自分は共に戦う中でルイの負担になっているのではないか、自分がいない方がルイは戦えるんじゃないかと。
「私も、ルイの隣で戦わせてよ…」
自分だって愛する人を守りたい。愛する人だけが傷つくのが見ていられない。
それはリアナの願いだった。愛する人の隣で共に戦いたいと。
「ごめん…先に帰る…」
リアナの姿が遠ざかっていく。無惨なほどに…どんどんと…
ルイはそれを黙って見ているしかなかった…。
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教えてくれよ⬛︎⬛︎。俺は何を間違えたんだ…




