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王国編 第3話 [挿絵あり]

整った顔に長い銀色の髪。謎の男『ルイ』。ただ、少なくとも悪人ではないとリアナは判断した。

でも、なぜ今、名前を考えていたのだろうか?偽名なのか?

一瞬、そんなことがリアナの頭をかすめたが、恩人に素性を聞くのは失礼だと考えないことにした。

「そうか、世話になったな」リアナは左頬の包帯を外し始めた。

「おい!何やってんだ!まだ傷は治ってないだろ」ルイは包帯を外すリアナの手を掴んだ。

「体の怪我はまだしも、顔の傷など戦うのになんの影響もない」

リアナはきょとんとしている。そんなリアナにルイは真面目な顔で言った。

「綺麗な顔に傷が残ったら大変だろ!」

「へ…?」リアナは戸惑ってしまった。”綺麗”。そんな言葉、長らく聞いていなかったから。

リアナは女を捨ててから王国の剣として戦い続け

かけられる言葉と言えば”勇ましい”や”かっこいい”だったから。

ふと、昔の父の顔を思い出した。私を見つけるなりいつも言っていた。耳にタコができるほど。


ー「リアナの顔は綺麗だな」ー


気づいた時には視界が歪み、頬を伝わる生暖かいものに困惑していた。

「あれ…?なんで?…騎士は…騎士は泣かないのに…」

抑えようとしても溢れてくるそれを必死に止めようとした。

すると、ルイが無言のままリアナを抱きしめた。

「なっ⁉︎…貴様、一体何を⁉︎」まだ涙は止まらない。

「君はさっき自分はもう騎士ではなく剣士だと言った。だから泣くのは恥じゃない”泣いて良いんだ”」

リアナの体に温かいものが流れ込んでくるのが分かった。久しく忘れていた人の温もりだ。

リアナは泣いた。声をあげて泣いた。今まで貯めていたものを全て洗い流すかのように。

ルイはそんなリアナを受け止め続けた。最後の最後まで。その涙が枯れるまで。










挿絵(By みてみん)

今回はルイとリアナのイラストを簡単ながら描いてみました。

絵には全然自信がないので、そこは許してください…

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