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国境から始まる工業革命 ―転生エンジニア領地開発記―  作者:


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暮らしを作る品々

「さて」


私は今日の予定表を見ながら、小さく笑った。


「今日はこっちね」


武器でもトンネルでもない。


「私が提案した製品の開発状況確認!」


つまり――


「生活用品チェック!」


工房に入る。

すると。並んでいた。


「おぉ〜」


思わず声が漏れる。

まず最初は――


「鍋!」


今までは。


「中鍋」


標準的なサイズ。一番需要が多い。

だが今回は違う。私は目を輝かせた。


「大型!」


業務用。

食堂。宿。大量調理。


「いいじゃない!」


大きいし深い。一度に大量。


「これは需要あるわね」


さらに。


「小型」


逆に一人用。少人数向け。


「これもいい」


選択肢。それが大事。

私は頷く。


「幅が広がる」


そして――


「フライパン!」


こちらも。大型。標準。小型。


「うんうん」


使い分け。

焼く。炒める。


「良い感じ」


私は満足げに腕を組んだ。


「生活してる感あるわね」


文官は少し首を傾げるが、私は気にしない。


「次!」


別区画へ。

そこに並んでいたのは――


「陶器類」


私は思わず立ち止まる。


「……ほう」


レンガ焼き。その技術応用。つまり。


「窯」


そこから生まれた。

皿。椀。壺。容器。


「やるじゃない」


私は一つ手に取る。


「一般向け」


シンプル。丈夫。使いやすい。


「いいわね」


そして隣。


「……おぉ」


少し装飾が入った物。

曲線。色合い。模様。


「富裕層向け」


私は思わず笑った。


「中々のオシャンティー」


文官が少し困惑する。


「おしゃ……?」


私は手を振る。


「気にしないで」


とにかく。


「見た目良し!」


これは大事。機能だけじゃない。


「欲しくなる」


それが強い。

私は棚を見渡した。


「種類、多いわね」


皿だけじゃない。

カップ。花瓶。保存容器。


「たっぷり」


文官も少し誇らしげだ。


「提案を元に拡張しました」


私は素直に感心した。


「いい仕事」


これは売れる。間違いなく。

私は一歩下がって全体を見る。


「今回はこの辺りか」


十分。かなり。


「でも」


まだ終わりじゃない。

別のライン。開発途中製品。試作品。


「まだまだあるわね」


私は小さく笑った。


「当面続くわ」


むしろ。


「楽しい」


戦うだけじゃない。

生活を作る。それが今。

確実に形になっている。

私は静かに呟いた。


「いいわね」


この領地。少しずつ――「暮らしそのものを売り始めてる」

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