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うわぁお、世界って狭いんだね。
ちわーっす、イルカでーす。
え? ノリが軽すぎるって? いつものことだよね?
さてさて、何があったかというと、僕の仕事先で勇者側の人間の撃滅作せ……もとい魔王側の戦力上昇のための食料確保作戦を決行した。
そしたら、なんかピカピカした感じのお姫様出てきた。
儚げ美人のおねーさん。そのピッカピカに光る退魔の杖さえなければ、あー眼福ぅって言うだけった。
ほんとそれだけなら、攻撃なんてしなかったのにさ。
というか、先に手を出したほうが負けだよね。
先に手を出したやつからおまわりさんにしょっぴかれちゃうんだよ?
まあ、おまわりさんいないんだけど。
自警団とか騎士団ならいるのかな?
世の中先手必勝なのは強い奴や権力のある奴だけなんだ。
それにしてもこの美人のオネーサン。あれかな? 世に言うひんぬーって奴?
この人も勇者の仲間って言ってた。
え? ここの勇者はハーレム目指してる系ボーイなの?
ハーレムの勇者って聞くとやっぱここ異世界なんだなって実感する。
普段は人間襲って、金品強奪や魔物を手助けして冒険者を倒すしかしてないからね。あと書類仕事。
なんかゲームでNPCを襲っている気分なので割と抵抗感がない。
しかし極悪非道な奴になった自覚はある。
でもサイコパスになったつもりはないので、(魔族や魔物に対してなら)人情もあるし、気だって使うし、前世となんら変わりのない生き方であると思う。
ただすこし仲間意識を持てる相手の種族が変わっただけだ。
それはともかく、僕はまたもや勇者側の人間と対峙している。
弱いので、僕じゃ勝てないけど、どうしようもない。
まぁ、人間だから攻撃が効かないし、敵対しても問題はないだろう。
「なぜ、人々を傷つけるのですか? 魔族さんたち!」
なんだか丁寧な人だ。
返事をしたほうがいい気がして、僕は返答した。
「君たちが魔王たちを殺しにくるから」
僕の反応が予想外だったのか、お姫様は目を丸くした。そして、何か言い返そうとして、口を固く結んだ。
何が言いたかったのかは僕にもわからないが、悲しそうな表情をしていたから、もしかしたら僕らに同情したのかもしれない。
「でもっ、他に方法がっ!」
「あるかもしれないけど、どうせ話し合いなら無意味だもの」
無意味なんて決めつけるな? 殺しにきたら、殺し返すのなんてよくあることじゃないか。前世では殺し殺されなんてそれこそゲームかアニメかテレビの外国のニュースとかそれくらいだったけど、いまここはファンタジーな現実だ。
状況把握の結果から、僕は勇者側を信じられない。
人間を信じられない。
あっれぇ? 僕も人間じゃなかったっけ?
……気にしないでおこう。
お姫様は杖を振るって僕を攻撃しようとするけど、一切合切効き目はない。
だから対人間の攻撃手段じゃないと効かないってば。
いう気は無いけど。
「イルカサマ、ボムノセッチカンリョー!」
もう一度と杖を構えたお姫様と眠たくなってきて欠伸を噛み殺していた僕の間に諜報コウモリが飛んでくる。
ぼむ?……ボム…あっ爆弾か!
そういえば設置を頼んでいたかもしれない。
この世界は魔法に頼りすぎている傾向があるから、ちょっとくらい遠くで何かが爆発しても驚かないかもしれないけど。
その町の教会が無残に爆破されまくったら多少なりとも精神ダメージがあるだろう。
僕はただこんな道具や機械があればいいかなって技術者担当の子に話をしただけだったけど、意外と早くできて試し打ちが今回の仕事だった。
どうせなら派手な花火にしたいと思って人間領の大きそうな町に来ていたんだけど効果てきめんになる予感がする。
僕はお姫様の言葉をここから全く聞く気が無くなった。だって仕事の方が大切だから。
「じゃあ、早速」
ボタンをポチッと押してみる。
それと同時に叫んでもみる。
「ですとろぉーい!」
こういう時ってなんかスカッとするよね。
注意書き
ここらへんから話の展開が早くなるかもしれません。
ストーリー性が欠如してきていたらすみません。




