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避難解除ならず? いづみ部屋での定住同棲生活へ

いつもお読みいただきありがとうございます! 【第2部:完全反撃編】第21話をお届けいたします!


前話(第20話)にて、父・五郎の隠し捜査ノートと三大客観物証を携え、一係執務室で黒幕・鳥居信一郎を完封・電撃逮捕した田中といづみ!

悲願の第一の事件未然防止を果たした二人ですが、警察内部に潜む巨大暗黒組織『とぐろを巻いた蛇』の脅威は未だ消え去っていません。


鳥居逮捕後の安全確保とさらなる包囲網形成のため、二人が選んだ決断――それは、いづみの自室を拠点とした「定住同棲生活」への移行!

昼間は倉敷署でビシッと黒パンツスーツを着こなす冷徹なプロバディ。しかし二人きりの密室に帰れば、無防備な部屋着姿と出汁の効いた手料理、そして互いの熱い体温を確かめ合うどこまでも甘く濃密な夜が待んでいました。


仕事の緊張感と、プライベートで魅せる生々しく愛おしい甘い体温のギャップを、どうぞ心ゆくまでお楽しみください!

 九月上旬。瀬戸内の残暑の中に、時折ふっと初秋の涼やかな風が吹き抜ける倉敷の街。


 倉敷警察署三階・刑事課一係の執務室は、先日の前代未聞の不祥事――

一係長であった鳥居信一郎の電撃逮捕という衝撃の余波で、未だ静かな動揺と重苦しい緊張感が漂っていた。


「まさか……鳥居係長が、あの『とぐろを巻いた蛇』と裏でつながっていて、十年前の村瀬警部殺害や裏金工作に関わっていたなんてな……」

「ああ。だが地検特捜部と科捜研が押さえた証拠は完全無欠だ。水島ロジスティクスと漆黒堂の裏口座も完全に差押え凍結された……。それにしても、あの二人の捜査力と覚悟は本物だな」


 主を失った係長デスクの整理を行いながら、低く囁き合う同僚の神田拓海たち。その敬意と驚嘆が混ざり合った視線の先には、整然と並べられた引き継ぎ資料を前に、黙々とパソコンに向かうふたつの影があった。


 夏用スリーピーススーツを寸分の乱れもなく着こなした巡査部長・田中健人と、その隣でビシッと黒のパンツスーツに身を包み、黒髪のポニーテールをすっと正した新米刑事・村瀬いづみ。


 二人の立ち振る舞いは氷のように研ぎ澄まされており、私情を一切挟まない凛としたプロの捜査官バディそのものであった。


「――村瀬。鳥居の取調べ記録と、地検へ提出する関連差押目録の最終チェックが終わった。確認してくれ」

「はい、田中先輩。こちら側も、科捜研の園田研究員から届いた追加鑑定データの照合を完了しました」


 冷徹で簡潔なやり取り。だが、書類を受け渡す際に互いに交わされる一瞬の視線の奥には、死線を共に潜り抜けてきた二人だけにしか分からない、どこまでも固く深い不滅の絆が宿っていた。


 鳥居を逮捕し、第一の事件である大野木源造殺害を未然に完封したことは、歴史を変える決定的な大勝利であった。

 しかし、鳥居はあくまで警察内部に潜む『とぐろを巻いた蛇』という巨大な怪物の一方の手先に過ぎない。

 本庁や警察上層部に未だ深く根を張る暗黒組織の残党が、このまま大人しく引き下がるはずがないことを、二人は痛いほど理解していたのだ。





 定時を過ぎ、残務処理を終えた二人は、人目を避けるように時間をずらして倉敷署を後にした。

夕闇が薄紫色のグラデーションとなって美観地区の白壁を静かに染め上げる頃、二人は署から離れた静かなコインパーキングの陰で密かに落ち合った。


「お疲れ様です、健人さん。……一係の中、まだざわついていましたね」

「仕方がないさ。長年一係を仕切っていた男が、暗黒組織の刺客だったんだからな。……だが、俺たちが気を緩めるわけにはいかない」


 田中は黒縁メガネの奥の瞳を鋭く細め、静かな声で言葉を続けた。


「鳥居を抑えたとはいえ、奴の本拠や上層部の影は依然として闇の中だ。俺のアパートに不審な監視や盗聴器が仕掛けられていた件を考えれば……今、俺の部屋に戻るのは危険すぎる」

「じゃあ……」

「ああ。避難解除は撤回だ。当面の間……敵にとって『完全な死角』である、お前の自室を拠点として潜伏・同棲を継続する」


 田中の言葉に、いづみは胸をトクンと深く跳ねさせた。


「避難生活のはずが……これじゃあ、本格的な同棲ですね……」

「嫌か?」

「嫌なわけないじゃないですか……っ! むしろ……健人さんとずっと一緒にいられるなんて、夢みたいに嬉しいです……っ」


 頬をポッと林檎のように赤らめ、恥ずかしそうに俯くいづみの可憐な姿に、田中の目元が優しく和らいだ。

 いづみは小さなキーケースから自分の部屋の予備キーを取り出すと、少し頬を赤らめながら田中の大きな掌へとそっと手渡した。


「これ……私の部屋の合鍵(予備キー)です。健人さんに……持っていてほしくて///」

「いづみ……」


 田中はその合鍵を受け取ると、自身のキーケースへ大切に取り付け、代わりに自室のアパートの鍵をいづみの手へと手渡した。


「ありがとう。……これでお互いに鍵を持ち合ったな。今日から当面の間、お前の部屋が俺たちの『家』だ。いこう、いづみ」

「……っ! はい, 健人さん……っ!」


 互いに合鍵を交わし合ったその瞬間、ふたりの胸にはただの「避難先」ではなく「ふたりの愛の生活拠点」という強固で確かな愛おしさが込み上げてくるのだった。





夜の八時過ぎ。

ふたりだけの部屋に辿り着き、重厚なドアのカギをかけ、金属のチェーンを配した瞬間。

昼間のプロの警察官としての張りつめた甲冑が、ふっと音を立てて解け落ちていく。


「ふあぁぁ……っ、お疲れ様でしたぁ……っ!」


いづみはドアに背中を預け、大きな吐息を漏らした。

昼間、倉敷署でビシッと身を包んでいた黒パンツスーツは、常に隙を見せないよう彼女のしなやかな身体を硬く拘束している。さらには胸元を強烈に締め付け続けるワイヤー入りの硬いブラジャー。命を削るような過酷な現場を駆け回った身体は、仕事が終わればひどく肩が凝って、ひりつくような疲労と汗の熱気を溜め込んでいた。


部屋へ入るやいなや、いづみは素早く脱衣所へ向かい、重たいジャケットとスラックスを苛立ち混じりに脱ぎ捨てる。さらに背中に手を回して硬いホックを外し、窮屈な下着類をすべて床へ落とすと、締め付けから解放された白磁の素肌が一気に深い呼吸を始めた。


長年愛用してくたくたになった、肌馴染みのいいキャミソールを頭からかぶる。下は一日中穿いていた可憐なレースのショーツという、プライベートならではの最も警戒心を解いた、ありのままの姿。

何度も洗濯を繰り返して繊維が伸び切ったキャミソールは、下着の圧迫から解放されてふんわりと瑞々しい質量を取り戻した胸元に、しっとりと吸い付くように寄り添う。薄地の布は素肌の凹凸を容易く拾い上げ、可憐な起伏の先端をうっすらと透かしながら、彼女の柔らかな丸みをありのままに描き出していた。


「ん〜〜っ! やっぱり家の中ではこれが一番落ち着きます……っ」


きつく結んでいたヘアゴムをほどき、しなやかな黒髪を肩に揺らしながら部屋に戻ったいづみを出迎えたのは、キッチンから漂ってくる香ばしく甘い出汁の香りであった。

ワイシャツの腕を肘までまくり上げた田中が、鍛え上げられた広い背中を向けながら、手際よくキッチンで包丁を動かしている。


「いづみ、手洗いを済ませたら座りなさい。今夜は秋の味覚だ。松茸と根菜の出汁煮と、ふっくら焼いた秋刀魚、それと出汁巻き卵だぞ」

「わあぁぁっ! 健人さんのお料理! すごくいい匂い……っ!」


ローテーブルの上に手際よく並べられる、料亭顔負けの温かな和食膳。

昼間は誰よりも生真面目で頼もしい巡査部長である田中は、プライベートの密室では完璧に甲斐甲斐しいオカン系男子へと早変わりするのだ。そのギャップがたまらなく愛おしく、いづみはキャミソールの裾を揺らして小走りでテーブルへと向かった。


「さあ、冷めないうちに召し上がれ」

「はいっ! いただきますっ……!」


箸をつけ、出汁をたっぷり含んだ根菜を一口頬張る。

じんと口いっぱいに広がる優しい旨味と温かさが、一日中張り詰めていた身体の強張りを芯から解きほぐしていく。あまりの美味しさに、いづみはとろけるような笑顔を浮かべた。


「……美味しい。本当においしいです、健人さん……っ」

「そうか。お前が美味そうに食べる顔を見るのが、俺の毎日の活力だからな」

「……私、一年前のあの日……一人で暗闇の中にいた時は、まさかこんな風に健人さんと向かい合って、静かな部屋で温かいご飯を食べられる日が来るなんて思っていませんでした……」


ふいに、いづみの瞳に温かな涙がじわりと溢れ出した。

一回目の惨劇、二回目の悲劇。絶望と死線の中で何度も打ち砕かれそうになりながら、身を焦がすような想いで彼を追い求めた記憶。

いま、生きて隣に大好きな人がいて、彼の手作りのご飯を笑い合って食べられている。引き締まったウエストも、柔らかな胸の膨らみも、彼のために今日まで守り抜いてきた自分のすべてが、今ここにある。その事実が、涙が出るほど愛おしく尊かった。


田中は静かに箸を置くと、ローテーブル越しにいづみの華奢な手を自身の大きな手で温かく包み込んだ。


「……夢じゃないさ、いづみ。俺たちが命を賭して掴み取った現実だ。……もう二度と、お前を一人になどさせない」

「健人さん……っ!」


武骨で温かい彼の手のひらから伝わる、力強い生の鼓動。そのぬくもりを通じて、二人の心は深く静かに溶け合っていくのだった。






夕食と片付けを終え、二人がお風呂を済ませた頃には、夜の静寂が部屋を深く包み込んでいた。。ローテーブルの脇に置かれたスタンドライトが、柔らかく橙色の陰影を室内に投げかけている。


湯上がりでほんのり桜色に火照った素肌。

部屋着として再び身につけた薄地の白いキャミソールは、お風呂上がりの熱気と相まって、素肌にぴったりと張り付いていた。

まだ乾ききっていない黒髪から滴る小さな水滴が、華奢な鎖骨の窪みに光る池を作り、そのままなだらかな胸の谷間へとツーッと吸い込まれていく。薄い白生地は水気を吸ってさらに透明度を増し、収められた生の胸肉の柔らかな重みとグラデーションまでも包み隠さず透かしていた。とりわけ、布越しにもはっきりとわかる可憐な起伏の先端は、夜の冷気に触れてツンと小さく起立し、白い生地越しに淡い桜色を主張するように艶かしく浮き出ている。


そして、視線を下へと落とせば、短いキャミソールの裾の下に身につけているのは、小さな面積の可憐な白レースのショーツ一枚きりであった。

お風呂上がりの血行でほんのりと上気した白く長い美脚が、大胆に空気に晒されている。彼女が無意識に動くたび、危うい丈の裾がひらりと揺れ、引き締まった下腹部から女性らしい柔らかな膨らみ、そして太ももの付け根へと繋がる艶かしいVラインが、惜しげもなく露わになっていた。


光を透かす薄地の白いレース越しには、豊かな黒い影がくっきりと透けて映り込んでいる。さらに、Vラインの縁からは、小さなショーツの生地に収まりきらなかった艶やかな黒い毛筋が覗いていた。


上半身の瑞々しい透け感と、下半身の隙だらけの露出。飾らない彼女の全身から立ち上る、甘い石鹸の香りと熟れた果実のような熱気。


お茶を飲みながらふと目と目が合った瞬間、いづみは自分の胸元から太ももの間にかけてを舐めるように見つめる、田中の黒縁メガネの奥の熱い瞳に気づき、頬を林檎のように赤らめた。

「あ……健人さん……っ、」

「……お前が目の前でそんな、隙だらけの姿を見せるからだ。……昼間、署ではずっと隙のないプロの顔をしていたが……二人きりになると、俺の理性が保てなくなる」


田中はメガネをゆっくりと外してローテーブルへ置いた。

メガネを外したその瞳には、昼間の冷静な巡査部長の面影など微塵もなく、最愛の女性のすべてを心から愛で尽くしたいという、一人の男としての濃厚な情熱と独占欲がはっきりと揺らめいていた。


「健人さん……っ」


田中はすっと立ち上がると、いづみの華奢な身体を抱き上げ、ベッドの上へと静かに横たえた。

滑らかなシーツの擦過音と、密室に重なり合うふたりの熱い吐息。


「……いづみ。定住同棲が決まったんだ。……今夜はもう」

「〜〜〜っ! は、はい……っ 健人さんの……すべてを、私にください……っ」


田中の武骨で温かい掌が、キャミソールの裾からすっと滑り込んでくる。

柔道で鍛え上げられた無駄のないウエストのくびれから、なだらかに広がる肋骨のラインへ。肌に直接触れる男の大きな掌の熱に、いづみの白磁のような素肌が瞬時に粟立ち、微かな痙攣を打つ。


「あ……んっ……ふぁ……っ! 健人さん……っ!」

「お前が甘い声を漏らすたびに、身体の奥が熱くなる……。……愛しているよ、いづみ」


指先が胸の柔らかな起伏へと辿り着き、可憐な蕾を優しく挟み込んでジワジワと甘い圧をかけて揉み解す。

耳元で囁かれる重く甘い低音に全身を痺れさせながら、いづみは田中の首元へと細い腕をしっかりと回した。重ね合わされる深く濃厚な口づけ。熱い舌が絡み合うたびに、甘く艶やかな水音が静かな部屋に響き渡る。


キスをしながら、田中はいづみのキャミソールをゆっくりと捲り上げ、頭からすっぽりと引き抜いて床へと投げ捨てた。

隠すもののなくなった上半身。薄明かりの下に晒されたいづみの胸元は、引き締まったしなやかな身体の中でそこだけが圧倒的に柔らかく女性らしいボリュームを持ち、重力に逆らうように瑞々しい張りを見せている。真っ白な素肌の中で、彼に愛撫された先端だけが血を集めて鮮やかな桜色に充血し、みるみると硬く尖っていく様は、これ以上ないほど淫らで美しかった。


「……綺麗だ、いづみ。何度見ても、気が狂いそうになる」


低く掠れた声とともに、田中の熱い唇が鎖骨から胸元へと滑り降り、キュッと硬く尖った桜色の蕾を丸ごと口内へと含んだ。

舌先で繊細に転がされ、微かに歯を立てられる刺激。ちゅぷ、という生々しい水音が鳴るたびに、いづみは身体を弓なりにしならせて甲高い甘声を漏らす。


「あぁっ……っ、そこ……っ!」


胸を吸い上げながら、田中の手は休むことなくショーツのゴム紐へと伸びる。

引き締まった腰骨から滑らかな脚のラインを伝わせ、最後の障害物であった小さな布地を静かに滑り落とした。全裸となったいづみの白く長い美脚。田中はその太ももの内側に手を添え、そっと大きく左右へ押し開く。


幾度の試練を乗り越え、今こうして目の前に存在する彼女。その最も密やかな場所は、すでに彼を求めてほんのりと恥じらいの色に染まり、奥からはとめどなく透明な蜜が溢れ出して、柔らかなひだをぐっしょりと艶やかに濡らしていた。

確かな体温と、自分だけを求めてくれる生々しい蜜の濡れに、田中の瞳に深い情熱と独占欲が宿る。


「……もう、どこへも行かせない。これからずっと、俺の側にいろ」

「はい……っ、ずっと……健人さんの側にいます……っ」


その健気で愛おしい誓いの言葉を聞いた瞬間、田中はいづみの上に覆い被さるのではなく、彼女の開かれた太ももの間へと静かに顔を沈めていった。


「あぁっ……っ? け、っ、だめ……っ!」


何が起きるのかを察し、いづみは羞恥で顔を真っ赤にして太ももを閉じようとする。だが、田中の骨太な手が彼女の膝裏を優しく、けれど絶対に逃がさない力強さでホールドし、その柔らかな白肌をさらに大きく開かせた。


「だめじゃない。……お前の全部を俺に味わわせろ」


至近距離から、最もデリケートな場所へと熱い吐息が吹きかけられる。ただでさえ熱く濡れそぼっていた秘所が、外気と彼の息遣いに触れてビクッと震えた。

次の瞬間、田中の熱い唇が、溢れ出す甘い蜜の匂いを確かめるように柔らかな輪郭へと直接触れた。


「ひゃあっ……! んんっ……ぁっ……!」


直に這う生々しい舌の感触。濡れた舌先が、羞恥に固く閉じようとするデリケートな花びらをそっと割り開き、蜜の源である最も熱を持った小さな蕾へと、焦らすようにねっとりと絡みつく。

チュッ、じゅぷ……という、静かな部屋に響くあまりにも淫らで甘い水音。田中はいづみの甘声を飲み込むように舌の動きを早め、時には蕾を微かに吸い上げながら、彼女の柔らかな最深部を徹底的に愛で尽くしていく。


「あぁっ、あ……っ! もう、むりっ、私……っ!」


自分のためだけに彼が顔を埋め、最奥から溢れる愛の滴りを味わい尽くしてくれている圧倒的な背徳感。いづみは全身の筋肉を硬直させ、足の指をキュッと丸めながら声にならない波に溺れていく。彼女の身体が快感でビクビクと跳ね、熱い蜜がさらにとめどなく溢れ出したのを確認すると、田中は名残惜しそうに唇を離し、再びいづみの顔の横へと自身の身体を引き上げた。


「……すごくいいぞ、いづみ」


濡れた唇で艶やかに微笑むと、田中はいづみの唇へと深くキスを落とす。お互いの口内で、いづみ自身の甘い蜜の匂いと熱が共有され、さらなる情熱の火が二人の奥底で燃え上がった。


完全に彼に蕩かされ、抗う力など微塵も残っていない熱く熟れきったいづみの最奥へと、田中の圧倒的な熱量がゆっくりと、深く沈み込んでいく。


「あ……っ……健人、さん……っ!」


身体の奥深くまで満たされる規格外の質量と熱。ついに手に入れた「これからずっと一緒に暮らせる」という絶対的な安心感が、充満する感覚を極上の歓喜へと変えていく。田中はいづみの額に滲んだ汗に優しくキスを落とすと、熱く熟れきった奥底へと力強くストロークを刻み始めた。


「あっ、あぁっ……! すごい……っ!」

「いづみ……愛している……っ、お前の全部が、俺を狂わせる……っ」


二人の素肌が激しくぶつかり合い、甘い汗が全身に滲む。照明の下で艶やかに光るいづみの白い素肌は、快感の波が押し寄せるたびに深い桜色へと染まり、彼女は田中の広い背中に爪を立てて力一杯しがみついた。


やがて訪れる強烈な絶頂。いづみが限界を告げる甘声を上げて身体を激しく跳ねさせると同時に、田中も低く荒々しい唸りを上げて、彼女の最奥へと熱い己のすべてを深く、深く注ぎ込んだ。


「はっ……ぁ……あぁ……っ……」


激しい絶頂の余韻の中、いづみはシーツへと崩れ落ちた。頭の先から足の指までが甘く痺れ、白磁のような素肌は極上の快感と疲労でほんのりと上気している。

ゆっくりと繋がりが解かれると、最奥に注がれた濃密な愛の証が柔らかな隙間からとろりと溢れ出し、しなやかな太ももの内側を伝い落ちて艶やかな軌跡を描いた。


田中はその熱い雫を指先で優しく拭うと、圧倒的な幸福感に涙を浮かべるいづみを愛おしそうに広い胸に抱きすくめ、深く何度も唇を重ねた。


「明日からも……ずっと一緒だ」

「ふふ……はい、健人さん……っ」


ただ身体を重ね合わせるだけでなく、互いの素肌の体温と生の鼓動をどこまでも深く貪り合い、心までをも完全に溶け合わせたふたり。

二人の真新しい同棲生活が始まる幸福に包まれながら、いづみは田中の暖かな胸の中で心地よい鼓動を感じ、深く安らかな眠りへと落ちていった。秋の夜長は、どこまでも甘く切なく更けていくのだった――。――。


第21話を最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!


鳥居信一郎の電撃逮捕という大勝利を経て、新たなステージへ!

本庁の暗黒組織『とぐろを巻いた蛇』の残党を警戒し、二人が選んだ決断は――いづみの自室を拠点とした「定住同棲生活」への突入でした!


昼間は倉敷署でビシッと隙を見せない冷徹プロバディ。しかし二人だけの部屋へ帰れば、無防備な部屋着と手作り和食膳、そしてシングルベッドで重なり合うどこまでも甘く濃密な愛の体温!

仕事の緊張感と、プライベートで見せる愛おしい恋人の気配のギャップをお楽しみいただけましたら幸いです!


次回第22話は『秋の美観地区デートと、田中先輩のダボパーカー』をお届けいたします!

少し肌寒くなってきた秋の朝、田中のダボッとした大きめパーカーを羽織るキュートないづみちゃんと、非番の美観地区紅葉デートをお楽しみに!

どうぞ次回も楽しみにお待ちください!

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