特別番外編:科捜研の過激なボディチェックと、白日のフラッシュバック
いつもお読みいただきありがとうございます!
連載『死に戻った新米刑事は、生真面目先輩とやり直し(と恋)を始める』特別番外編をお届けいたします!
本編第19話の翌朝。田中の手料理で心とお腹を満たしたあとの四〇二号室――。
同居人である科捜研の園田美里から「見えない部分のボディケア」について愛の(?)指導を受けることになったいづみちゃん!
脱衣所の大きな鏡の前で繰り広げられる、美里さんのプロ(?)ならではの情熱的なボディチェックと、昨夜の密室の出来事をめぐる甘美な追及……!
女子同士ならではの甘く妖艶な手ほどきと、鏡越しに暴かれていくいづみちゃんの可憐な恥じらいをどうぞお楽しみください!
翌朝。澄んだ夏の朝光が四〇二号室のリネンカーテンを白く透かし、静かな室内に差し込んでいる。
――シャァァァァッ。 浴室には、シャワーの軽快な水音と、むせ返るような湿気が満ちていた。
昨夜の狂おしいほどの絶頂。その強烈な余韻によって再び溢れ出してしまった熱い蜜を洗い流すため、美里は朝食の前に手早くシャワーを浴びていた。 ひんやりとしたタイルに裸足をつけ、やや熱めに設定したシャワーの湯を頭から浴びる。全身を打ち据える温水の束は、しなやかなうなじから肩を滑り落ち、重力に従ってふんわりと揺れる大人の女の成熟を感じさせる豊潤な胸の谷間へと、艶やかな水膜を作って流れ込んでいく。
「ふぅ……っ、はぁ……」
たっぷりと泡立てた甘い香りのボディソープを手に取り、美里は自らの首筋から鎖骨、そして豊かな乳房へとゆっくり指の腹を這わせた。 しかし、白い泡を滑らせて胸の膨らみに力をかけた瞬間、美里の口から甘くかすれた吐息が漏れた。昨夜からずっと発情の底に沈められたままの身体は、自身の指先のわずかな刺激すらも、強烈な電気信号として脳に伝達してしまうのだ。 泡に包まれた胸の最頂部――大人色の蕾は、洗おうとして指が触れるたびにビクンと粟立ち、さらにカチカチに硬く充血していく。痛いほどにツンと尖りきったその先端は、熱い湯と泡の刺激を受けて、まるで今も誰かの唇を求めているかのように扇情的な存在感を放っていた。
美里は少し荒くなった呼吸を整えようと、シャワーの飛沫を浴びながら視線を伏せ、引き締まった腹部から腰回りへと泡を滑らせていく。大人の女としてのストイックな自己管理が表れた一切の無駄がないくびれをなぞり、そのまま、ぐっしょりと濡れそぼっていた太ももの内側へ。 そして、泡を纏った指先を、未だにじわじわと熱を帯びている柔らかな秘所の奥へとそっと沈めこませた。
「っ……あ、んっ……」
美しく手入れされたアンダーヘアを掻き分け、最も敏感な粘膜のひだへ指の腹が触れた瞬間、美里の腰がビクッと大きく跳ねる。 洗い流すための実用的な動作のはずなのに。濡れたひだを指先でこするたびに発生する微かな水音が、昨夜、すぐ頭上のベッドから降り注いできたあの『リアルな肉と肉がぶつかり合う卑猥な水音』を鮮烈にフラッシュバックさせるのだ。
(洗い流してるだけなのに、また……っ)
秘所を洗おうと指を動かすたび、外から降り注ぐシャワーの熱気とは明らかに違う、自身の内側から沸き立つような底知れぬ原始的な熱が込み上げてくる。綺麗に洗い流そうとしている端から、自身の意志とは無関係に子宮の奥が甘く脈打ち、新たなとろとろの蜜がとめどなく溢れ出して、指先にねっとりと絡みついてくる。
限界まで尖った胸の突起と、洗っても洗っても奥から熱い雫をこぼし続ける下半身。 湯気の中に立ち込める自分自身の甘い発情の香気に艶やかな自嘲の笑みをこぼすと、美里はこれ以上指を動かすのを諦め、熱いシャワーで全身の泡を急いで洗い流した。 火照りきった身体をバスタオルで手早く拭き上げ、豊かな胸元からお尻まですっぽりと覆うように一枚のタオルを巻きつける。完全に火照りを沈めきれないまま、少し潤んだ瞳と上気した頬を隠すように、美里はリビングへと戻っていった。
微かにエアコンの冷風が循環するリビングには、すでに出社した田中が作ってくれた、出汁の効いた温かい朝食がローテーブルに用意されていた。
「……ふふっ。本当に、幸せそうな顔しちゃって」
美里は濡れた髪をタオルで拭きながら、ベッドの上でまだ掛け布団を蹴飛ばし、全裸のまま大の字で眠っているいづみを見下ろした。 昨夜の激しい情事の熱がまだ身体に残っているのか、冷房の効いた部屋にあっても彼女の白磁の素肌はほんのりと上気し、至る所に田中が残した赤いキスマークや指の痕が艶やかな花びらのように散らされている。 細い首筋から鎖骨、柔らかな胸の起伏。さらに華奢な腰回りや白く滑らかな太ももの内側には、田中の大きく分厚い手が力強く握りしめ、決して逃がすまいと組み敷いた生々しい指の痕がくっきりと残されていた。
(……こんなになるまで愛されるなんて、女としてどれほど幸せなことかしら)
自分はつい先ほどシャワーの下で、決して満たされることのない熱を持て余し、虚しく独りで身悶えしていたというのに。目の前にいる親友は、愛する男に一晩中慈しまれ、心身ともに愛され尽くした圧倒的な満足感から、一切の警戒心を解いて無垢な赤子のように眠りこけている。 嫉妬などのドロドロとした感情ではない。ただ純粋に、極上の快感を与え尽くされたいづみの姿が、同じ大人の女としてたまらなく、泣きたくなるほど羨ましかった。
美里は、自らのバスタオルの奥で再びツンと硬く疼き始めた胸の先端と、込み上げてくる切ない飢餓感を隠すように小さくため息をつくと、ベッドの端をポンポンと叩いた。
「こら、村瀬ちゃん。朝よ、起きなさい。いくら部屋の中だからって、そんな隙だらけの全裸で寝てたら風邪引くわよ。ほら、服着て服」 「んん……あ、美里さん……おはようございます……って、ひゃああっ!?」
目をこすりながら身を起こしたいづみは、肌に触れる冷気で自分が全裸であることに気づき、慌ててシーツで身体を隠した。顔を真っ赤にしながら、ベッドの下に落ちていたダルダルのキャミソールとショートパンツを引っ張り出し、慌ただしく袖を通す。
ローテーブルに向かい合い、二人は温かい和朝食に手をつける。 「美味しい……健人さん、本当にお料理上手で……」と幸せそうに頬を緩めるいづみを見て、美里は味噌汁を啜りながら、ふと真剣なトーンへ声色を落とした。
「……あのね、村瀬ちゃん。さっきあんたが寝てる間、私、観察させてもらったんだけど」
「えっ? か、観察……ですか?」
「そう。あんたの肌のコンディションよ」
美里は箸を置き、大人の女としての鋭い視線でいづみを射抜いた。
「村瀬ちゃん、あんた刑事の激務を言い訳にして、お風呂上がりのボディクリームでの保湿や角質のケア、思いっきりサボってるでしょ。肩甲骨のラインや腰回り、少し乾燥して、せっせっくの肌の張りが失われかけてたわよ」
「うっ……! そ、それは……」
「田中が甘やかしてくれるからって、そういうズボラなところを放置してたらダメよ。あいても男なんだから、いつか幻滅されて、愛想を尽かされるかもしれないわよ?」
「えっ……! け、健人さんに、嫌われる……っ!?」
美里の少し意地悪な、しかしズボラな自覚があるだけに的を射た忠告。昨夜あんなに激しく愛されたからこそ、「幻滅される」という言葉が何よりも深く胸を突き刺すのだ。
「だ、ダメです、そんなの絶対に嫌です……っ! 美里さん、私、どうしたら……っ!?」
「ふふっ、素直でよろしい。じゃあ、私が特別にボディケアの指導をしてあげる。ほら、食べたら行くわよ」
朝食を終え、美里はいづみの手を取って洗面所の大きな鏡の前へと引っ張っていった。 美里に命じられるまま、いづみは先ほど着たばかりの衣服を再び脱がされ、レースのショーツ一枚だけという姿で、明るい洗面所の蛍光灯の下に立たされた。一切の影を許さない白い光が、いづみの素肌を容赦なく照らし出す。
専門の観察眼が、静かに、そして残酷なまでに発動した。
まずは正面から。美里の冷ややかで舐め回すような視線が、いづみの頭の先から爪先までを精密なスキャナーのようになぞり始める。 潤んだ瞳の瞳孔は微かに開き、浅い吐息に合わせて僅かに震える唇は、いづみの隠しきれない動揺を雄弁に語っている。視線は華奢な首筋から、昨夜のキスマークが鮮やかに咲く鎖骨のラインへと下り、そのすぐ横でドクン、ドクンと異常に早まった脈を正確に捉えた。 さらに、普段は隠されている柔らかな生の胸肉。美里の目には、冷風と極度の緊張によって乳房の表面の毛穴が微かに粟立ち、頂の桜色の蕾が昨夜の余韻を呼び覚ますように、チリチリとした熱を持ってツンと硬さを増し始めているのがはっきりと見えた。 平らな下腹部からショーツ、息を呑むほど滑らかな太ももの内側にさす微かな摩擦の赤みまで、視線でなぞり尽くす。
「……次は、くるっと後ろを向いて。そのまま鏡の方を見るのよ」 「えっ……う、後ろ、ですか……っ?」 「そう。全身くまなくチェックするんだから、背中も見せないと」
恥ずかしさに身をよじらせながらも、いづみは言われるがままに背を向け、鏡の前に立った。 いづみの視界には、鏡に映る『自身の火照った無防備な正面の姿』と、その後ろで腕組みをして立つ美里の姿が映し出される。背面に美里の視線を浴びながら、前側の淫らな変化を自ら直視させられるという、逃げ場のない心理的レイアウト。
美里の視線が、今度はいづみの背面への観察を始めた。 うなじから、華奢な肩甲骨のラインへ。そこから背骨のくぼみをなぞるように視線が下り、滑らかな腰のラインへ。細い腰骨からお尻にかけての曲線には、田中が強い所有欲で引き寄せ、力強く握りしめたであろう生々しい指の圧痕が、淡い青あざのように残っていた。 さらに、ショーツに包まれた丸みのあるヒップラインから、太ももの裏側、ひざ裏の僅かな筋肉の強張りに至るまで、美里の目は決して見逃さない。
背面の観察を終えると、バスタオルを巻いただけの美里が、背後からいづみの素肌へぴたりと密着するように寄り添ってきた。
「……肌の乾燥だけじゃなく、随分と色んな『痕』がついてるわね。……次は、両腕をゆっくり上げてごらんなさい」
「ひゃうっ……う、腕ですか……?」
「そう。頭の後ろで手を組んで。正しい保湿を実演してあげる」
言われるがままにいづみが両腕を上げると、鏡越しに彼女の無防備な『脇の下』から脇腹のラインが露わになる。 美里は棚からボディクリームのボトルを手に取ると、自らの手のひらにたっぷりと出し、両手を擦り合わせてゆっくりと温め広げた。洗面所の無機質な空間に、ジャスミンとローズのむせ返るような甘い香りが一気に立ち込め、いづみの嗅覚を強烈に刺激する。
そして――クリームで滑らかになった美里の手のひらが、いづみの脇の下から肋骨のラインへと、ぴたりと潰わされた。
「ひゃあっ……!? み、美里さんっ、」
「動かない。……ほら、クリームを塗ると、肌のあれがずいぶん違うでしょ?」
クリームの油分が、皮膚同士の摩擦抵抗を完全に奪い去る。 大人の女の体温を帯びた手のひらが、いづみの白磁の素肌をまるで氷の上を滑るようにヌルリと這い回る。摩擦がない分、押し付けられる感覚だけが骨伝導のように深く伝わり、過敏になった神経を直接撫で回されているようなゾクゾクとした甘い痺れが、いづみの背筋を駆け抜けた。
さらにそのヌルつく手は、脇腹のラインを滑り降り、いづみの無防備な胸の膨らみを下からすっぽりと包み込んだ。
「ひゃっ……あ、美里さん、胸は……っ」
「動かないの。バストケアも大人の女の嗜みよ。……ほら、滑りが良くなったせいで、中の脂肪の柔らかさや、乳腺の張りまで手に取るように分かるわ」
クリームで艶やかに濡れた手のひらが、柔らかな胸の肉を様々な角度からこねるように揉みしだく。ぴちゃ、ぬちっ、という水気を帯びた微かな音が響く。 鏡の中には、容赦のない蛍光灯の下で、クリームを塗られてテカテカと淫らに光り、大人の女の手によって弄ばれている自身の胸元がはっきりと映し出されていた。
そして、美里の指の腹が、いづみの無垢な桜色の蕾を直接、こりっと軽く弾いた。
「ああっ……!?」
周囲の肌がクリームで滑らかに潤っているからこそ、保湿されず乾燥したままの最頂部のザラつきと硬さが、異常なまでに際立つ。 昨夜の愛撫によって限界まで血が巡り、過敏になりきっていた先端。そこを同性の艶やかな指先で唐突に弄られ、いづみの身体はビクンと大きく跳ね、膝の力がガクンと抜けそうになった。
「んんっ……あ、だめ、美里さん、そこ、変な感じに……っ」
「ふふっ……おかしいわね。どうしてここだけが、呼吸に合わせてこんなに赤く腫れて、ツンと硬くなってるのかしら?」
「う、あ……ちがっ…っ」
いづみはジャスミンの香りと極限の羞恥に顔を沸騰させたように真っ赤に染め、首を横に振る。 美里は十分にいづみの敏感な反応を引き出すと、今度はクリームで光るその手を、いづみの平らな下腹部へと這わせた。
「胸の次は、腰回りと太ももの内側のチェックよ。……でも、これじゃあラインがよく見えないわね。ほら、そのショーツも脱ぎなさい」
「えっ……!? さ、さすがにそれは……っ」
「大人の女として、全身くまなくチェックしてあげるって言ってるの」
美里は有無を言わさぬ大人の余裕で、いづみが穿いていたショーツの縁に指をかけ、ゆっくりと時間をかけて下へと引き下げていった。 明るい洗面所で、最後の一枚まで完全に剥ぎ取られていく。いづみは抵抗することもできず、ただ恥ずかしさに震えながら、自身の無防備な下半身が鏡の中に露わになっていくのを直視させられた。
「……ちょっと動きにくいわね」
――その直後。 ハラリ……と、背後で何かが床に落ちる微かな衣擦れの音がした。
「……えっ?」
鏡越しに視線を揺らしたいづみは、息を呑んだ。 美里が、自身の胸元で結んでいたバスタオルを自らの手で解き、確信犯的に洗面所の床へと落としていたのだ。
「ふふっ。それに観察する側だけ隠しているのも不公平だし……これで、同じ裸同士ね」
隠すものが何一つなくなった、美里のグラマラスで豊満な裸身。いづみの背中のすぐ数ミリ後ろに、大人の女のむせ返るような熱気と、艶やかに上気した素肌がピタリと迫る。 自分だけでなく、美里もまた完全に全裸であるという事実。ポイントである豊満な胸の先端が、自分と同じように発情の余韻でツンと硬く尖りきっているのが鏡越しにはっきりと見て取れ、いづみの羞恥と動揺はさらに跳ね上がった。
「毛質の次は、皮膚の状態と『生え際』のチェックよ。自己処理をしてないとはいえ、毛根の汚れや肌の黒ずみを放置するのは大人の女の恥なんだから」
美里の艶やかな指先が、アンダーヘアと素肌の境界線である『Vラインの生え際』に沿って、指の腹でゆっくりと円を描くように這い回り始めた。
「あ、んっ……! みさ、とさん……っそこっ……ひぐっ」
Vラインを、丁寧なお手入れを実演するように、執拗になぞり続ける。 毛根が微かに引っ張られる感覚。限りなく粘膜に近い皮膚を大人の女の熱い指先が這い回る生々しい刺激に、自身の肌に直接触れられているわけではないのに、いづみの足の指先がキュッと丸まる。
「……Vラインの生え際はこんなものね。次は、Iラインのチェックよ」
そう言うと、美里はVラインをなぞっていた指を止め、スッと腰を落とした。 全裸のまましゃがみ込んだ美里の姿が、鏡越しにいづみの視界に映り込む。背後からいづみの無防備な股間へと顔を近づけるため、美里は少し膝を開いて体勢を安定させていた。
「さぁ、次は村瀬ちゃんが自分の身体を直視する番。……ほら、もう少し足を広げなさい」 「えっ……あ、あ、そんな、顔を近づけ、て……っ」 「ここまでして逃げられると思ってるの? ほら、広げて」
明るい洗面所の鏡の前。背後から至近距離で股間を覗き込まれるという絶対的な羞恥に、いづみの白磁の太ももがガクガクと震える。しかし、美里の逆らえない声音に促され、いづみはゆっくりと、自らその両脚を左右に開いた。
洗面所の容容のない光の圧が、開かれたいづみの最奥を鏡越しに克明に照らし出す。 顔を近づけた美里の視線が、Iラインへと注がれた。
(……ふふっ。お手入れのチェックの前に、随分と面白い現象が起きてるじゃない)
美里の至近距離からの観察眼。その視線の先にあるいづみの中心は、すでに決壊寸前まで潤い、明るい照明を反射してキラキラと艶やかな光を放っていた。美里の淫らな糸を見てしまった精神的刺激も加わり、いまにも奥から蜜が溢れ出そうになっているのだ。
「あ……っ」 「…それじゃあ、Iラインの生え際もチェックするわよ」
美里の艶やかな指先が、キラキラと光る粘膜のすぐ横――Iラインの生え際の皮膚に沿って、太ももの付け根の奥へとゆっくり滑り始めた。 最も欲しい中心の横を、美里の指の腹がじわじわと這い進む。敏感な皮膚が微かに引っ張られ、指先から伝わる大人の体温が、いづみの下腹部をじりじりと焦らしていく。
「ひゃああっ……!? あ、やそっ……」
顔を近づけて覗き込まれながら、Iラインをなぞられ続ける。 「いつ手が滑って奥へ入ってくるか分からない」という恐怖に近いスリルと、逃げ場のない羞恥心によって、いづみの子宮の奥がトクン、トクンと激しく脈打つ。
事故ではなく、意図して指がIラインの最も奥深くへと達した、その瞬間。
洪水寸前だったいづみの最奥の中心から、ついに限界を迎えたとろりとした一滴の雫が、重力に従ってゆっくりと垂れ下がった。 強い粘り気を持ったその甘い一滴は、洗面所の無機質な照明を反射して艶やかな一本の銀色の糸をすーっと長く引き伸ばしながら、一直線に冷たい床のタイルへと向かって伸びていったのだ。
美里のそれと同じように、己の最奥から床へと繋がってしまったその生々しく淫らな糸の存在が、鏡越しに嫌というほど視覚に焼き付けられる。
「……ふふっ。おかしいわね。……どうしてこんなに、とろとろに濡れて、糸を引いちゃっているのかしら?」 「ああっ……! びくっ」
美里は、完全に羞恥に溶かされたいづみの反応をたっぷりと楽しむと、身を起こし、その艶やかな指先をいづみの白磁の素肌に点々と刻み込まれた淡い紅色のキスマークへと滑らせた。
「……それにしても村瀬ちゃん。あんたの身体、ひどい有様ね。……昨夜、随分と激しく愛されたみたいじゃない?」 「っ……!」
隠しきれない身体の熱と、決定的な事実を突きつけられた極限の羞恥。いづみの顔がこれ以上ないほど赤く染まる。 鏡越しに目を合わせたまんま、美里はいづみの耳元へ唇を寄せ、大人の余裕たっぷりに悪戯な囁きを落とした。
「私、寝てるフリしてたけど……実は、最初から最後まで全部起きてたのよ」 「えっ…………あ、うそ……っ」 「嘘じゃないわ。あんたたちのシーツの軋む音も、水音も……村瀬ちゃんが声を殺して必死に堪えてた、あの甘い嬌声も。……すぐ横で、全部、聞いてたわ」 「〜〜〜ッ!!」
すぐ数メートル先で、美里にすべてを聞かれていた。 その事実を突きつけられた瞬間、いづみの脳裏に昨夜の情景が鮮烈なフラッシュバックとなって押し寄せた。 昨夜の狂おしい記憶と、今現在、鏡の前で美里に完全な全裸を暴かれ、見透かされているという激しい羞恥心。ふたつの熱情が極限で掛け合わされ、いづみの身体は完全に発情の底へと叩き落とされていく・・・
――その時だった。
「えっ……あ……っ」 いづみは鏡越しに、息を呑んだ。
しゃがみ込んで膝を開いた美里の、露わになった大人の最奥。そこから、極限まで煮詰まった高粘度の蜜がじゅわっと溢れ出し、冷たい床のタイルに向かって艶やかな一筋の糸を引いて垂れ落ちていたのだ。
冷静で冷徹な科捜研の顔を取り繕いながら、その実、美里の肉体もまた、いづみの甘い匂いと発情にあてられて狂おしいほどの限界を迎えていた。 その決定的な証拠を鏡越しに見せつけられ、いづみの背筋をゾクゾクとした恐ろしいほどの甘い痺れが駆け抜ける。
「みさ、とさん……っ、」
羞恥に染まりながらも震える声で指摘したいづみに、股間に顔を近づけていた美里は、ふっと妖艶な笑みをこぼした。
「……ふふっ。あら、見えちゃった? あんたがこんなにエッチな匂いをさせてるから、私の方もとっくに我慢の限界なのよ」
余裕たっぷりに告げられた言葉と共に、美里の甘く熱い吐息が、いづみの最もデリケートな部位のすぐそばの空気を直接揺らした。
「あ……んっ、はぁっ……はぁっ……」
いづみの息遣いが急激に荒くなる。鏡に映る彼女の可憐な胸元では、昨夜の記憶だけで限界まで血が巡った桜色の蕾が、チリチリとした熱を持ってきゅっと硬く結ばれ、ツンと痛いほどに尖りきっていくのがはっきりと見て取れた。 さらに、露わになった下半身の最奥からは、田中の激しい愛撫を思い出した子宮が勝手に収縮し、じわじわと熱く甘い蜜を溢れさせ始める。両太ももをきゅっと強くすり合わせても、内側からとめどなく込み上げる熱い雫は止まらなかった。
「言葉で言えなくても、身体は正直ね。……ほら、目を開けて、自分の姿をよく見てみなさい」
背後から抱きすくめるように密着した美里の腕が、いづみの細い肩をそっと抱いて、正面の大きな洗面鏡を直視させる。 そこには、大人の色香を放つ美里の全裸の腕の中にすっぽりと収まり、熱に浮かされたように目を潤ませている情けない自分の姿が映し出されていた。その時奥からは、蜜が今もまた一滴、艶やかな糸を垂らして落ちていく。
「ふふっ……すごいわね。あの堅物の田中を思い出しただけで、こんなに濡れそぼっちゃうなんて。……本当に、あいつのことが大好きなのね」 「すき……です……っ。健人さんのこと、すごく、好き……っ」
涙目で鏡の中の美里を見つめ返し、いづみは震える声でついに降伏の言葉をこぼした。 羞恥心で顔を真っ赤にしながらも、愛する男への想いを隠しきれずに告白するその可憐な姿は、同性の美里から見ても息を呑むほど愛らしく、蒸気のように艶かしかった。
「……ふふっ、本当に素直で可愛いわね。じゃあ、その大好きな彼を思い出しながら……ここも、もっと感じなさい」 「えっ……あ、ひゃあっ!?」
いづみを背後から抱きすくめていた美里の両手が、片方の手がクリームで滑る胸元へ無造作に這い上がり、柔らかな乳房を下から強く揉み上げる。 そして、昨夜の余韻で限界まで硬く粟立っていた桜色の先端を、二本の指の腹で容容なくきつく摘み上げた。
「あぁっ! みさ、とさんっ、むね、だめっ……!」 「声、我慢しなくていいのよ。……ほら、下もこんなに溢れてる」
同時に、もう片方の手が平らな下腹部をなぞり降りる。先ほどまで意地悪に寸止めを繰り返していた大人の指先が、今度は一切の躊躇なく、鏡越しに艶やかな糸を垂らしていた『最も過敏な甘い中心』へと直接触れた。
「ひぎっ……!!?」
――ぐちゅ、じゅるっ。 濡れそぼった粘膜のひだを容赦なく指の腹で押し開き、蜜に塗れた最も敏感な小さな熱源を、ミリ単位の正確な動きで的確に擦り上げる。 上下の最もデリケートな二点を、一切の逃げ場がない背後からの密着状態で同時に責め立てられる。ただでさえ発情しきっていた肉体に、大人の女の圧倒的な手技が加わったことで、脳天を突き抜けるような強烈な快感の電流がいづみの背骨を駆け抜けた。
「……っ……、も、無理……立てない……っ」
ガクガクと小刻みに震える白磁の太もも。 極限の感度と甘い快感に膝の力を完全に奪われ、いづみの身体が耐えきれずに脱衣所の床へと崩れ落ちそうになった――その瞬間。
「あらあら……ちょっと、村瀬ちゃん!?」
美里は咄嗟にいづみの華奢な腰としなやかな背中に腕を回し、倒れ込むその濡れた熱い素肌をぎゅっと受け止めた。 裸の素肌が、隙間なくぴったりと密着する。互いの素肌から立ち上るむせ返るような甘い熱気と、押し潰され合う柔らかな胸の感触。そして、ドクドクと激しく打つ鼓動が直接伝わり合い、ふたりの身体をさらに熱く痺れさせていった。
「んぁ……っ、あ……美里さん……っ」
腕の中にすっぽりと収まり、熱い吐息を漏らしながら潤んだ瞳で見上げてくる親友の艶やかな顔。 それを見た瞬間、美里の中でギリギリ保たれていた理性の糸が、ぷつりと音を立てて切れ落ちた。
美里はいづみの耳元へフッと熱い吐息を吹きかけ、赤く染まった耳朶を唇で軽く甘噛みすると、腰の抜けた彼女の身体をしっかりと腕で支えたまま、静かに洗面所を歩き出した。 一歩踏み出すごとに互いの肌が滑り、強く擦れ合う。美里の豊満な胸の柔らかさと、内側から燃えるような大人の体温がダイレクトに伝わり、いづみはたまらず「ひうっ……!」と甘い悲鳴をあげて、すがりつくように美里の首元へ細い腕を回した。
――微かにエアコンの駆動音が響く、夏の朝の寝室。 薄手のリネンのカーテンが朝の微風に揺れるたび、そのままベッドの上へともつれ込んだ二人の白磁の裸身に、柔らかな光と影が波のように押し寄せては引いていく。 室温は冷房で快適に保たれているはずなのに、シーツの上で二人の肌が密着している部分だけが、まるで熱帯夜のように異常な熱を帯びていた。
「男の人の強引な愛し方もいいけれど……女同士の、もっと甘くて蕩けるような秘密。特別に教えてあげるわ」
覆いかぶさるように美里の顔がゆっくりと近づき、ふたりの唇がそっと重なり合った。 まるで繊細なガラス細工を扱うように、最初は触れるだけのバードキスを何度も繰り返し、いづみの緊張をじっくりと解いていく。いづみが戸惑いながらも小さく息を吐いた隙を突き、美里の甘い舌先がするりと口内へ侵入した。上顎をくすぐり、逃げる舌を優しく絡め取り、唾液ごと甘く吸い上げる。
「んむ……っ、ふぁ、あ……っ」 「んっ……ぁ、ふふっ……」
チュ、ジュプ……と水音が鳴るたび、いづみだけでなく、リードしている美里の口からも熱っぽい吐息が漏れた。 初心者ゆえの不器用な舌を、大人の女の圧倒的な経験値で絡め取り、吸い上げ、蹂躙する。息継ぎの隙すら与えない、酸素を奪い尽くすような深い口付け。
「ひぐっ、あぁあっ!」
息の詰まるようなくちづけに、いづみがたまらず背中を反らせると、美里はその細い腰回りを両手でガッチリとホールドし、己の豊満な胸といづみの胸を完全に押し潰すように密着させた。 ずしりとした豊かな脂肪同士がむにゅりと形を変えて潰れ合い、その奥で限界まで硬く尖りきった互いの蕾同士が、逃げ場のない状態でギリギリと強く擦り合わされる。
「あっ、あぁっ! そこ、だめっ、あぁあっ!」 「ダメじゃないわ。……一晩中焦らされて、すっかりおかしくなっちゃった自分の身体ぶん、よく味わいなさい」
――じゅちゅっ、ぐちゅ……ッ。 指先が往復するたび、高粘度の蜜が激しくかき混ぜられる生々しい音がエアコンの駆動音をかき消す。 いづみは逃げ場のない過剰な快感に悶え苦しみ、細い両腕を頭上へ伸ばしてシーツの生地を指先が白くなるまで固く引き絞った。太ももの内転筋がガクガクと激しく痙攣し、足の十本の指先は麻痺したようにきゅっと内側へ丸まり、冷え切ったタイルのように硬直していく。
その横で、美里もまた無事ではいられなかった。 美里は空いたもう片方の手を、自身のドロドロに濡れそぼった下腹部へとゆっくり這わせ、充血して硬く突っ張った大人色の蕾を二本の指の腹で挟み込んで強く擦り上げた。
「んっ……あ、はぁっ……! 村瀬ちゃんがイク時の、子宮のこの不規則な締め付け……っ、私の指にダイレクトに伝わってきて……私まで、頭がおかしくなりそう……っ」
美里自身の口からも、余裕を失った甘く濁った嬌声が漏れる。 いづみの最奥が絶頂に向けてドクン、ドクンと激しく脈打ち、美里の指を強く締め上げるたび、その狂おしい収縮の波が神経を直撃し、美里の肩を大きく強直させ、大胸筋を波打たせて呼吸を乱させていくのだ。
「あぁっ、いくっ、またっ、いっちゃううぅっ!」 「ええ、何度でもイキなさい。……頭の中が真っ白になるまで、私がずっと可愛がってあげるから……っ♡」
いづみの全身がビクビクと小刻みに跳ね、毛細血管が一気に拡張した白磁の素肌は、胸元から首筋にかけて鮮やかな赤斑を浮かび上がらせて真っ赤に沸騰する。さらに、過剰な神経の暴走によって全身の立毛筋が収縮し、滑らかな肌の表面には鳥肌が粟立った。
しかし、一度の絶頂では美里の飢えは到底満たされなかった。 いづみが一度目の絶頂を迎え、身体の力が抜けかけたその瞬間に、あえて最も過敏になったその突起へさらに強く親指の腹を押し当て、ぐっと深い圧を加えたのだ。
「ひぎっ……!? ぁあ、あぁあああっ!?」
「ほら、休んじゃダメよ。まだ身体の奥が、こんなに熱くトクン、トクンって脈打ってるじゃない」
絶頂の余韻すら許されない、終わりの見えない甘美な地獄。 いづみが泣きじゃくるように息を呑み、二度目の、三度目の絶頂へと強制的に引きずり上げられていく。 美里もまた、激しく上下させる自らの指先から伝わる快感に胸を大きく波打たせ、硬く尖った蕾同士をすり合わせるようにいづみの身体へ自らの重みを押し付け、互いの荒い吐息と水音を部屋中に響かせ続けた。
――永遠とも思える時間が流れた。
夏の朝の光が次第に高くなり、部屋の温度が上がり始めても、ベッドの上の狂騒は終わらない。 いづみは自分が何度絶頂を迎えたのか、もう数えることすらできなかった。脳髄は完全に白く焼き切れ、酸素不足と過呼吸によって口角からは透明な唾液がだらしなく伝い落ち、ただ美里の指先がもたらす神がかった快感の波に、無抵抗な赤子のように全身をガクガクと震わせて翻弄され続けるしかない。
「あ、ぁ……っ、だめっ……こわれ、るっ……!」 「ふふっ、壊れていいわよ。……全部真っ白になるまで、私がずっとイかせてあげるから」
美里の指は、いづみが呼吸を整える隙すら一切与えなかった。 休むことを許さない、女性特有の底なしのマルチオーガズムへの強制的な引きずり込み。 いづみが泣き叫び、爪を立ててシーツを掻きむしり、腰を捩らせて逃げようとしても、美里はいづみの両太ももを己の脚でガッチリと挟み込んで固定し、正確無比な責め苦を止めようとはしなかった。
「ひぎっ……!? ぁあ、あぁあああっ!?」
――視界が、チカチカと白く明滅し始めた。
いづみの脳内で、快感を処理する神経伝達物質が致死量を超えて溢れ出す。 指先から与えられるミリ単位の強烈な刺激が、背骨を通して脳天へと雷のように直撃し続ける。明るい夏の朝光が差し込む部屋の景色も、エアコンの冷気も、もはやいづみの五感からは完全に消失していた。 残っているのは、子宮を激しく締め上げる狂おしいほどの熱と、圧倒的な快楽の波だけ。
「あ……っ、ぁ、あぁ…………っ」
いづみの焦点の合わない瞳が、限界を告げるようにとろんと上を向く。瞳孔は完全に開ききり、白目がちになった可憐な顔。過剰な快感に喉の筋肉が引きつり、掠れた声すら出なくなる。 そして、美里の指先がいづみの最奥のひだを掻き分けるように、これまでにないほどの強い力でその甘い中心を擦り上げた――その瞬間。
「あぁああっ、――――ッ!!」
声にならない絶叫と共に、いづみの身体が弓なりに大きく反り返った。 背筋から足のつま先まで、全身の全筋肉が千切れんばかりにピンと硬直する極限の痙攣がいづみを襲い、下半身の最奥から、溜まりきった蜜の濁流がドクン、ドクンと音を立てるように吹きこぼれる。
そして。 ぷつり、と。 いづみの脳内で、理性を繋ぎ止めていた最後のヒューズが完全に吹き飛んだ。
「…………ぁ、…………」
限界まで全身を強張らせていたいづみの肉体から、ふっとすべての緊張が抜け落ちた。 上を向いていた瞳がゆっくりと閉じられ、脱力した頭ががくりと横へ転がり、重力に引かれるままドサリとシーツの上へ沈み込んだ。 過剰な快感によって脳の処理能力を完全に超え、いづみは深いブラックアウトの底へと突き落とされたのだ。
「……ふふっ。本当に、意識飛ばしちゃった」
いづみの全身から力が抜け、締め付けていた膣壁の強い圧力がフッと緩んだのを感じ取ると、美里自身の限界もまた一気に訪れた。 美里はいづみの股間に這わせていた指を固く押し付け、もう片方の手で自らの膨らんだ蕾を強く擦り上げながら、背骨をしならせて大きく背中を反らせた。
「んぁああっ……! ぁ、あぁっ……!」
美里の喉から、大人の女の艶やかな嬌声が弾ける。 大胸筋と腹筋が力強く波打ち、グラマラスな乳房が大きく上下する。美里自身の子宮も狂ったように激しく収縮を繰り返し、彼女の太ももの内側へとドクドクと熱い雫を吐き出していった。 いづみが気絶する瞬間に発した圧倒的な熱と骨盤の痙攣を指先から吸い上げるようにして、美里もまた極限の絶頂へと到達したのだった。
――静寂が、熱を帯びた室内へと戻ってくる。
美里の荒く激しい呼吸だけが、エアコンの駆動音に混じって途切れ途切れに響いていた。 汗ばんだ胸を大きく上下させながら、美里はシーツの上に力無く横たわる親友の全裸を見下ろした。 そして――彼女の観察眼が、絶頂の余韻に浸りながらも、自然といづみの肉体を客観的にスキャンし始めていた。
(……見事なまでに、全身のスイッチが切れてるわね)
美里の冷ややかで愛おしむような視線が、いづみの白磁の素肌をなぞる。 先ほどまで過呼吸気味に乱れていた胸の上下は落ち着き、浅く規則正しい呼吸へと移行している。しかし、その細い首筋のを凝視すれば、皮下に浮き出る血管は未だに通常時を遥かに超えた高い数値を刻み、激しい血流が全身を巡り続けていることを証明していた。 視線を胸元へと落とす。冷房の風を浴びながらも、彼女の体温は異常なほど高く保たれ、白磁の肌には先ほどの狂騒の痕跡である淡い性紅斑が、まるで鮮やかな花びらのようにあちこちに浮き残っていた。大人の女として解き放たれたその胸の先端は、意識を失ってなおカチカチに充血し、痛いほどにツンと尖りきったまま硬度を失っていない。
さらに、視線はいづみの下半身へ。 極限の緊張と連続絶頂の負荷によって、太ももの内転筋や足の指先には、未だに微ピクピクとした甘い痙攣が残響のように走っている。そして、完全に開ききったその最奥の中心からは、溢れ出させた蜜が、シーツの上に大きな艶やかなシミを作り出していた。
(皮膚表面温度の上昇、頸動脈の脈拍数、筋肉の極度の弛緩、息そして粘膜からの過剰分泌……。昨夜の田中の愛撫に加えて、私の指で完全に限界を超えさせられた証拠ね)
一朝にして、頭の先からつま先まで、細胞レベルで完全に『女』としての快感に叩き落とされ、つくり替えられた彼女の生々しい肉体。 その無防備極まりない惨状を完璧に観察し尽くすと、美里の唇に、大人の女としての深い満足感と優越感を孕んだ艶やかな笑みがこぼれた。
「……たく。どんだけ感じやすい身体になってるのよ」
深い満足感を込めた吐息を漏らすと、美里はゆっくりとベッドから身を起こした。 洗面所へ向かい、お湯で濡らして固く絞った数枚の温かいタオルを寝室へと持ち帰る。そして、意識を失って微動だにしないいづみの身体を、まるで高価なビスクドールを手入れするように、頭の先から順番に丁寧に拭き上げ始めた。
まずは、過呼吸で乱れた口元に伝う透明な唾液と、涙の痕を優しく拭い去る。 次に、先ほどたっぷりと保湿クリームを塗り込んだ首筋から鎖骨、そして豊かな胸元へ。クリームの油分と汗が混ざり合った艶やかな肌を、温かいタオルが滑っていく。意識がないというのに、タオルの微かな刺激と熱に反応し、いづみの胸の先端がビクンと跳ねて再びツンと硬く粟立った。
「ふふっ……気絶してるのに、身体はまだ全然満足してないみたいね」
美里は艶やかに微笑みながら、最後に、最も酷使された下半身へと温かいタオルを這わせる。 完全に脱力して開かれたままの太ももの内側、そしてIラインの生え際。互いの体液と高粘度の蜜がドロドロに混ざり合い、シーツにまでシミを作っていたその淫らな痕跡を、美里は指先でひだを優しく掻き分けながら、隅々まできれいに拭き取っていった。 全ての汚れが拭き取られ、爽やかなベビーパウダーと微かなジャスミンの香りだけを纏ったいづみは、再び無垢な赤子のような寝顔へと戻っていく。
美里はその可憐な姿を自身のスマートフォンのカメラで数枚『記録』すると、満足げに私服のブラウスに袖を通し、眠る彼女を残して一人、静かに部屋を後にした。
――それから、どれほどの時間が経っただろうか。 「んっ……ぁ、あ……」
微かに循環するエアコンの冷風を感じながら、いづみはゆっくりと重い瞼を開けた。 焦点の合わない目で周囲を見渡す。静まり返った寝室には自分しかおらず、美里の姿はどこにもない。自身の身体を見下ろすと、汗も蜜もすべて綺麗に拭き取られ、肌触りの良いタオルケットが首元まで掛けられていた。
そっと布地をめくって、自身の胸元を覗き込む。 狂ったように痛いほど尖りきっていた胸の先端の異常なまでの勃起と充血はすっかり収まり、普段の柔らかな質感へと戻りつつあった。しかし、激しく揉みしだかれた乳房そのものが帯びている重い熱感や、白磁の素肌に散った淡い紅潮はまだ完全には引いていない。 先端のスイッチは切れたのに、肉体の奥底には未だに火種が燻っている。自身の細胞の隅々にまで、美里に叩き込まれた極限の快感の余韻が焼き付けられているのが、はっきりと見て取れた。
「みさと、さん……? 帰っ、たの……?」
身体を起こそうとシーツに手をついた瞬間。 「っ!? ぁあッ……!」 背骨から腰にかけて、雷に打たれたような強烈な痺れと重だるさが走り、いづみはたまらず再びベッドへ倒れ込んだ。 関節の節々が溶けたように力が入らず、太ももの内側は自分の筋肉ではないようにガクガクと震えている。子宮の奥には、美里の指に極限まで狂わされたあの連続絶頂の強烈な残響が、未だにトクン、トクンと熱く脈打っていた。
「はぁ……っ、うぅ……っ」
荒くなった呼吸を整えるように、いづみはしばらく仰向けのまま、ぼんやりと天井を見つめ続けた。 どうにか少しだけ落ち着きを取り戻すと、今の時間を確かめようと、サイドテーブルに置かれていたスマートフォンへ気怠い腕を伸ばす。
――画面をタップして点灯させる。 すると、ロック画面にはいつの間にか『園田美里』からのLINEの未読通知が入っていた。
『今日はありがとう。すごく楽しかったわ。……またやろうね♡』
「……っ///」
そのメッセージに顔を真っ赤にして息を呑んだ直後、いづみの目は、メッセージに添付されていた『一枚の写真』に釘付けになった。
「ひっ……!? な、なに、これ……っ」
そこに写っていたのは、紛れもない自分自身の姿だった。 しかし、それはいつもの真面目な刑事の顔ではない。何度目かわからない絶頂の波に飲み込まれ、意識が朦朧としている中で、さらに強烈な絶頂を強制的に叩き込まれた――まさに『ヒューズが飛ぶ直前』の瞬間。 瞳孔が開ききって白目がちになり、だらしなく開いた口からは涎が光り、全身を性紅斑で真っ赤に染め上げて弓なりに反り返っている、狂おしいほどに淫らで、絶望的なまでに『メス』の顔をした自分が、残酷なほど鮮明に切り取られていた。
「あ、あぁ……あ……っ///」
写真から伝わってくる圧倒的な羞恥心に、いづみの顔が爆発したように沸騰する。 自分は、彼女の前で、こんな顔をして泣き叫び、果てていたのか。
(園田さんと二人きりになるのは……マジで、ヤバいっ……!)
大人の女の底知れない経験値と、科捜研の冷徹な分析力。それらが合わさった美里の『手ほどき』の恐ろしさに、いづみはタオルケットを頭から被り、ガタガタと情けなく震えた。
写真を見たことで再び子宮の奥がキュンと甘く収縮し、またしてもじわ……と新たな熱い蜜が太ももを伝い落ちる感覚がある。 しかし、指一本動かす気力も、ベッドから這い出る体力も、今のいづみには全く残されていなかった。
結局。 限界まで酷使され、完全に骨抜きにされたいづみの身体が再び動かせるようになったのは、すっかり夕方になってからのことだった。
特別番外編を最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
美里さんによる脱衣所の鏡の前での過激(?)なボディケア指導と、昨夜の密室スリルをめぐる甘美な追及!
普段は凛とした新米刑事であるいづみちゃんが、美里さんの巧みな手ほどきによって甘く解されていく、本編とは一味違う濃厚な番外編をお届けいたしました。
美里さんの大人の余裕と妖艶さ、そして健人先輩への溢れる想いを隠しきれないいづみちゃんの可愛らしさを感じていただけましたら幸いです!
次回はいよいよ本編第20話『大野木事件完封と、鳥居の電撃差押え逮捕』! 1・2周目の無念を晴らす完全勝利クライマックスをお届けいたします!
どうぞ楽しみにお待ちください!




