(前編):園田美里の訪問と、夜の密室スリル
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連載『死に戻った新米刑事は、生真面目先輩とやり直し(と恋)を始める』第19話(前編)をお届けいたします!
父・五郎の隠し捜査ノートと2周目の記憶を合わせ、水島港のダミー口座や漆黒堂の裏ルートを水面下で電撃差押えした田中といづみ。
さらなる反撃の公的証拠を固めるため、鳥居の監視網を欺く「缶ビール女子会」として、田中の昔からの知り合いである鑑識・科捜研の園田美里が四〇二号室へ極秘訪問!
頼れる美里さんに父のノートの科学鑑定を快諾してもらい、ホッとひと息ついたのも束の間――。
お風呂上がりの美里さんが見せる艶やかな素肌、いづみのTシャツが入らないハプニングからの『健人の白Yシャツ(彼氏シャツ姿)』の破壊力、そして美里の凶悪な寝相によって急展開する狭いベッドでの夜の距離感まで、見どころ満載でお届けします!
サスペンスの緊迫感と、賑やかで少し甘い夜の空気感をどうぞお楽しみください!
「――よし、これで水島港のダミー口座も漆黒堂の裏ルートも、先回りでの差押え手続きは完璧に完了したな」
倉敷署刑事課での過酷な激務を終え、夜の七時過ぎ。 避難先である村瀬いづみの自室――アパート四〇二号室のローテーブルで、田中健人は黒縁メガネを指先で静かに押し上げながら、深々と重い息を吐き出した。
昨夜の電撃的な差押え成功により、鳥居信一郎の手足は完全に封じられた。だが、敵は警察内部に根を張る暗黒組織の手先だ。警察署内で露骨に連絡を取り合えば、裏の動きを察知されて証拠隠滅や海外逃走へ走られる危険がある。 だからこそ今夜は、田中が昔から深い信頼を寄せる旧知の人物――岡山県警鑑識課・科捜研の園田美里をこの四〇二号室に招き、鳥居の監視網を欺く『缶ビール女子会』を装った極秘作戦会議を行う手筈になっていた。
「健人さん、美里さんが来てくださるなら、お父さんのノートの科学鑑定も一気に進みますねっ」
パイプ椅子の隣で、いづみが可憐な笑みを咲かせる。 一日勤め上げた黒パンツスーツを脱ぎ捨てた現在の彼女は、すっかりくつろいだ部屋着スタイルだ。 普段なら長年愛用して生地がダルダルに伸びた白のキャミソールに、下はショーツ(パンティ)一枚という、すっかり警戒心を解いた格好で過ごしている。しかし今夜は訪問者があるため、キャミソールのうえから薄手のサマーシャツを羽織り、前ボタンを軽く留めていた。だが、ダルダルのキャミソールの広い胸元からは柔らかな胸の起伏と、可憐な突起のシルエットが動くたびにチラチラと見え隠れしていた。
「ああ。美里なら全幅の信頼が置ける。……それに、あいつにはすでに数日前、俺たちの関係をすべて見抜かれて白状させられているからな」 「うぅ……健人さんっ、付き合い始めて数日で速攻バレちゃったのは、未だに思い出しても顔から火が出そうです……っ!///」
ふたりが照れくさそうに顔を見合わせていると、バタバタと階段を駆け上がってくる賑やかな足音が響き、四〇二号室のドアホンが楽しげに鳴り響いた。
「はーい、村瀬ちゃ〜ん! 缶ビールと焼き鳥、どっさり買ってきたわよ〜!」
ガチャリと金属鍵が回り、両手にスーパーの袋を下げた美里がサバサバとした笑顔で入ってきた。 美里は仕事帰りの私服であるブラウスとタイトスカート姿のまま玄関で靴を脱ぐと、ローテーブルに並べられた父・五郎の隠しノートと鑑識データを前に、一瞬でプロの顔へと鋭く切り替わった。
「なるほどね……。父上の手記と2周目の記憶の突合データか。任せなさい、科捜研の最新機材で鳥居たちが言い逃れできない完璧な公的証拠にしてあげるわ」
手際よくノートの写しをファイルに収めると、美里はニカッと笑って缶ビールをプシューッと開けた。
「さ! 堅苦しい話は終わり! 今夜は女子会兼、あんたたちの極秘同棲のお祝いよ〜! 田中、あんた数日前に私に問い詰められた時、顔真っ赤にして『村瀬と付き合っている』って白状したの、最高の表情だったわよ?」 「む……昔からの知り合いだからと容赦なく問い詰めてきたのはお前だろう」 「ふふっ、科捜研の鑑識眼を舐めないでちょうだい! 玄関の靴の並べ方と、ふたりの空気感で一発だったわ!」 「それにしても田中、あんた昔から生真面目一本槍だったのに、こんなに可憐な村瀬ちゃんを射止めるなんて大金星じゃないの」 「……お前に言われる筋合いはない」 「ふふっ、照れちゃって可愛いわねぇ! 私が科捜研の仕事で忙しい間に、こんな甘い空間を作り上げちゃってさ。でも村瀬ちゃん、田中の生真面目さに隠された執着心、すごいでしょ?」
美里は気さくに笑いかけながら、その鋭い視線をほんの一瞬だけ、サマーシャツの奥で揺れるいづみの胸元へと滑り落としていた。 動くたびに緩いキャミソールの奥から覗く無垢で柔らかな谷間と、布地をツンと突き上げる可憐な突起のシルエット。同性でありながら、その無自覚な艶かしさに、美里の腹の底でほんのりと密やかな熱がうずく。
「は、はいぃ……健人さん、私をすごく大切にしてくれて……っ///」 「よろしい! 二人がラブラブなら私も全力でバックアップするわ! 鳥居たちの裏口座の解析も、科学鑑定で完膚なきまでに叩きのめしてあげるから安心して!」 「美里さん、本当にありがとうございます……っ!」
お酒が進み、昔からの知り合いである田中と美里の気置けないやり取りにいづみも笑みをこぼす。美里は両刀使いの柔軟なセクシャリティを持ち、かつて生真面目な田中をオカズにして自慰をした過去もあったが、いま手を取り合う田中といづみの健気な絆を心から温かく応援していたのだった。
「あーっ、お酒飲んだらお風呂入ってスッキリしたくなっちゃった! 村瀬ちゃん、お風呂借りるわね!」
一日の終わりを告げる静まり返った脱衣所に、衣擦れの小さな音が艶やかに響く。
彼女は鏡の前に立つと、ゆっくりと細い指先をブラウスのボタンへと掛けた。一つ、また一つと外していくたび、タイトな生地に閉じ込められていた熱気がふわりと逃げ出し、ふくよかな胸の谷間が深いため息とともに少しずつ姿を覗かせる。
肩口からしなやかな生地を滑り落とし、タイトスカートのジッパーを下げて足元へと脱ぎ捨てた。さらに、一日中脚を締め付けていたストッキングを太ももからゆっくりとロールダウンして爪先から抜き取ると、心地よい解放感から微かな吐息がこぼれた。
最後に残されたのは、大人の女性らしい豊かな肉感を包み込む、豪奢なレースの下着だけ。
背中に手を回し、ブラジャーのホックを外す。パチンという小さな音とともに強い締め付けが解かれ、続いて腰元に食い込んでいたショーツに指をかけて滑らかに引き下ろす。
すべての衣服を脱ぎ捨てると、そこにはしなやかに引き締まった大人の美肢体が完全に露わになった。
豊かな胸元が解放感とともに重力に従ってふんわりと揺れ、その先端には、うぶで可憐な桜色を見せるいづみとは対照的な、成熟した女性ならではの落ち着いた深みのある大人色の蕾が、しっとりとした光沢を放っている。
浴室へ向かう前、彼女は脱衣所の大きな洗面鏡の前でふと足を止め、露わになった自分自身の全身のシルエットを静かに見つめた。
視線が最初に向かったのは、拘束から解き放たれ、本来の柔らかな質量を取り戻した胸元。C〜Dカップのふくよかな丸みは確かなハリを保ち、重力に抗うような美しいお椀型のアーチを描き出している。その頂に咲くシックな茶色の蕾は、脱衣所のひんやりとした冷気に触発され、彼女の視線の下で微かに粟立ちながら、きゅっと硬く小さな粒へと収縮していくのが鏡越しにもはっきりと見て取れた。
続いて視線を下へ滑らせる前に、彼女は片腕をゆっくりと高く持ち上げ、鏡越しにあらわになった自身の脇の下のコンディションを念入りに確かめた。
くぼみには一切の剃り残しや黒ずみがなく、抜けるように滑らかで白磁のような素肌が保たれている。大人の女性特有の甘いフェロモンを孕んだ汗の香りが微かに立ち上るその艶やかな部位へ、指の腹を滑らせるようにそっと当てて、肌の張りやわずかなざらつきすらないかを、時間をかけてじっくりとチェックする。
それから視線を下へと滑らせ、しなやかに引き締まったウエストのラインを確認する。なだらかな肋骨のラインから腰骨へと至るくびれは、大人の女としてのストイックな自己管理を物語るように一切の無駄がなく、そこから広がる女性特有のふくよかな骨盤への曲線美を見事に際立たせている。
さらにその下、白磁のように滑らかな太ももの付け根から、ほの暗い影を落とす柔らかな秘部へ――。
彼女は洗面台の縁に片足を軽く乗せてしなやかな太ももを開き、鏡越しにほの暗い最奥へと視線を落とした。美しくアンダーヘアの手入れが施された柔らかな秘肉。そのさらに奥深く、間近に迫った女性特有の密やかなバイオリズムの変化を確かめるように、空いた手の指先でそっと艶やかなひだを押し広げ、奥のコンディションやわずかな湿り気までを生々しく、かつ念入りにチェックする。
成熟した肉体ならではの艶やかな陰影と、隅々まで手入れの行き届いた瑞々しい肌の仕上がりに、自らの絶対的な女としての色香が少しも損なわれていないことを確信し、彼女の濡れた唇から細く甘い吐息がこぼれた。
浴室の扉を開け、ひんやりとしたタイルの感触を足裏に感じながら洗い場へと足を踏み入れる。シャワーのカランを捻ると、勢いよく吐き出された温水が、白い湯気を立てながら彼女の滑らかな素肌へと降り注いだ。
「あ……んっ……」
微かに熱めの湯が全身を打ち据えた瞬間、心地よい吐息が唇から漏れる。一日中衣服に覆われ、緊張と疲労を溜め込んでいた皮膚が、温かなシャワーの刺激を受けて一気に息を吹き返すように粟立ち、細胞の隅々にまで深い安らぎがじわじわと染み渡っていく。
頭上から降り注ぐ熱い湯の束は、細いうなじから肩のなだらかなラインを滑り、しなやかな背中の窪みへと艶やかな水膜を作って流れ落ちる。正面へと回り込んだ無数の雫は、重力に従ってふんわりと揺れる豊満な胸の谷間へと流れ込み、豊かな双眸をこれ以上ないほどみずみずしく濡らしていった。湯をたっぷりと浴びた胸の先端――落ち着いた深みのある大人色の蕾は、温水の刺激と熱気を受けてさらに硬く結ばれ、先端に絡みついた水滴を弾いて濡れた宝石のような生々しい光沢を放ち始める。
さらに湯の筋は、引き締まったウエストのくびれを滑らかになぞり、女性特有のふっくらとした腰の丸みへと幾筋も枝分かれしながら伝い落ちていく。豊かな太ももの曲線から、秘められた柔らかな脚の付け根の奥深くへ。一日分の汗と、肌にまとわりついていた気怠い熱気が、透明な湯のヴェールとともに足元のタイルへととめどなく洗い流され、立ち込める湯気の中に佇む彼女の肢体を、まるで濡れた彫刻のように美しく際立たせていた。
その濡れそぼった素肌へ、たっぷりと泡立てた甘い香りのボディソープの滑りを借りて、指先で自身の首筋から豊かな乳房、引き締まった腹部をなぞる。そのまま柔らかな腰の丸み、そして太ももの内側へと手のひらを滑らせて優しく撫で洗う。白くきめ細やかな泡が、大人の女性らしい肉感を持つ脚の付け根や、秘められた柔らかな場所へととろりと流れ込み、艶やかな素肌の陰影をより一層生々しく引き立てていく。豊かな泡に包まれ、熱い湯を浴びて濡れそぼった大人色の蕾と、下半身へと滑り落ちていく雫の軌跡は、浴室の灯りを弾いていっそう深い色気を放っていた。
シャワーの熱い飛沫で全身を包み込んでいた泡を隅々まで綺麗にすすぎ落とすと、彼女はふくらみのある白い息を細く吐き、湯気が立ち込めるバスタブへとゆっくり歩みを進めた。
たっぷりと張られた温かい湯の中に、ほっそりとしたつま先からふくらはぎ、そして柔らかな太ももへと、少しずつ身体を沈めていく。ちゃぷり、と心地よい水音を立てて湯面が上がり、豊満な胸の下まで温かなお湯にすっぽりと包み込まれた瞬間、深く甘い吐息がこぼれ落ちた。
「ふぅ……生き返るわね……」
重力から解放されたような浮遊感とともに、湯船のぬくもりが、一日働いて強張っていた筋肉を芯から溶かすように、身体の奥深くへとじわじわ染み込んでいく。
彼女はバスタブの縁に後頭部を預け、湯の中で自身の滑らかなふくらはぎから太もも、そしてデリケートな脚の付け根へとゆっくりと手のひらを滑らせた。温かい湯の抵抗と水圧を感じながら、指の腹で優しく撫で擦るようにして、奥に残った気怠い疲労を丁寧に揉み解していく。
浮力によってふわりと持ち上げられた豊かな胸元は、水面すれすれでたゆたうように揺れている。彼女がしっとりと火照った自身の胸元へ指先を這わせ、円を描くように優しく撫で上げると、ざわめく湯の波紋に合わせて柔らかな肉感がぷるんとみずみずしく形を変えた。
揺れる透明な湯面に半分ほど姿を覗かせた白磁の肌の起伏と、温もりに当てられてツンと硬く上を向いた大人色の蕾。湯気でけぶる浴室のあたたかな灯りが、水面に濡れて艶めくその生々しい頂のきらめきを反射し、息を呑むほど扇情的な光景を描き出していた。
しっかりと温まり、全身の皮膚をほんのりと桃色に火照らせたまま脱衣所へ上がる。バスタオルで濡れた髪と身体の水滴を優しく拭い上げると、肌からは甘い石鹸の香りと熱気が立ち上っていた。
たっぷりと湯船に浸かり、火照った身体をバスタオルで丁寧に拭き上げると、美里は脱衣所のカゴに用意してあった自身のブラジャーを身につけた。大人の豊かなC〜Dカップの質量を下からしっかりと支え上げ、美しい谷間を形作る豪奢なレースのブラジャー。パチンと背中でホックを留め、胸の肉をカップへと綺麗に収めると、彼女はふうと一つ息をつき、いづみが貸してくれた予備のTシャツへと袖を通した。
しかし、首を通して裾を下に引き下ろした瞬間、美里は微かな違和感に首を傾げた。
「……あら? ちょっとこれ、胸のところがきついかしら……?」
いづみの可憐な体型に合わせて作られた標準サイズのTシャツは、美里のグラマラスな肉体を包み込むには、バスト周りのゆとりが明らかに不足していたのだ。
決して生地がはち切れるような漫画チックな状態ではない。だが、前にせり出した豊かな双眸のボリュームによって前面の布地がピンと張り詰め、胸の中央から脇にかけて、布が引っ張られるような不自然な横ジワが何本も寄ってしまっている。
さらに艶かしいのは、生地が引き伸ばされたことで生まれる生々しい密着感だった。
薄手のコットン生地がバストの膨らみにピタリと吸い付き、その下に着けているブラジャーの豪奢なレースの凹凸や、ワイヤーが描き出す下乳の半円のアンダーラインまでが、くっきりと浮き彫りになってしまっている。豊かな胸の丸みで前方の生地を持っていかれているため、Tシャツの裾も本来よりわずかに持ち上がり、引き締まったウエストのくびれがチラリと覗いていた。
「いづみちゃん、Tシャツ借りたわよ。でも……私には少し胸元がタイトだったみたい」
湯上がりの熱気と甘い石鹸の香りを漂わせながら、少し恥ずかしそうに胸元を手で押さえつつリビングへ姿を現した美里。
振り返ったいづみは、自分の見慣れたはずの無地のTシャツが、見知らぬグラマラスなシルエットへと変貌している光景に目を丸くした。
「えっ……あ、ええっ!?」
Tシャツの生地を内側からグッと押し上げ、ブラジャーのラインまで赤裸々に透かしている暴力的なまでの大人の曲線美。布越しながらもはっきりと主張してくるその圧倒的な「立体感」と「質量」に、いづみは思わずスッと視線を下に落とし、自分のつつましい胸元と、美里が着ているパツパツのシルエットを交互に見比べた。
自分が着ている時は、適度にゆとりがあって風通しの良いTシャツのはずなのだ。それなのに、美里が着るとあんなにも布地が張り詰め、女性らしい色気をむせ返るほどに放っている。
「ううぅ……っ。同じTシャツなのに、どうしてあんなに布の引っ張られ方が違うの……っ」
圧倒的な大人の女性の『格差』を視覚的に見せつけられ、いづみはガクリと肩を落とした。刑事としてどんな凶悪犯にも怯まない彼女が、いまばかりは完全な敗北感に打ちひしがれている。
「わ、私だって……私だって、まだ成長途中なんだからぁ……っ!」
赤くなった顔で涙目になりながら、小さく唇を尖らせて悔しがるいづみ。そのいじらしくも可憐な反応に、美里は「ふふっ、ごめんなさいね」と大人の余裕たっぷりに微笑み、張り詰めたTシャツの胸元を揺らしながら優しく目を細めるのだった。
「あはは、ごめんね村瀬ちゃん! 仕方ないから田中のYシャツ借りるわね!」
美里は田中の予備の白Yシャツへとそっと腕を通した。
湯上がりのあたたかな素肌に、少し張りのある洗い立てのコットン生地が心地よく触れる。男物の広い肩幅は、彼女のしなやかな肩のラインからするりと滑り落ちそうになり、大人の女性らしい華奢な骨格をかえって際立たせていた。
しかしフロント部分へと視線を移せば、ブラジャーによって下からしっかりと支え上げられたC〜Dカップの豊かな質量が、ゆったりとした生地を内側からふんわりと持ち上げ、男物のシャツ越しにも隠しきれないグラマラスな起伏をはっきりと描き出している。
美里はあえて上のボタンをいくつか無造作に開けたままにし、襟元を少し後ろへ抜くようにして着こなした。V字に大きく開いた胸元の隙間からは、豊かなバストを包み込む繊細で豪奢なレースのブラジャーと、その中央に深く刻まれた艶やかな谷間が惜しげもなく覗いている。
純白で無骨な男物のシャツの生地と、その内側に秘められた女性らしく豪奢なランジェリーとの生々しいギャップ。少し身体を動かすたびにシャツの隙間からチラリと自己主張する大人の下着姿は、直接素肌を見せられるよりもかえって想像力を掻き立て、むせ返るような色香を放っていた。
一方、下半身を覆うYシャツの裾の丈感は、太もも全体を隠せるほどの長さはない。引き締まったウエストから広がるふくよかなヒップラインの膨らみに沿って滑り落ちた白生地は、ちょうどお尻のアンダーラインをかろうじて覆い隠す程度の、絶妙で際どい位置に留まっていた。
とりわけ視線を奪うのは、Yシャツ特有の裾の両サイドに入った深いスリットの部分だ。
シャツの前後を繋ぐその深いスリットからは、腰骨を彩るショーツの繊細なレース生地や、そこから伸びる滑らかな太ももの付け根の素肌が、彼女が歩みを進めるたびに赤裸々に露わになってしまう。正面から見れば男物のシャツにすっぽりと包まれた愛らしいシルエットだが、少し横や後ろから見れば、ショーツに包まれたふくよかなお尻の柔肉が裾の下から今にもこぼれ落ちそうになっているのだ。
ダボっとした男物のシャツの無骨さと、そこから溢れ出る成熟した女のランジェリー姿の圧倒的な肉体美のコントラスト。大人の余裕と隙だらけの色香が絶妙に混ざり合った、極上の『彼氏シャツ』姿の美里が完成したのだった。
夜も更け、テーブルの上に空き缶やグラスが並ぶ頃。お酒の酔いと心地よい疲労がすっかり回ってしまった美里は、そのまま四〇二号室に一泊することになった。
当初の予定では、部屋に一つしかないベッドに女性陣であるいづみと美里が並んで休み、田中が床に敷いた布団で寝るはずだった。
「ふぅ……さすがに寝る時は、コレ外しちゃうわね。苦しいもの」
照明を落としてベッドに入る直前、美里は田中の大きなYシャツの裾から器用に手を入れると、背中のホックをパチンと外し、身につけていた豪奢なブラジャーをスルスルと袖口から抜き取った。
これで彼女が身に纏っているのは、素肌に直接羽織った白Yシャツと、レースのショーツのみ。豊かな肉感は、一切の拘束から解き放たれ、男物のシャツの内側で重力のままに生々しい柔らかさを主張し始めていた。
そうして二人でベッドに潜り込んだ、直後のことだった。
「んあ〜……っ、ゴロゴロ〜ッ! ごろんっ!」
豪快な寝息とともに、美里の凶悪なまでの寝相の悪さが炸裂した。
ノーブラ状態のグラマラスな身体が、狭いシングルベッドの上を縦横無尽に転がり回る。そのたびに大きめのYシャツの裾が遠慮なくめくれ上がり、ふくよかなヒップを包むレースのショーツや、無造作に開かれた白磁の太ももが惜しげもなく露わになってしまう。
さらに始末に負えないのは、上半身の隙だらけな状態だ。寝返りを打つたびにV字に開いた襟元が大きくはだけ、ブラという支えを完全に失った豊かな双眸が、たゆたうような生々しい揺れを繰り返す。ダボついたシャツの隙間からは、生の胸肉の柔らかい重みと、あわや大人色の蕾までが零れ落ちそうになるほどの大惨事となっていた。
「ちょ、ダメだわ……っ! 美里さん、寝相が凄すぎて私まで押し出されちゃう……」
大人の色香をむき出しにしたまま大暴れする美里のダイナミックな寝返りに追いやられ、いづみは今にもベッドの端から転げ落ちそうになって悲鳴を上げた。
「やむを得ん。美里を床の布団へ移動させよう。あの寝相では、お前が一睡もできずに落とされる」
見かねた田中がため息をつきながら立ち上がった。酔って完全に脱力した大人の女性の身体は、思いのほかずっしりとした重みと、骨抜きの柔らかな肉感を持っていた。
田中といづみが両側から抱え上げるようにして運ぶものの、美里の身体はぐにゃりと重力に身を任せる。そのたびにYシャツがずり上がり、深い谷間と、布越しにも伝わってくる豊かな乳房の生々しい感触が直接的にせり出してくる。田中は紳士的に視線を宙に逃がし、理性を総動員させながら、なんとか無事に彼女を床の布団へと運び下ろした。
田中とふたりで美里を床の布団へ運ぶと、美里は「んあ〜……ぐう……」と気持ちよさそうに爆睡。結果として、残された狭いベッドに、いづみと田中が二人で滑り込む形となった。
先ほどまでのドタバタ劇から一転、急速に静寂を取り戻した暗い室内。
ベッドという逃げ場のない狭い空間に横たわると、嫌でも肩と肩、太ももと太ももがぴたりと触れ合う至近距離になる。一枚の掛け布団の下で重なり合う二人の体温。アルコールで火照った甘い吐息と、かすかに漂う湯上がりの石鹸の香りが混ざり合い、静まり返った夜の密室は、先ほどまでの騒がしさを忘れさせるような濃厚で甘い熱を帯びていく。
すぐ隣の床では美里がすっかり警戒心を解いた寝息を立てているというのに。密着した二人の高鳴る鼓動だけが、暗闇の中でどうしようもなく早鐘を打ち始めていた――。




