水面下の包囲網――鳥居の動揺と先回り差押
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【第2部:完全反撃編】第18話をお届けいたします!
父・五郎の隠し捜査ノートと2周目の記憶を完全に融合させ、ついに本格反撃に打って出る田中といづみ!
敵の資金源である水島港のダミー企業と漆黒堂の裏ルートを、鳥居の先手を打って水面下で完膚なきまでに電撃差押え!
追い詰められ、一人焦り狂う鳥居のスカッと爽快なサスペンス展開(サスペンス7割)!
そして大仕事をやり遂げた夜、避難先の四〇二号室で繰り広げられる、安らぎと濃密な愛に満ちた二人きりのオトナモード(イチャイチャ3割)!
昼間のプロバディとしての凛とした表情と、夜の無防備な甘々ギャップが弾ける第18話をお楽しみください!
倉敷警察署刑事課一係の執務室は、朝からどこか緊迫した静寂に包まれていた。
自席のデスクでパソコンの画面を見つめる田中健人の表情は、一係の誰もが息をのむほど鋭く研ぎ澄まされている。隣のデスクに座る村瀬いづみもまた、黒パンツスーツの背筋をぴんと伸ばし、冷静沈着な手つきで手元の鑑識報告書と捜査資料を整理していた。
表面上は普段通りの事件捜査を進めているように見せかけながら、ふたりの間ではすでに、父・村瀬五郎が秘かに遺した『隠し捜査ノート』に基づく極密の反撃作戦が静かに開始されていた。
(……お父さんが命懸けで突き止めてくれた、水島港のダミー企業『水島ロジスティクス』の不正口座……そして漆黒堂を経由する裏資金の決済ルート。今度こそ、絶対に後手に回ったりさせない……!)
いづみは胸の奥で強く誓いながら、デスクの下で膝の上に置いた拳をギュッと握りしめた。
1周目では手も足も出ずに田中先輩を奪われ、2周目では焦りのあまり先走って鳥居側に手帳を奪われるという痛恨の敗北を喫した。だが、3周目となった今、ふたりの手には父のノートという動かぬ物証と、2周目の記憶という未来の地図が存在する。
「村瀬巡査。科捜研の園田研究員から、昨日送付した資料の鑑識鑑定結果が届いた。別室で確認するぞ」
「はいッ、了解いたしました!」
田中の低い通る声に、いづみは毅然と立ち上がった。ふたりは一係の同僚たちに不審を抱かれぬよう、自然な動作で会議室へと移動し、内部から鍵を施錠した。
会議室のローテーブルの上には、園田美里から極秘裏に手渡された鑑識報告書が広げられていた。
そこには、父のノートに記されていた十年前の筆跡とインクの科学鑑定、そして水島港の港湾口座から漆黒堂へ流れていた不透明な資金移動のログが、現在の金融庁データと完全に一致したことが明確に証明されていた。
「……完璧だ」
黒縁メガネのブリッジを指先で静かに押し上げ、田中は低い声で呟いた。その瞳には、冷静な元鑑識官としての冷徹な光が宿っている。
「2周目の記憶では、鳥居は来週半ばに水島ロジスティクスの口座から裏資金を一括で海外へ高飛び用の暗号資産口座へ送金する手筈だった。……だが、今ここで地検と金融等取締機関へこの鑑定結果を提出し、裁判所の差し押さえ命令を水面下で執行させれば、奴らは資金移動のタップひとつ踏めなくなる」
「鳥居が異変に気づいた時には、すべての裏資金口座が凍結されている……ということですねっ!」
「そうだ。漆黒堂の手先を動かす潤沢な資金も、警察上層部へ撒く買収資金も、すべて今日この瞬間に断ち切る」
田中はいづみの目を見つめ、力強く頷いた。
「行くぞ、村瀬。水面下の包囲網を完成させる」
「はい、健人先輩ッ!」
同日、午後三時。倉敷署・警視正室。
重厚な革張りの椅子に深々と腰掛け、書類に目を通していた鳥居信一郎は、手元の極密連絡用タブレットがかすかに震えたのを察し、眉をひそめた。
画面に表示されたのは、暗黒組織『とぐろを巻いた蛇』の資金管理を担当するダミー企業・水島ロジスティクスの代表からの緊急通知であった。
『―緊急事態。水島港主要3口座、および漆黒堂決済用迂回ルートが本日14時15分をもって地方裁判所の差押命令により完全凍結。金融庁命令により口座アクセス不能―』
「……な、なんだと……!?」
鳥居の顔から、一瞬にして血の気が引いた。
背筋に刺すような冷や汗がドッと噴き出し、高級な仕立てのスーツが不快に皮膚へ張り付く。
「バカな……! なぜだ!? 水島ロジスティクスの裏口座は、警察内部の極秘ルートと暗号化された海外サーバーを通していたはずだ……! なぜ今になって地検と裁判所に察知されている!?」
鳥居は激しい動揺のまま、卓上の固定電話を取ろうとしたが、その指先がガタガタと震えてダイヤルを押し間違えた。
10年前の村瀬五郎の殉職事件で闇に葬ったはずの裏資金ルート。そして2周目(鳥居にとっては知る由もない記憶)で奪い取ったはずの捜査手記。
それらがすべて完璧に科学鑑識で裏付けられ、地検の検察官が動くほどの動かぬ物証として裁判所へ提出されたことなど、鳥居には知る由もなかった。
「くそっ……! 一体誰が……誰がこのルートをリークしたんだ……!? 田中か!? それとも村瀬の娘か!?」
鳥居は手元のタブレットを叩きつけるようにデスクへ置くと、爪を噛みながら一人室長室の中で激しい焦りと恐怖に冷や汗を流し続けた。
水面下で静かに、そして確実に完成しつつある包囲網の存在に、組織の巨魁はついに足元から崩れ去る恐怖を味わい始めていた。
午後八時過ぎ。
水面下での先回り差押え手続きを完璧にやり遂げた田中といづみは、敵の監視網を完全にかわして避難先の四〇二号室へと帰還した。
「ふあぁぁ……っ! 健人さん、お疲れ様でしたぁぁっ!」
玄関の鍵をカチリと施錠した瞬間、緊張の糸が解けた指示役のいづみは、その場にへたり込むように息を吐き出した。
「よく頑張ったな、村瀬。……お前が地検への書類提出でテキパキと動いてくれたおかげで、鳥居側への情報漏洩を完璧に防げた」
田中はネクタイを緩めながら、優しい眼差しでいづみの肩を叩いた。
「えへへ……健人バディの足引っ張るわけにはいきませんからッ! ……よしっ、お部屋に帰ってきたからには、即効でリラックスモードですッ!」
重い鉄のドアを閉め、捜査第一課の張り詰めた緊張感から解放された瞬間、いづみは深々とした安らぎの吐息をついた。今日一日、彼女の身体を硬く拘束していた黒のパンツスーツと無骨なホルスターを脱ぎ捨てる。胸元を強烈に締め付け続けていた硬いブラジャーのホックを外すと、窮屈さから解き放たれた素肌が一気に呼吸を始め、しなやかな身体の奥から甘い開放感がじわじわと広がっていった。
誰の目も届かない自室で彼女が身に纏うのは、長年洗い晒されてくたくたになった薄地の白キャミソールと、一日中身につけていた可憐なレースのショーツ。昼間の重い装甲のようなスーツから身を躍らせて解放される、彼女だけの心地よい儀式だった。
何度も洗濯を重ねて生地の繊維が伸び切ったキャミソールは、胸元がゆるやかにたるみ、体温を吸ってしっとりと素肌の凹凸に吸い付いている。スタンドライトのあたたかな光を透過させ、柔らかな膨らみの陰影だけでなく、薄布越しに覗く可憐な乳首のシルエットと、甘い桜色の色彩までも包み隠さず透かしていた。呼吸に合わせて胸元が小さく上下するたび、くたくたの薄布が内側からツンと押し出される。
下を見ると引き締まった腰から太ももへと繋がる滑らかな素肌の上には、締め付けから解放されたばかりの淡い赤いゴムの痕が可憐なラインとなって残されている。過敏な職務を全力で全うしてきた生々しい証でありながら、しっとりと吸い付くレース生地と相まって、どこか愛おしい色香を放っていた。正面へ静かに視線を落とせば、繊細なレースが包み込む腰骨から柔らかな膨らみにかけて、飾りのない柔らかな立体感がそのまま浮かび上がっている。
朝からの過酷な捜査で溜め込んだ体温の熱気。そこに、自室へ戻り大好きな田中と二人きりになったことで跳ね上がる密やかな高揚感が重なり合い、彼女の身体から甘い香気となって静かに立ち上っていた。
一日中肌に密着していたショーツのクロッチ(股布)部分は、汗ばんだ素肌の熱気をじっくりと吸い込んでいただけでなく、最奥からじわじわと滲み出た熱く湿った蜜の雫によって、可憐な薄布を内側からぐっしょりと濡らし始めていた。
スタンドライトのあたたかな橙色の光が斜めから差し込むと、クロッチの生地に広がった小さな円状の濡れ染みが、周囲の乾いた布地よりも一段と濃く、ほんのりと深みのある色合いとなって艶やかに光を反射している。立っているだけで太ももの付け根へと伝うような密やかな湿り気と、生地越しにじわじわと広がる生の体温の熱。
「っ……あ……わたし、こんな……。一日中スーツを着てたから……っ」
立ち上がった拍子に、スタンドライトの光の下で一日着続けたショーツの表面にまでくっきりと浮き出てしまった生々しい濡れの痕跡に気づき、いづみはカッと頬を耳元まで真っ赤に染め上げた。現場で戦ってきた誇らしい証でありながらも、愛する男の至近距離で晒すにはあまりにも赤裸々で、飾らない「一日働いた後」の現実。
太ももをギュッと擦り合わせ、可憐な足指を小さく丸めながら、溢れ出る熱い染みを隠すように身体をすくめるいづみ。
心も身体も完全にオフへと切り替わり、本来の無垢な姿へと戻った彼女。伸び切った薄手キャミソール越しに透ける胸元の桜色と、一日頑張り抜いた体温を宿すショーツの可憐な姿は、かえって彼女の等身大の愛おしさと生の艶やかさを何倍にも際立たせている。その無意識のままに漂う香気と溢れる愛の滴りは、これからこの部屋で過ごす愛しい男の理性を根底から揺さぶる、密やかで最高に艶やかな招待状そのものであった。
田中が手早く作った夜食は、出汁の効いた温かいにゅうめんと、優しい味わいの出汁巻き卵。
「うあぁぁ……胃に染み渡ります……っ!」と嬉しそうに頬張るいづみを、田中は満足そうに見守り、食後の食器をテキパキと洗っていった。
片付けを終え、スタンドライトの温かな橙色の光だけが灯る村瀬の部屋。
静まり返った室内で、ローテーブルの脇に座っていたいづみは、温かいお茶の湯気を眺めながら安らぎの溜息をついた。
「健人さん……お父さんのノートのおかげで、鳥居の裏資金ルートを完全に止めることができましたね……っ」
「ああ。奴らはもう、海外へ高飛びすることも、漆黒堂の刺客に多額の報酬を払って俺たちを襲わせることもできない。……反撃の第一段階は完全な成功だ」
田中は静かに黒縁メガネを外してローテーブルへ置くと、いづみの隣へと腰を下ろした。
メガネを外した彼の瞳は、昼間の冷静沈着なプロ刑事の顔から一変し、甘く熱い湿り気を帯びた一人の男の顔へと変わっていた。
「健人……さん……?」
いづみが振り返った瞬間、田中はしなやかで力強い腕を伸ばすと、彼女の華奢な腰をそっと抱き寄せるようにして、自身の膝の上へと引き揚げた。
「きゃっ……っ! 健人さん……っ!?」
田中の膝の上へとしなやかに引き揚げられた瞬間、いづみの身体は愛しい男の力強い体温にすっぽりと包み込まれた。背中からダイレクトに伝わる鍛え上げられた胸板の厚みと、ドクドクと力強く脈打つ鼓動。スタンドライトのあたたかな橙色の光が静かな室内を優しく包み込む中、至近距離で交わる熱い呼吸に、彼女の心臓も跳ねるように高鳴りを深めていく。
「……村瀬。昼間は一係で凛と張り詰めていたお前が、こうして俺の前ですべてを許した姿を見せてくれると……胸の奥が熱くて抑えきれなくなる……」
耳元を撫で上げる掠れた低音に、いづみは思わず首筋をすくめた。
田中の大きな掌がしなやかなウエストのカーブを逃さず抱き寄せ、長年愛用している伸び切った薄地キャミソールの裾から、武骨で温かい指先をすっと滑り込ませていく。
「あ……っ!……っ!」
ダイレクトに肌を擦り上げる男の掌の感触。白磁のように透き通ったいづみの素肌は、指先が辿った軌跡から瞬時に可憐な桜色へと染まり、細かな鳥肌を立てて甘美な痺れに打ち震えた。滑らかな皮膚の表面をじっくりとなぞりながら、手はウエストからしなやかな脇腹、そしてノーブラの柔らかな胸元の起伏へと滑り上がる。豊かに実る生の肉感を下からすくい上げるように包み込み、掌全体でじわじわと甘い圧をかけて揉み解すたび、指の間から溢れる肉が瑞々しく形を変えて揺れた。
「健人さん……っ! 私、今日すごく頑張ったから……健人さんにいっぱい褒めてほしいです……っ!」
恥じらいに顔を耳元まで真っ赤に上気させ、潤んだ瞳で見つめ返してくるいづみ。その甘く愛おしいおねだりに、田中の胸の奥で情熱の火がいっそう強く燃え上がる。
「ああ、無限に褒めてやる。……お前は俺の最高のバディであり、世界で一番愛おしい俺の女だ」
「んぁっ……健人さん……っ!」
重なり合う唇。昼間の緊張感を拭い去るように、お互いの口内を深く貪り合う濃厚なキスが交わされた。すっと滑り込んできた田中の熱い舌先が、いづみの柔らかい舌を絡め取り、深く、深く密着していく。キスが深まるたびにじゅぷりと湿った甘い水音が響き、離れた唇の隙間からは、灯りの光を受けた唾液の糸がダイヤのように美しくきらめいて引かれた。
田中はキャミソール越しに、二本の指先でぽっちりと浮き出る可憐な突起を軽く摘まみあげ、指の腹で優しく引っ張るようにピーンと弾いてみせる。
「んあぁっ……!? 健人さんっ……そこっ、痺れちゃいます……っ!」
「痺れればいい。……今夜はお前を誰よりも甘く甘やかし、俺の体温で満たしてやる……」
刺激を受けた桜色の最頂部は、一瞬で逃げ場のないほどキュッと硬く結ばれ、彼女の身体は甘美にしなりを帯びた。至近距離から吹きかけられる熱い吐息と、太ももの内側から背中へと撫で擦り上げられる熱い掌。いづみは足指をキュッと丸め、彼の首筋に強くしがみつく。
膝の上で見つめ合ういづみの瞳を逃さないまま、田中は大きな両手を彼女の薄地キャミソールの裾へと滑らせた。武骨な指先が細いウエストの素肌をダイレクトに擦り上げながら、しっとりと濡れた生地をゆっくりと上へ押し上げていく。
「あ……っ! 健人さん……っ?」
生地がいづみの柔らかな胸元を通り過ぎ、頭からスルスルと引き抜かれて畳の上へはらりと落ちた。瑞々しい胸元の全貌が、スタンドライトの橙色の光の下へ惜しげもなく露わになる。先ほどまで布地越しにしつこく摘ままれ弾かれていた可憐な桜色の乳首は、冷たい空気に触れた瞬間に逃げ場のないほどキュッと小さく硬く尖りきり、二人の体温でかいた甘い汗と田中の唾液を纏って艶やかに光を弾かせていた。
さらに田中の手は休むことなく、腰元へ深く食い込んでいた可憐なショーツのゴム紐へと伸びる。
「隠す必要はない。……こんなに美しく色づいたお前のすべてを、俺に見せてくれ」
「あ……っ、んぁ……っ、」
引き締まった腰から太ももの滑らかなカーブ、膝裏からつま先へと、密やかな布地がすべり落とされていく。
ショーツが脚から完全に引き抜かれた瞬間、最奥で溢れ続けていた密やかで熱い蜜の雫によって内側をぐっしょりと湿らせていた痕跡と、そこから太ももの内側へと伝い落ちる透明なしずくの濡れまでもが、隠しようのない鮮明さで光の中に晒された。
「きゃっ……っ! 健人さん……っ!見ないで……恥ずかしいです……っ!」
一切の衣服を身に纏わない裸となったいづみは顔を耳元まで真っ赤に染め上げ、太ももをギュッと密着させて雫を隠そうと震えた。しかし、露わになった胸の先端を小さく跳ねさせ、溢れる蜜で太ももを滑らせるそのあどけない仕草こそが、田中の理性を完全に狂わせる最高のおねだりとなっていく。
田中はいづみの美しさを一瞬たりとも逃さぬよう瞳に焼き付けると、逃げ場を塞ぐように彼女の華奢な腰を引き寄せ、二人の身体を隙間なく重なり合わせた。
「健人さん……もっと好きにしてください……っ!」
「愛している、いづみ……もう二度と、お前を誰にも渡さない……」
言葉を超えた情熱の波が二人の身心を呑み込んでいく。田中はいづみの華奢な腰を両手でしっかりと支えると、床の上で己の身体の上へと彼女をゆっくりと優しく迎え入れた。
「あ……っ……健人、さん……っ!」
ダイレクトに重なり合う素肌の熱。密やかに濡れそぼった彼女の最奥へと、田中の圧倒的な熱量がじわじわと、だが容赦なく押し広げるように深く沈み込んでいく。受け入れる肉体の質量と、大好きな彼と完全に一つになる甘い充満感。あまりの熱さと深さに、いづみは背筋を弓なりにしならせ、彼の肩に爪を立てて甲高い甘声を漏らした。
「っ……は……いづみ、力を抜け………」
耳元で囁く掠れた声と、額に落ちる愛おしいキス。その温もりに導かれるようにいづみが緊張を解くと、田中は彼女の腰を掴み、下から突き上げるように深く、力強いストロークを刻み始めた。
打ち付けられるたびに身体の芯を貫くような質量と、痺れるような快感が波となって押し寄せる。膝の上で重なり合う二人の身体は、互いの肌に滲む甘い汗と密やかな体液の熱気で艶やかに光を反射し、静かな室内でじゅぷりと切ない水音と荒い息遣いを響かせ合った。
「あぁっ……すごい……っ! 奥……っ!」
「いづみ……お前の全部が、俺を締め付けて離さない……っ」
生真面目な仮面を完全に脱ぎ捨て、狂おしいほどの独占欲で自分を突き上げる田中の激情。いづみは彼の首元に力一杯しがみつき、与えられる絶え間ない熱に身を委ねた。
やがて、極限まで高まった快感の波が、一気に二人を呑み込んでいく。
「ああっ、…いくっ、私、もう……あぁっ!」
いづみの限界を告げる甘声とともに、最も過敏な奥深くが激しく歓喜の震えを上げた。脳髄が弾け飛ぶような強烈な絶頂。それと同時に、田中も低く荒々しい唸り声を上げ、彼女の最奥へと熱く濃密な己のすべてを力強く打ち込み、深く注ぎ込んだ。
「はっ……ぁ……あぁ……っ……」
激しい絶頂の余韻の中、いづみは彼の逞しい胸元へと崩れ落ちた。頭の先から足の指先までが甘く痺れ、身体は波打つように微かな痙攣を繰り返している。
やがて繋がりがゆっくりと解かれると、最奥に注ぎ込まれていた彼の圧倒的な熱量が、受け止めきれなかった濃密な証となって柔らかな隙間からとろりと溢れ出し、しなやかな太ももの内側を伝い落ちて素肌の上に艶やかな光沢の軌跡を描き出した。
「はぁ……はぁ……っ」
放心した瞳から幸福感の涙を一筋こぼすいづみを、田中は愛おしそうに抱きすくめた。武骨で温かい掌をゆっくりと滑らせ、太ももの内側に残る熱い雫の濡れを愛おしむように指先で優しく拭い取ると、そのまま彼女の可憐な脚の付け根へと深く唇を重ね、惜しみない愛撫の余韻を刻み込んでいく。
「ん……っ…そこ、まだ触られると……っ」
指先と唇で濡れた痕跡を撫で回される刺激に、いづみは夢心地のまどろみの中で太ももを微かに擦り合わせ、甘い吐息を漏らした。
「よく頑張ったな、いづみ。……愛している」
耳元で囁かれる優しい言葉と、目尻の涙を吸い取る柔らかな唇。服も下着もすべて脱ぎ捨てられた完全な全裸のまま、いづみは田中のたくましい胸板の中にすっぽりと包み込まれていた。ぽかぽかと火照る肌と肌を密着させ、彼の力強い心臓の脈動を全身で受け止めながら、いづみは一生解けることのない絶対的な安心感の中で、静かに穏やかな眠りへと落ちていくのだった。
第18話を最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
父・五郎の隠し捜査ノートと2周目の記憶を合わせた、水面下での先回り差し押さえ作戦が大成功!
資金源を断たれて一人焦り狂う鳥居信一郎のスカッと爽快なサスペンス展開をお届けいたしました!
そして夜の四〇二号室では、頑張ったいづみちゃんを膝の上で甘く褒めちぎる、安らぎと情熱のオトナモード全開!
次回第19話は、嵐の予感!?
『園田美里の突撃訪問と、大パニックの缶ビール女子会』をお届けいたします!
「ふたり、一緒に暮らしてるでしょ」と勘づいた科捜研の園田美里が缶ビール片手に突撃!?
どうぞお楽しみに!




