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待合室
電話ボックスは私を閉じ込めたままだ。
やがて私は押し潰され、サイコロになった。
道化師がやってきてそれを指で弾くと泡になり、パチンと音を立てて割れた。
まっくらな夜道に投げ出されると、紙袋を被った男が鉄パイプでブランコを拷問している。
あまりに泣き喚くので、彼はブランコを燃やしてしまった。
私は何を見せられているの。で。あろうか。
兄さんを見つけなきゃい、けないのに。
私は走る。
掛け声はこうだ。
「自分の、うわさ、ボールペン、の。インク残量、ヒ。ョウと、花瓶、ク。リ。プ。ト。プ。シ。ー。」
上がる息を抑え込んで、記憶を揺り起こす。
「感情の起伏、唇の乾き、真夜中のアリス」
意識を保つために流れる様に口から言葉が生まれる。
渋滞する速度の海が私の背中を押したら深い翠の井戸へと誘う。
底が抜けているようで、いつまでもいつまでも落下する。
飽きた頃には落下しながらソファーの上。
体育座りしながら、テレビのチャンネルをレインボーバーまで回す。
ポップコーンを口にする運んではその向こうで消えてゆく生命を他人事のように眺めていた。




