2007年12月26日 アンジェラと上腕二頭筋粉砕装置と大統領
『まだ目覚まさないね…大丈夫かな…』
フレスベルグは不安そうにみんなを見て回ってる。
海岸から屋敷まで運ぶのはそこまで苦労はしなかった。車もあったし、フレスベルグは非戦闘用ながらも4人女の子を持ち歩くだけの力があるからだった。
マリーは紅茶をいれてフレスベルグの元へ持って行く。
『はい、フレスベルグ。アールグレイよ。
…まだみんな目を覚まさないのね。』
フレスベルグはうつむきながら紅茶を受け取る。
『うん…あっ!』
フレスベルグはふとした拍子に紅茶を少しこぼしてしまった。
『あらら…ティッシュ使う?』
フレスベルグは慌てながらたくさんティッシュを取り、こぼした紅茶を拭き取る。
その時、たくさん取ったティッシュの一枚がヒラヒラと飛んで行きサーシャの顔の上に乗っかる。
『あちゃあ…縁起が悪いから早く取らないと…』
ティッシュを取ろうとティッシュに手を伸ばした時、サーシャがいきなり起き上がる。
『……あったかい、ここどこ…?…フレスベルグ⁈生きてたの⁈みんなは⁈』
『うわっ‼︎びっくりした〜…。大丈夫、みんな無事だよ。マリーさんが助けてくれたの。』
サーシャはマリーと目が合い、ぺこりと挨拶をする。
『マリーよ、よろしくね♪』
『私はアレクサンドリア…長いからサーシャって呼んで。その……助けてくれてありがとう。』
『いえいえ♪』
そしてサーシャにつられるように他の2人も目を覚ます。
『うぅん……助かった…?』
『ケホッケホッ…肺に水が残ってる感じがする……あれ?フレスベルグ、その人は誰?』
エレナは目をこすり、リリーは咳き込んでる。
『私はマリー、よろしくね♪』
『私はエレナだよー!よろしくね♪』
『私はリリー。ありがとうマリーさん。』
フレスベルグは残りのもう一人に目を向ける。
『あとは、お姉ちゃんだけ……』
しかし、当の本人は
『Zzz…Zzz…ふにゃあ〜…
…くらえ〜上腕二頭筋粉砕装置起動〜
…Zzz』
『なに言ってるんだこの人は』
フレスベルグは呆れ、エレナは腹を抱えながら笑い、サーシャもリリーも口をおさえてる。
マリーも思わず笑ってしまった。
『上腕二頭筋……ふふふ…』
『…Zzz
…大統領がぁ〜…大統領がぁ〜…
…むにゃむにゃ
大統領ーそれはBTB溶液だー!』
大統領と叫びアンジェラは起床する。
もう、他のみんなには限界だったようで腹を抑えてくるしそうにしている。
アンジェラは不思議そうにみんなの方をみる。
『あれ…?大統領はどこ〜?…上腕二頭筋粉砕装置は〜?』
『お姉ちゃん、大統領はいないよ…なんの夢見てたの…クスクス…』
アンジェラは手を広げて夢を説明する。
『う〜んとね、私は最強のスーパーガールでね、悪の怪人を捕まえて上腕二頭筋粉砕装置を起動させるの〜!
でね、吹き飛んだ上腕二頭筋から大統領が出てきて一緒にワインでも飲まないかね?っていうの〜
でも、大統領が飲んだのはBTB溶液でね。大統領倒れちゃうの。
…そこからは覚えてないな〜。』
『あ!』
閃いたようにアンジェラは声を出す。
『あはははは!…ひぃ、ひぃ…どうしたの、お姉ちゃん…?』
『そこの人はだれ?』
『え⁈今更⁈…マリーです、よろしくね。』
『マリーっていうんだ!私はアンジェラだよ♪よろしくねマリーさん〜♪』
アンジェラは落ち着いて辺りを見回す。
『……で、大統領はどこ?』
『いないよ‼︎』




