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20→5×%月:5>33々日

『…ッッ!』

少女はベッドの上で目を覚ます。

そして、今まであったことを思いだした。

『私は…、そうか、あのロリ野郎…』

あの後されたことを思い出すと腹が立ってきた。別に私は男の子よりも女の子の方が好きだし、小さい子も好みの方だ。しかし、まさか急に襲われるとは思いもしなかった。

その代償を払ってもらおう思いと船内をくまなくさがしたが、そのゴスロリの少女の姿は見つからなかった。

『…そういえば、名前すら聞いてなかった。まだ、着いてすらいないのにどうにこの船から出ていったんだろ…いや、そもそもこの船が動き始めた時もいきなり姿を現したし…

…なにこれ?』

少女はテーブルの上にある手紙を拾い上げた。

【xxxへ

ごめんね、急に他の仕事が入っちゃって。たぶん、まだ島についてないと思うけど一応注意しておくことがあるから書いておくよ。


まず、あなたの戸籍や個人情報はもう一切ないということ。あとで面倒になるから、こっちの方で消させてもらったよ。


それと、島から一本だけ本島に続く海底トンネルがあるけど、そこから"あなた"は出ないでね。でも、後々出て行くことになるけどそれまではいい子でお家にいるんだよ。


島に着くと大きな屋敷がある、そこが今日からあなたのお家よ。なかにコンピュータがあるから起動させてね。そうすれば細かいことはコンピュータが説明してくれるわ。


必要なものはそのコンピュータに言ってくれれてお金もあれば、ほとんどのものはそっちに届けるよ、私が武器や兵器を買って送ると私の足がつく可能性とかあるから…あなたの方で計画的に買ってね。


お金の方は、毎月13日に数十カ所からの銀行からあなたの口座に振り込まれるようになっているわ。バラツキはあるけど、だいたい月に100億くらいね。もちろん、余裕があるのであれば好きなものも買っていいよ。


と、まぁざっとこんなもんかな?

あと、わからないことがあればコンピュータに聞いてね。

じゃあ、元気でね。

また何処かで会いましょう。

xxxより】


最初と最後にカッコイイ筆記体で名前が書いてある。最初のは私の名前なんだろうけど、当の手紙を書いた本人の名前は全くわからなかった。こういう時に、英語の授業をまともに受けてなかった自分を恨みたくなる。

それにしても…

『月…100億⁈』

あのゴスロリが言ってた内容からすると武器や兵器の類を買うためのお金だと思うけど…これは流石にもらいすぎじゃない?

…100億か、何に使おうかな?


そう考えてるうちにどうやら島に着いたみたいだ。

あの手紙通りだと、大きな屋敷が…

『うわぁ…なにこれ…』

思わず声が漏れてしまった。

そこには文字通りの"大きな屋敷"があった。壁は一面白塗りで、何十人で住んでも恐らく部屋が余るだろう。そんなに大きな屋敷だ。大きなゲートをあけ、玄関に入るとシャンデリアが2個もある。

『……ホントにすごい。えっと…コンピュータを起動…だったかな?』

少女はコンピュータを見つけるために屋敷の中をまわる。

『…ホントにすごい。…また言っちゃった。あれがコンピュータかな…?』

少女の目線の先にはたくさんの機械が置いてある薄暗い部屋があった。

『起動は…このレバーかな?せーのっ…それ!』

レバーが持ち上がると同時に全ての機械が唸りをあげる。

その瞬間、部屋の明かりがつき、暗さで見えなかったが壁についてるクーラーが動きはじめる。

そして、部屋一面に声が響く。

『オ待チシテオリマシタ、貴女ガ私ノ新シイゴ主人様デスネ。』

少女はすこし動揺した。

機械が喋るとこなんて見たことなかったからだ。

『え…えぇ、まぁね…あなた名前は?』

『UATCS-1483デス。』

『な、長いわね…』

『私ガ合衆国ノ空軍ニ居タ時ハ、"ワルツ"ト呼バレテイマシタ。』

『じゃあ…ワルツでいいかな?私の名前は…』

『マリー様…デスネ?詳シイ事情ナドハ既ニオ聞シテオリマス。』

『マリー…ちょっと惜しいけどね。でも、マリーって名前も悪くはないかな?それに戸籍とかも全部ないんだし。

これからよろしくね、ワルツ♪』

『ハイ、マリーオ嬢様ヨロシクオ願イシマス。』

ワルツは機械らしく挨拶を済ませた後、島を案内してくれた。

どうやら、この島に名前はないらしく地図にものってないらしい。

それと、私をここまで連れきたゴスロリの事を聞こうとするとエラーが発生してしまったり答えはしてもノイズがかかってしまい聞けたものではなくなってしまう。

でも、細かいことを気にしなければここは私の理想郷だ。

誰からも文句を言われたりせず、周りの目線を気にする必要もない。

いや、そもそも向こうでは友達なんていなかったし…。

マリーは首を振った。

『…忘れよう、向こうの事は全部。

……全部。』

これからは"茉莉花"ではなく"マリー"として生きて行くんだ。

そうマリーは心に誓った。

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