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2007年12月23日

2007年 12月 23日


研究室のデスクに一人の男が腰をかけている。研究室の扉が開き白衣を着た研究員が入ってくる。

『室長、こちらがリフレイン達のデータです。』

"室長"と呼ばれる男が書類を受け取る。

『ありがとう、どれどれ…。ところでニコラの投薬実験はどうだ?』

『順調です。コントロールは確実と言ってもいいでしょう。』

室長は書類をめくる。

『…このデータは本当なのか?』

研究員は頷く。

『えぇ…オーバロードのCTスキャンを終えましたがリフレインは共通して人間と比較して脳の松果体の形状が異なっています。特にオーバーロードとイミテーションの松果体は際立って大きいです。おそらく"覚醒"の危険があるかと…。

そして、アンジェラとフレスベルグに解離性同一性障害を確認しました。アンジェラとフレスベルグは双子なので2体とも同じ症状を発症したのかと。』

室長はページをめくり直す。

『ところでR-100シリーズの戦闘力と再生能力はどのように計っているんだ?』

『戦闘は主にヴァーチャルシュミレーショで行っています。受ける痛みは実際にリフレインたちに流れるようにして痛みに慣れさせてます。ちなみに上位のオーバーロード、アンジェラ、エレナの戦闘力は現役のSeal's隊員やフォースリーコンをゆうに超えています。

再生能力は7.62mm弾を手、足、胴に50発ずつ掃射。そこから再生にかかる時間を計っています。

トップのオーバーロードの再生時間は1.02秒、2位のニコラの再生時間は1.5秒。3位のアレクサンドリアの20分から比べるとこの速度は異常かと…。』

室長は書類を読み終える。

『これでリフレイン達にオーバーロードのクローンが可能であれば…』

研究員は書類を受け取る。

『能力と容姿の完全遺伝が見られたのはオリジナルからの完全クローンのイミテーションだけですからね…。オーバーロードとニコラの再生能力はさらに遺伝子が異常を起こしたものと思われます。

戦闘能力と容姿の差は、遺伝子操作に左右されますからね。

オーバーロードからの完全クローンを作りたいのですが全て失敗しています。』

室長がカレンダーを確認する。

『もう23日…明日はイヴだな。君は休みは取らないのか?』

研究員は恥ずかしそうに頭をかく。

『実は夜に彼女と会う予定があって…///。オーバーロードへの洗脳用の投薬を済ませたら会いに行くつもりですよ。』

室長は肩を叩く。

『よかったじゃないか!頑張れよ!しかし、イヴに浮かれて投薬をミスしないようにな。』

『大丈夫ですよ、任せてください!』

研究員は笑顔で研究室を後にしようとしたその時。電話のベルがなる。

『はい、こちらジェームス・ローレライ研究所。…そうですか、わかりました。…えぇ、リフレイン関連の情報はすべて極秘機密なので他言無用でお願いします。では…』

研究員が室長に聞く。

『どうかしたんですか…?』

室長は真剣な顔つきになった。








『…ロシアとドイツでもリフレインが現れたようだ。アメリカで2体確認されてからまだ1週間しかたってない。やはり彼女達が新しい人類なのかもな。』

研究員は下を向く。

『…そうなると私たちはどうなるのでしょうか。』

『…今までの自然淘汰の通り私たちが滅ぶのかもしれんな。』


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