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第四章:昼の光の中で
なぎこは指先を少し震わせながら、最後の言葉をキーボードに託す。
『函谷関の門なら騙せても、私の逢坂の関は、そんなに簡単には開きません。』
送信のボタンを押すと同時に、なぎこはノートPCの画面をそっと閉じた。
暗くなったディスプレイに、赤く火照った自分の顔が、静かに浮かび上がっていた。胸の奥が、痛いほどに熱かった。
深夜の暗闇と、逃げ道のある言い訳に紛れて越えるには、この感情はあまりに重く、初めての本物だったから。お互いが本当に覚悟を決めて向き合える「昼の光」の中で、正々堂々とこの関所を越えてきてほしい。それが、なぎこの祈りだった。




