凶器の波に溺れた女の子
【あぁさっぱりした!!ありがとな、ギア!】
「……」
【ん?どうしたギア?】
「……」
“バシバシ!”
いきなり瓦樂が俺の肩をバシバシ叩いてきた。
【なんで無視すんだよ!感謝してるっつうのに!】
「え!あ、ごめん!ぼーっとしていた。」
【お前がぼーっとするなんてことあるんだな。】
「あ、いや…、少し昔のことを思いでしていたんだ。」
俺は瓦樂に昔あった女の子の話をした。
〜200年前〜
俺は学園から帰宅しようとしたら髪色がカーキーでショートヘアーの小4ぐらいの女の子が路地裏にいた。俺は不思議に思い少女に声をかけた。すると少女は片手に斧を持ち、服や斧に大量の返り血がついていた。
[お姉さん?どうかなさいましたか?]
「…お母さんお父さんはどうしたんだい?」
[この人達に殺されたから。…殺していたの。]
俺は少女のこの言葉を聞くまで凶器の波に溺れた女の子だと思っていたが、まだこんな幼い子を犯罪に染め上げたクズどもの首を俺は少女の斧を借りて、返り血がつかないようにスパッと切った。ふと少女の顔を見ると、何故か目をキラキラとさせて、俺の手を引っ張ってきた。
[お姉さんありがとう。これで私のお父さんもお母さんも安心して成仏できたと思う!ありがとう!]
“ぎゅっ”
[?お姉さん?]
「俺の家に一緒に来なさい。20歳までいさせてあげます。」
俺は少女のに抱きつき、俺の家にいていいと言った。すると少女は嬉しそうな顔をして抱き返してきてくれた。
[お姉さんありがとう!私の名前は桜木 百合だよ。でもお母さんもお父さんもいないから名前を変えたいよ。]
「じゃあ俺が付けてやる。…ただし条件がある。君は妖怪になるんだ。」
[…わかった。]
「よし、じゃあお前の名は交鈴だ。そして妖怪となるお前は鈴彦姫となるんだ。」
交鈴は嬉しそうに妖怪になった。
〜〜
【へぇー、そんな出来事あったんだな。で、その交鈴さんはまだいるのか?】
「いるよ。瓦樂、後ろを見な。」
[やぁ、こんにちは。]
【うぎゃー!?】
瓦樂は驚きすぎて転げ落ちた。
「やぁ、交鈴。見ないうちに大きくなったね。」
[そうですね。ですがギア姉さんよりは小さいですよ。]




