43/46
髪留め
「お前達、髪がボサボサだなぁ。」
《お恥ずかしい限りです。》
俺は香蘭と瓦樂の裾を引っ張り、瓦樂を背中に、香蘭を足の間に座らせた。
「俺が結ってやる。髪を貸しなさい。」
《あんまり髪を強く引っ張らないで下さいよ。》
「分かっているから動くなよ?」
俺は香蘭に忠告をして、髪を触った。すると香蘭の髪は会いにきた時よりかは、髪がサラサラしていた。だが、髪が絡まっていて櫛が通らなかった。
「…髪だけもう一回洗おう。絡まりすぎて櫛が通らん。」
《わかりました。》
俺は洗面所にいき、香蘭の髪を丁寧に洗った。そしたら、さっきよりずっとよくなった。ドライヤーで乾かすとさっきまでとは別の髪に見えてしまった。
「それじゃあ髪を結ぼうか。」
俺は香蘭の髪を丁寧に優しく触り、髪を結った。
「髪留めを工夫した。木の枝から作った羽根だ。お前が付けたら様になると思ってな。」
【…ずりぃ!!香蘭だけずるい!!俺のも早く結んでくれよ!】
どうやら香蘭にあげた髪留めに嫉妬したようだ。俺は瓦樂の髪を結んで赤い紐でキュッと止めてやった。赤と言っても普通の赤ではなく、よく見ると赤い紐にちょいちょい黒っぽい跡がある。
この紐はちょっと特別なものだと瓦樂に言った。
【まじか!俺これ大事に使う!】




