祓い屋
“コンコンコン”
どこからかコンコンと音がした。誰か来たようだ。
(すみませーん誰かいらっしゃいますか?)
{はーい、今出m…え?}
何故かレギルさんは青ざめていた。
「どうしたレギル、顔色が悪いぞ。」
【父さん?どうしたのですk…いや、流石に冗談だろ…!】
「ジーブル?」
俺は何があるかわからなく、引き戸の隙間からのぞいた。するとそこには、祓い屋の男がいた。
俺は驚いてとても小さな結界を張ったら、男は勘付いたようでニヤーと笑っていた。
(さすがは神に守られている家だ。だがこれだけで退くと思ったら大間違いだ。)
男は持っていた杖で結界を破壊した。だからといって俺は怪我をしていない。
(そこにいるんでしょう?神様、ですがなんだか力が弱いですね。)
男は俺の逆鱗に触れているのはわかっているのだろうか?
俺は昔セリックが遊んでいたてんてん太鼓を取り出した。そして魔力を注ぎ込んだ。
「テテンと呼ぼうか。テテン祓い屋を向こうに連れていけ。」
‘テテンテン’
テテンは祓い屋を誘き寄せた。
(ははは、あぁ神よ、私をそんなに離したいですか?ですが私は諦めませんよ。あなたに出会うまで。)
するとテテンを破壊した。テテンはてんてん太鼓に戻った。
「こいつぁヤベー奴だな。俺に会いたいからとここまで探るとは思ってなかった。俺らは家に戻る。山奥にあるからお前たちに被害が出ることはない。」
ギアスロックさん達は帰って行った。
すると男が戻ってきた。だが神がいなくなったことがわかり、ここを去っていった。
ほっとしたのも束の間、男は山奥へと歩いていった。
ギアスロックさん、どうかご無事でありますように。
一方、ギアスロックさん達も男に勘付いたようで、魔力をほぼ消した状態にしたのだが、
(はじめまして、神様、人間に化けているのですか?随分とお上手ですね。)
こいつどこまでわかっているんだ。
「神様?ご冗談をw。」
(おやおや、誤魔化すのもお上手ですね。はじめまして、私は五十嵐と申します。)
おいおいおい!五十嵐って言えば上級の祓い屋じゃねえか!
「んー、嗚呼やっぱりバレるか。」
俺は五十嵐に半妖の姿を見せた。すると五十嵐はいきなり正座をして手を合わせてきた。
(嗚呼神よぉ、私の魂を食べてくだされ。私はもうこの世にいたくありません。どうか私を食べてくだされ。)
と連呼してきた。
「お前、まだ30も行ってねぇじゃねえか。んな若々しい魂よお食わん。」
「んなこと言うんだったらこれやるから。」
俺は服の隙間から木の実を取り出した。その実は白でよく見ると中は黄金色だった。
(なんですかこれ。)
「これは生死命果実だ。お前が生きたいなら生きれる、死にたいのなら楽に死ねる。だが君が死ぬのを選んだら君のことを知っている人々に忘れ去られることになる。それでもいいなら好きにしろ。…もう一個提案なんだが、俺の血を飲んで妖怪になるか。好きにしろ。これは君が決めることだ。」
10分くらい経ったと思う。五十嵐はこう言った。
(妖怪になります。)
「そうか、俺も30にも至らない子を死なせるのは嫌なんだ。君の判断は正しいよ。」
俺は五十嵐に血を10g程与えた。そしたら、五十嵐は天狗になった。ただの天狗ではなく烏天狗だった。
「五十嵐、お前の名前を改名する。えーと…風倉はどうだ?」
(ありがとうございます。誠に光栄でございます。白龍様。)
「お前は俺をどこまでも知っておるな。さて、君を天狗山に連れて行くよ。落ちるなよ?」
俺は天狗に化けた。翼を大きく広げ、飛んだ。
風倉はまだ未熟だから、俺は風倉の腕を足で掴み天狗山に向かった。
ちなみに家に戻ったのは俺とグルバットだけだ。リツとサロはレギル家にもう少し滞在するとのことだ。レギル家にまた何かあると対処できるから、とのことだ。
本当に仕事ができる子達だ。おや、ちとばぁちゃんのようなことを言ってしまったかな?




