魔法は不要
翌日、僕達は荷物を持って中庭へ向かった。するともう理事長達がいた。
「おは〜早いね。」
「理事先、この荷物どうすんの?そのまま持っていけって言わないでよ?」
「んなことするわけないじゃん。俺の周りに荷物置いて離れてね?」
すると彼女は胸周りから水晶を取り出した。そしてその水晶の中に荷物を入れた。
《何それ凄い!?》
「これマジックボールって言うんだ。それになんでも入るんだ。リツ、これ持っといて。」
すると理事長は校長にその水晶を渡した。校長に任せるんだ…。
僕達は学校を出発した。テクテクと歩いていたら、見覚えのある女性が見えた。
{!ルルト!?あなたー!ルルトです!ルルトが帰ってきましたー!}
「チッうるせぇ奴だなぁ」
理事長は耳を塞ぎながら言ってきた。確かにすごくうるさい。
(あぁ?ルルトォ?…ん?…あ?あぁ!ルルトじゃねえか!お前なんでこんなとこいんだ!早く俺の前からいなくなれ!ってあ?お前の後ろの奴誰だ?)
「へぇあなたみたいなクソがルルト君の親ですか〜。はじめましてルルト君が通っていた学校の理事長のギアスロックです〜。どうぞお見知りおきを〜。」
り、理事長!?初対面でその口の聞き方はアウトです!!
(んだテメェ!殺す!)
「おやおや怖いですね〜。けど殺せますかね〜あなたのような雑魚に俺みたいな妖を…ヒヒw。」
親父は陰陽師の技を使ったが、彼女には傷一つ付いていなかった。
「弱ぇ〜。ルルト君の10分の1にも値しねぇ〜。あ、今お前のこと金縛りしてるから動けないよ。」
(バケモンが…)
「バケモノですけど何か?」
うーわ、理事長すごい親父のこと煽るやん。親父強い方やのに。てゆうか金縛り!?すごいなぁ。
『姉さん、もしかして魔法使ってない?』
「えぇ、使ってませんよ。使ってなくてこんなに弱いとこっちが残念やわ。」
んえ!?嘘!理事長、魔法使ってないの!?僕らは驚きを隠せなかった。
「さてとそろそろこっちから行くで?そーれ!」
“ドンガラガッシャーン”
理事長が親父の腹を拳で殴っただけで一番奥の部屋まで飛んで行った。
[校長。理事長って魔法なしでも強いですね。]
『そうだね。魔法なくても足蹴りと拳は変わらなく強いし。』
それはとてもすごくて怖いことですね。あんな技喰らったら病院送りだなと思っていたら、
「ルルト、こっちに来なさい。こいつらと話したいだろ?」
[はい。]
理事長に呼び出された。僕も言いたいことあったしちょうどいいや。
「ルルト、言いたいことあるんだったら今言うしかないぞ。」
[わかっています。ありがとうございます。]
僕は理事長に一礼をして親父の目の前に座った。
[父上…いやジリック・クランベルク、あなた達と僕の縁を切らせていただきます。あなたもですよ。母上…いやモラン・クランベルク。]
僕の言いたかったことはこれで全部だ。さて理事長に終わったと言おう。
[理事長、終わりました。…ありがとうございました。]
「いいんだよ別に今警察に連絡したから。あ!でも普通のじゃなくて、陰陽警察署って所」
『残りはあっちに任して君達の居場所を探そうか。』
僕達は頷いた。こんなに優しい妖怪に会ったのは初めてだとみんなそう思っていた。




