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決意

魔物討伐を...と

あれから5年がたった。


私の生まれた国ミスタリア国は、ある国と戦争していた。

戦争が一時停戦して以来ある国に一番隣接して影響が大きいリトア辺境伯では

内政や軍事力も一時立て直さないといけないし

停戦状態で周りも気にしなければならず、

特にこのリトアはよく魔獣が出る森が城外のはずれにある。

定期的に討伐しないと魔獣が幅を広げたり格上が出てきたりするため

年に何回か大掛かりな討伐で兵力を使いそれに伴い食料品や手続きなど

色々準備する労力もいる。

ましてや停戦から日が浅く領土の内政に力を入れたい時期だ。

魔獣退治は極力冒険者などに頼りたいのだ。

そんな時にリトアにいるパパの力は一人で機動力もあり力も絶大で魔獣を倒すのは容易い。

だから、領主から提案した話は領主側にかなり利があるのだ。

そして息子ゼノは母の弟アルバートと友人で

スワロ伯爵家を鎮めるぐらいの権力も実力(弱みを握ってる)もあるらしい。

そして、わが家族もそろそろ安定を求める時期でもあった。

私も体が弱く、兄も本格的な勉強がいる時期双方結局のところ話はまとまった。



そして、あれから5年間リトア領主の城外のはずれに今の私達は生活するようになった。

今まではあちこちに放浪しながらというか一年周期に移動していたみたいだけど

あれからずっと同じ所に住んでいる。


そして、あれから私の家族は相変わらず.............

のどかで平凡な一日を過ごしていた。よく日常的にある光景を。



「レイ~パパと一緒にデートをしようか?」


私は中身三十路の女で、いくら今までにないイケメンな顔のパパでも

普段がうざすぎる上にしつこいので冷め切った眼で見てしまった。


「いや、ママと行く。」


「は...反抗期なのか?パパと一緒にデートだよ。

 いっぱい美味しいのを食べよう。」


「いや」

そしてカミルも私の足の下でクウーンとウルウルした目で見ている。

カミルが前より気持ち大きくなっていて右足の甲に重くのしかかる。

私は、はしたないかもしれないが、足で押してどけた。


「レイ僕と一緒に遊ぼう。新しい旅芸人が来てるらしい。

 連れて行ってあげるよ。」


今度は満面の笑みできた兄を私はチラッと見てそっぽを向いた。


「いい」


すると私の左足側にきてセシルが私の足をなめてウルウルした目で見てきた。

セシルもこの5年でだいぶ大きくなったチワワサイズが

ゴールデンレトリバーより小さめぐらいになった。


そう、カミルもセシルも大きくなった。

それはつまり、私にとっても脅威になったのだ。

常に構われて、ウロチョロしてるとみなさん想像してみて

モフモフで最高と言いたい所だが私にとってはウザイしか思えないのだ。


「レイ僕はもうすぐ騎士学校に行くんだ。

 寂しくて死にそうだよ。僕の我儘を聞いて。」


「おい、その言い方はルークずるいぞ。」


「お父様はレイと一緒に食事したり寝たり遊んだり抱き着いたり

 常に匂いを感じられるじゃないですか! 」


「レイとの大切な時間は誰でも等しく大切だ。

 そんなのは理由にならない。レイとの触れ合いは貴重なのだよ!」


私はイケメンのパパと美少年のルークを見て顔が美形だけに

言っている内容がしょうもないのと、変態じみた感じが馬鹿らしくなってきた。

そして、最大ともいえる5年で変わったことがもう一つある。


「レー.......。」

後ろからタックルしながら抱き着いてきた人物。


「ヴァン......あなたまで」


そう、実はあれからすぐ弟が出来たのである。4歳になる年子だ。

ただ唯一この家族の中で似ていないところがある。

ヴァンはパパと兄とは違ってあまりしゃべらない無口な子だ。

だが、その分スキンシップをしたがり

ものすごくかまってくる執着も半端ないのである。



名前はヴァン。

髪は金髪緑目でママと一緒の組み合わせ。

しかもお母さんと一緒で少しウエーブがかった髪で、

ものすごくかわいい人形みたいに美形なの、

目元はパパ似で吊り上がり気味だけど。

兄はパパと一緒で直毛の金髪でサラサラした髪は

神がかって何処かの王子様に見える。


私は金髪に憧れていたのに何で兄と弟のほうには遺伝子上でてくるの!

私の黒髪でウエーブかかっていて碧眼なのもいいけど、

私は前世でも天然パーマでコンプレックスだったから直毛にすごくあこがれがあるのだ。



神様は確かに溺愛もモフモフも叶えてくれたけど、

ちょっと方向性が違う気がする。


でもヴァンがもし、妹だったらどうなのだろう。

妹ばっかりに構ったら逆に嫉妬してたかもしれない。

複雑な心境だが、今現在の状況を考えると、やはりウザイのだ。

常に私の周りは男がかまってくる。

それに伴い犬っころまで全てオスってどんな因果なんだ。

そして一年もすれば、ヴァンも洗礼式を迎えて狼と契約したらさらに増えそう。


そう、ここで分かるかもしれないが私が5歳になると洗礼式がある。

つまり、ついに私にも相棒と呼べる狼と契約する時が来たのだ。

もうワクワクする。こうなったら私はメスを選ぼうと心に決めているのだ。

これ以上私は男に囲まれたくない。

相棒は一生一緒に生きていくならママみたいな強くてかっこいいメスを選ぶんだ。

私が間違ったことしそうになったら

優しく諭してくれるような知的で女性らしい性格の子を選ぶんだ。

もうすぐある洗礼式に向けて私はヴァンを抱きしめて頭を優しく撫でながら

心は強くきつく結ぶように固く決意した。















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