ドロップって飴じゃないからね
「こ、これ、何なんでしょうか……?」
そういいながら、自身が粉々にしたポヨヨの欠片を恐る恐る掴みあげる。
何って、ドロップアイテムだと思うけど……武器の詳細は見れたし、ドロップも見れるだろうか。
俺も同じのをさっき拾ったし、インベントリから出して眺めてみる。
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ポヨゼラチン
収集品・素材
ポヨヨの身体を構成する物質。様々な用途に使用される。
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「へー、ゼラチンだって」
っつーことは食えたりもするのか? ゼラチンって食い物だよな、と思ったが、様々な用途にって書いてあるから他にも使えるのか。
見ようによってはわらび餅や水まんじゅうみたいで美味そうにも見える。
「ノクス! 私にも見せてくれ!」
うゆが物欲しそうにみているので手渡した。両手でもにもにして感触を楽しんでいる。ついつい触りたくなる触り心地だよな。
「食うなよ?」
「食べるわけないだろう。ノクスは私をなんだと思ってるんだ」
ジト目で見てくるが仕方ないだろう、こいつ何しでかすかわからんし。日頃の行いが悪い。
「ん、そんなに食べたいなら食わせてやろう。ほれほれ」
「わっバカ、やめろ!」
「あーんだぞ、ほーれ♪」
勝手に食うと思われたのが癪に障ったのか、手に持ったポヨゼラを顔に押し付けてきた。こんな得体の知れないもん、あーんできるかバカ!
「フェリシア、助けてくれー。フェ……」
え、フェリシアさん、何をもぐもぐしていらっしゃる……?
手には少し欠けたポヨゼラチン。もしかして、もしかしなくても……。
「ん!? フェリシアっ!? 本当にあーんするやつがいるかっ!」
「こらっ、ペッしなさい、ペッ!」
あぁっ、フェリシアも無駄に思い切りが良いんだった!!
子供が変なもん飲み込んだ時どうすればいいんだっけ!? 水を大量に飲ませて病院!?
とりあえず背中をさすって落ち着かせて……あれ、背中強く叩いたほうが? わっかんねぇ~!
「もぐもぐ……んくっ……だ、大丈夫です、ノクスくん」
「え、飲み込んだ? 大丈夫って、食えるんかそれ?」
「その、無味無臭ですけど、多分……」
えぇ、食っても害は無いのか。本当に? 時間経過でダメージ食らうやつじゃなくてか?
というか、リンゴとか食材をドロップしたのならまだわかるが、よくわからん素材そのままを食うかね。
「ふーん、害はないんだと。どうする? ん?」
うゆがまたポヨゼラを顔に押し付けてきた。どうもしねえよ。
フェリシアの食いかけのポヨゼラを回収し、うゆの頬にむにっと押し付けてやる。なんだよその顔は、お前が先に始めたんだろ。




