遠い記憶・・
「公園で会った女の人におそわったの?」
「ううん、だからー、それがれんげちゃんなんだってばー
今もれんげちゃんといっしょなの。」
おかあさんは、きょろきょろあたりを見回しましたが、
だれのいるけはいもありません。
「ごめんね、れんげちゃん、
おかあさん、ちっとも気がつかなかったわ。
だって、おかあさんには、見えないんだもの。」
「うん・・・・。
あのね、おかあさん、
まいにちまいにち、ひこうきがね、ブンブンとんでくるんだよ。
キーン、 キーーンって・・・・・・。
イナゴみたいに、いっぱい、いっぱいとんでくるんだよ。
そしたらね、
あっちこっちにドーン、ドーンって
花火のおっきいみたいな音がして、いっペんに穴があくの・・・ 。
おうちがね、
ペシャンコになったり、おみせがもえたり・・・・・・・・
れんげちゃん、がっこうのおとなりのおうちにいたの。
おうちのもえた人とか、いっぱいいたの。
まっくらなおへやだった・・・・・。
おそとがなんにも見えないの・・・・・・・・。」
おかあさんは、れんげちゃんの話しているのが、ぼうくうごうのことだとわかりました。
日本でも、せんそうをしていた時、そんな穴にかくれていたそうです。
『せんそうを知らないれんげちゃんが、こんな話をするなんて・・・・・』
おかあさんは、ショックでした。 <うまれかわり>ふっとそんなことばが、おかあさんのあたまにうかびました。




