れんげちゃんが、話してくれたのは?
「れんげちゃんね、前は、砂のお国にいたの。
砂の原っぱがね、う~んとう~んとおっきいんだよ。
そこにおうちがあったの。」
「そのおねえさんと、お砂あそびしてたの?」
「ううん、れんげちゃん、ひとり。」
いよいよ、れんげちゃんのお話がへんになってきました。
目がとろんとして、半分おねむの目です。
『ははぁ、れんげちゃんはきっといねむりしたのね。
こっくりこっくりするうちに、こわいゆめを見ちゃったんだわ…。』
おかあさんは、そう思いました。
そこで、れんげちゃんの気がすむまで、お話を聞いてあげることにしたのです。
「れんげちゃん、おうちのしたじきになっちゃったの……」
「それで、いちど死んじゃったなんて言ってたのね?」
「ううん、むかしのれんげちゃんなの!
白いきれをかぶってるの。
金色のね、ネックレスとか、うでわとかしてたの。
それでね、みんなでかくれてたの。
くらーいおへや……。じーっとじーっと………。
そしたらね、ドカーンってなって、みーんなもえちゃったの。
れんげちゃんも、みんなも、いっぱい、いーっぱいもえて、
…もえちゃって…………」
「そう…こわかったね、
でも、もうだいじょうぶよ。
ほら、おかあさんがいっしょよ。」
ぎゅーっと、おかあさんは、れんげちゃんをだきしめました。
おうちがね、みーんな白くって、四角だったの。
おーっきいおっきい川にね、
おっきいおーっきい橋があってね……
でもね、冬はさむいの。
ブルブルってなっちゃう。夜がとってもさむいの。」
おかあさんは、れんげちゃんがどうやらさばくのことを言っているみたいなので、
ちょっとびっくりしました。
だって、れんげちゃんは、さばくに行っていたみたいに話すんですもの。




