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【蒼き海と深海の悪魔】

リバティー・アライアンス海洋管区、セクターW-11。

見渡す限りの水平線。

鉛色の空と荒れ狂う群青色の海が交わる境界線上に、その巨大な建造物はそびえ立っていた。


MSGヴァリアントフォースが不法占拠し、要塞化した海洋プラント・ポセイドン・タワー。

海中から汲み上げたレアアース資源を精製し、前線へ供給する重要拠点である。

そのプラントへ向けて、海面スレスレを疾走する一隻の強襲用ホバークラフトがあった。


ババババババッ!!

波を蹴立てて進むホバーの甲板。

そこに世界で一番不機嫌な表情をしたガバナーがいた。


「……最悪っす」


ミカ・フォルクス少尉は防水仕様のポンチョを頭から被り、ヘルメットのバイザー越しに忌々しげに海を睨んでいた。


「潮風で髪がベタつくっす、アーマーの関節に塩が噛むっす。何よりこの生臭い匂いが生理的に無理っす」


彼女は潔癖症なゆえに、自身のメンテナンスを阻害する環境を極端に嫌う。

特にこの塩と湿気は、精密機械である彼女の装備と、彼女自身の肌にとって天敵だった。


「えー、 そうかなぁ?私は結構好きだよ、海!」


隣でロード・インパルス・アビスのコクピットに座るフレンダ・ディーコン少尉は対照的にハイテンションだった。

インパルスの銀色の装甲には防錆用のコーティングワックスが厚く塗られており、テカテカと光っている。


「見てよミカちゃん、さっきから魚が跳ねてるよ!マグロかな、カツオかな?あ、もしかしてカニとかエビもいるかも!」


「任務に集中するっす。ここは敵の警戒エリア内、いつ何が飛び出してきてもおかしくないっすよ」


ミカはため息をつきながら、愛機クロスレイダーの固定具を確認した。

今回のクロスレイダーはタイヤの代わりに水上走行用のフロートとスクリューを装備した「マリン・カスタム」仕様だ。

見た目は水上バイクに近い。


『ソナーに感あり。フレンダ、ミカ少尉。3時の方向、水中より接近する熱源多数。魚ではありませんね』


KARMAメイが楽しげな声で告げる。

彼女にとって未知の環境である「海」もまた新たな破壊の実験場に過ぎない。


ザパァァァンッ!!

メイの警告と同時だった。

ホバークラフトの右舷、海面が爆発したかのように盛り上がった。

水しぶきの中から飛び出したのは異様なシルエットを持つ機械の怪物たち。


『ハイドストーム』

MSGヴァリアントフォースが誇る、水中・空戦両用の頭足類型ヘキサギア。

流線型のボディから伸びる無数の触手と発光するセンサーアイ。

まるで深海から浮上した悪夢の具現化だ。


「出たね、イカ野郎!」


フレンダが叫ぶ。

ハイドストームの群れは空中でホバー制御を行い、ホバークラフトを取り囲むように着地……いや、吸着した。


ガギギギッ……!

鋭い爪と吸盤がホバーの甲板に食い込む。敵機は全部で4機。

ゆらりと持ち上げられた触手の先端には高周波振動ブレードと、機銃が装備されている。


「うわぁ、ヌメヌメしてて強そう!でも美味しそう!」


「少尉の目は節穴っすか。あれのどこが美味そうに見えるんすか!」


ミカはポンチョを脱ぎ捨て、クロスレイダーに跨った。

甲板という狭く不安定な足場での戦闘。一歩間違えれば、冷たい海へ真っ逆さまだ。


シュルルルッ!!

先頭のハイドストームが鞭のように触手を振るった。

VICブレードの高周波が空気を切り裂く音が耳に刺さる。


「危ないッ!」


フレンダはインパルスの機体を伏せさせた。

頭上を触手が通過しホバーのアンテナをスライスしていく。

切断面が赤熱して溶けている。


「うっそ、切れ味良すぎでしょ!?お刺身にされちゃうよ!」


『分析完了。敵武装、VICブレード。接触すれば装甲切断と同時に強力な電子ウイルスを送り込まれます。……フレンダ、噛まれる前に噛み砕くことを推奨します』


「了解!インパルス、行くよッ!」


フレンダは操縦桿を叩き込んだ。

ロード・インパルス・アビスが咆哮する。増設されたリヴァイアサン装甲は海上戦闘においては「重り」となり、波に揺れる船上での安定性を生んでいた。


「そこだァァッ!」


インパルスが前脚で甲板を踏み締め、目の前のハイドストームに突進する。


ガィィンッ!!

敵の触手を受け止め弾き飛ばす。


「捕まえた!」


フレンダは間髪入れずに顎を展開する。ハイドストームの軟体部に食らいつく。


バキィッ!!


「あれ、硬い?」


予想に反してハイドストームの装甲は弾力があり、ゴムのように牙を弾いた。

深海の水圧に耐えるための耐圧装甲だ。


『ギシャアアアッ!』


ハイドストームが奇怪な鳴き声を上げ残りの触手でインパルスの胴体を締め上げてくる。


「うぐっ!こいつ、締め付け強いッ!メイ、出力上げて!」


『ゾアテックス、出力上昇。ですが敵の拘束力想定以上。このままでは二人で仲良く入水自殺です』


ハイドストームはインパルスを道連れに海へ飛び込もうとしていた。

水中に入れば機動力で勝る彼らの独壇場だ。


「……世話が焼けるっすね」


その様子をクロスレイダーに乗ったミカが見ていた。

彼女はホバークラフトの端、波しぶきを浴びるギリギリの位置にいた。


「おいタコ野郎共。私のスーツに塩水をかけた罪、万死に値するっすよ」


ミカはクロスレイダーのスロットルを回した。タイヤではなくフロート下のハイドロジェットが水を噴射する。


バシュゥゥッ!!

青い機体が、甲板の上を滑るように加速した。

彼女が手にしたのは通常のライフルではない。対水中用武装「ハープーン・ランチャー」。


「串刺しになれッ!」


ズドンッ!!

発射された超硬度の銛が、インパルスを締め上げるハイドストームの「目」に突き刺さった。


『ギィッ!?』


「起爆」


ドォォン!!

ハイドストームの体内で炸薬が爆発した。

耐圧装甲が内側から破裂し、黒いオイルと部品を撒き散らして破壊される。


「ナイス、ミカちゃん!助かったよ!」


拘束が解けたインパルスは死んだ敵機を海へ蹴り落とした。


「礼はいいっす。それより残り3体……来るっすよ!」


残るハイドストームたちがターゲットをミカに変更した。

触手を振り回し、クロスレイダーを包囲しようとする。


「数で勝てると思ってるなら、浅はかっすね」


ミカは不敵に笑うと、クロスレイダーを急旋回させた。

甲板の縁を利用したドリフト。そして、そのまま海面へと飛び出した。


「えっ、落ちた!?」


フレンダが叫ぶ。だが、ミカは落ちていなかった。


クロスレイダーのマリンモード。

水上を時速80kmで滑走し、波を切って敵の側面へと回り込む。


「水の上ならこっちの方が速いっす!」


ミカは水面から甲板上の敵を見上げハープーンを連射した。

下からの死角攻撃で、ハイドストームの脚部が次々と撃ち抜かれる。

ミカの援護射撃により、ハイドストームの連携が崩れた。

その隙を銀狼は見逃さない。


「今だ、一気に片付けるよ!」


フレンダはインパルスのトリック・ブレードを振り回した。

先端のブレードがバランスを崩したハイドストームの胴体を薙ぎ払う。


ズバッ!!


「二枚おろし!」


さらに、残った最後の一体に体当たりを敢行。

リヴァイアサン装甲の重量を乗せたタックルで敵機を甲板のクレーンに叩きつける。


ドガァァァン!!


「潰れろぉぉッ!」


インパルスの爪が敵の中枢コアを引き裂いた。

全ての敵影は沈黙し、ホバークラフトはようやくポセイドン・タワーの着岸ドックへと滑り込んだ。


「……ふぅ、なんとかなったね」


フレンダは息をついた。

甲板はオイルと海水でぐちゃぐちゃだ。


「最悪っす、もう帰りたくなってきたっす」


海面から戻ってきたミカがクロスレイダーから降りてブーツを振った。

中から水がチャプチャプと音を立てる。彼女の不機嫌メーターは限界突破していた。

二人がプラントの搬入口に立った時、ドックのスピーカーからノイズ混じりの低い声が響いた。


『……ほう、我がペットたちを退けたか。陸のネズミにしてはやるではないか』


「誰!?」


フレンダが周囲を見回す。


『我が名はオルカ。このポセイドン・タワーの管理者にして、深海の支配者』


モニターに映し出されたのは、潜水服のような重装甲に身を包んだ巨漢。

ガバナー パラポーン・エクスパンダー(深海仕様)、通称・オルカ将軍。

そのマスクの奥からは、ゴボゴボという気泡の音と、狂気じみた笑い声が聞こえる。


『だが、ここまでは余興だ。貴様らの目的は最下層のメインフレームだろう?来い。水深500メートルの冥府で待っているぞ』


通信が切れる。

フレンダはゴクリと喉を鳴らした。


「水深500メートル……。アビスよりは浅いけど、水の中かぁ」


「……行きたくないっす。絶対にスーツの中まで濡れるっす」


ミカは心底嫌そうな顔をしたがプロとして覚悟を決めたようにハンドガンの水を切った。


「でもあいつを倒さないと帰れないっすからね。行くっすよ、少尉。さっさと片付けて熱いシャワーを浴びるっす」


「うん、それにあの深海将軍もしかしたらすごい『お宝食材』を持ってるかもしれないし!」


「……少尉の頭の中はそればっかりっすか」


銀色の狼と、ずぶ濡れの掃除屋。

二人は暗い口を開ける貨物用エレベーターへと乗り込んだ。

目指すは海底。

そこには、陸の常識が通用しない「水圧」と「闇」の世界が待っていた。


ポセイドン・タワー中央シャフト。

透明な強化ガラスで覆われた貨物用エレベーターが海面下へと降下していく。

窓の外には太陽光が届かない深い青の世界が広がっていた。


「わぁ綺麗!見て見てミカちゃん、青い光る魚がいるよ!」


ロード・インパルス・アビスのコクピットで、フレンダがはしゃぐ。

一方クロスレイダーに跨るミカは、どんよりとした目で湿度計を見つめていた。


「……湿度が100%を超えてる気がするっす、早く終わらせて乾燥室に引きこもりたいっす」


深度300メートル。

水圧がきしむ音を立て始めた頃、KARMAメイの警告音が響いた。


『警告。急速接近する熱源を探知。下方より高機動物体……魚雷です!』


「なっ!?」


ドォォォォォン!!!

轟音と共に、エレベーターの床が突き上げられた。

強化ガラスに亀裂が走り次の瞬間、粉々に砕け散る。


バシャァァァッ!!

高圧の海水が鉄砲水となって二人を襲う。


「うぷっ、冷たいっ!」


「最悪っすーッ!!」


エレベーターのワイヤーが切断され二人の機体は暗黒の海中へと投げ出された。


深度500メートル。

光の届かない漆黒の海底。

そこへ巨大な銀色の塊が着底した。


ズシィィィン……

砂煙を巻き上げて着地したのは、ロード・インパルス・アビスだった。

通常なら潮流に流されるところだが、リヴァイアサン合金の重量が錨の役目を果たし海底に踏み留まらせていた。


「ぶはっ、……うぅ、息苦しい」


フレンダはアーマーの気密モードを作動させていたが、水圧でフレームが悲鳴を上げている。


『浸水なし。ですが、外部圧力は危険域です。フレンダ、素晴らしい環境ですね。これほどの負荷の中で戦うデータは貴重です』


「メイは呑気だねぇ……。でも沈んじゃったなら仕方ない!歩いて行くよ!」


フレンダはインパルスを一歩踏み出させた。

ズボッ、と脚が泥に沈む。

水の抵抗で動きは鈍いがパワーで無理やり海水を押し分けて進む。その頭上を青い光が横切った。

クロスレイダーのマリンモードだ。


「……少尉、生きてるっすか」


通信機からくぐもったミカの声が響く。

彼女のクロスレイダーはスクリューで推進し水中を自在に泳ぎ回っている。


「ミカちゃん、ずるい!私は歩きなのに!」


「第三世代を選んだ少尉の責任っす。来るっすよ、歓迎部隊が」


暗闇の中から、無数の光る目が現れた。

パラポーン・ダイバー。

背中に推進器を背負い水中銃を構えた深海兵士たちだ。

彼らは魚のように編隊を組み、動きの鈍いインパルスに狙いを定めた。


シュパッ!シュパッ!

水中銃から放たれた銛がインパルスの装甲を叩く。

キン、キン、と高い音が響くがリヴァイアサン合金は傷つかない。


「痛くも痒くもないよ!でも、うっとおしい!」


フレンダが前脚を振るうが、水の抵抗でスローモーションのように遅い。

ダイバーたちはそれを嘲笑うかのように回避し、さらに接近してくる。


「……的が大きいと大変っすね」


ミカがクロスレイダーを急加速させた。

水中戦こそ今の彼女の真骨頂、というよりさっさと終わらせたい執念だった。


「邪魔っす!」


ボコォォォッ!

ミカはクロスレイダーの先端で、ダイバーの一体に突撃した。


水流を利用した衝撃波が敵の内臓を破壊する。

さらに、すれ違いざまに水中ナイフで酸素チューブを切断する。


「ゴボッ……!?」


溺れる兵士を放置しミカは次々と敵を沈めていく。

海中では銃弾は役に立たない。

だからこそ、彼女はより原始的で確実な殺し方を選んだ。


「掃除完了、先へ進むっすよ」


ミカの先導でインパルスは海底基地のエアロックへと辿り着いた。

エアロックを突破し、プラントの最下層「メインドック」へ侵入した二人。

そこは巨大なプールのような空間だった。

海水が満たされたドックの中央に、その巨体は鎮座していた。


『よくぞ参った、陸のネズミども』


オルカ将軍の声が水中に響く。

彼が操るのは、通常の倍以上のサイズがある特注のヘキサギア。


「ギガント・ハイドストーム」。


8本の巨大な触手と、中央に輝く赤いモノアイ。まさに、深海の魔物クラーケンだ。


「デカいタコだね、あれなら何人分のお刺身になるかな!?」


フレンダが舌なめずりをする。


『フン、減らず口を。深海の抱擁を受け鉄屑となるがいい!』


オルカ将軍が操作レバーを握り潰さんばかりに力を込める。

ギガント・ハイドストームの触手が、一斉に襲いかかった。


「させるかッ!」


ミカがハープーンを撃ち込むが巨大な触手はいとも簡単に弾き返した。

そして、その一本がインパルスを捕らえた。


ガシィッ!!


「しまっ……!?」


『捕まえたぞ!』


残り7本の触手も絡みつきインパルスをがんじがらめにする。

ギリギリと締め上げる音。装甲がきしむ。


『我が機体の出力は深海の水圧にも匹敵する!貴様の自慢の銀色の鎧ごと、中身をミンチにしてやる!』


「ぐぅぅ……!苦しい……!」


フレンダの視界が赤く染まる。

インパルスのパワーをもってしてもこの拘束は解けない。おまけに触手の吸盤から高圧電流が流され、メイのシステムにも障害が出始めた。


『警告……システムダウン寸前……。フレンダ……このままでは……』


「まだだ、まだ終わらない!」


フレンダは叫んだ。

窮地に追い込まれた時こそ、彼女の野生は冴え渡る。彼女は絡みつく触手の質感を感じ取っていた。


(……生っぽい。機械だけどバイオ筋肉を使ってる。だったら……!)


「メイ、 排熱制御をカット!ジェネレーターを限界まで回して、その熱を全部装甲に流して!」


『……!?了解しました。機体冷却を放棄。全熱量を表面装甲へ転送……!』


インパルスのエンジンが異常な唸りを上げた。行き場を失った熱エネルギーが銀色の装甲へと伝導する。

リヴァイアサン合金はアビスのマグマにも耐えた超耐熱金属だ。

それは同時に、熱を溜め込み放出する性質も持っていた。


ジュウウウウウウッ!!!

海水が沸騰する音が響いた。インパルスの全身が赤熱し周囲の水が一瞬でスチームへと変わる。


『な、何だ!?熱い、熱いぞォォォッ!?』


オルカ将軍が絶叫する。

インパルスを締め上げていた触手が高熱によって赤く変色し、煙を上げ始めた。

人工筋肉のタンパク質が熱変性を起こし、力が抜けていく。


「これぞ、必殺……」


フレンダがニヤリと笑う。


「深海特製・ボイル・オクトパスだァァッ!!」


『馬鹿なァァッ!水中で火を使うだとォォッ!?』


「茹で上がって柔らかくなったねぇ!」


拘束が緩んだ隙を逃さず、インパルスは自由になった前脚で触手を引きちぎった。

ブチブチッ、という音と共に美味しそうな匂いが漂う。


「トドメは……ミカちゃん!」


「了解っす!茹で上がったタコなら串も通るっす!」


ミカのクロスレイダーが突撃した。

手には予備の炸裂銛を3本束ねた「特大串」。


ズドォォォォン!!!

ミカの特攻がギガント・ハイドストームの眉間を貫いた。

銛が内部で炸裂する。


『おのれぇぇぇッ!深海は……私の……海ィィィッ……!!』


オルカ将軍の断末魔と共に、巨大イカ型ヘキサギアは爆散した。


戦闘終了後。

爆発と高熱の影響で、ドックの海面には大量の魚がプカプカと浮いていた。


「うわぁ~ 大漁だぁ!」


フレンダはインパルスのコクピットから身を乗り出し、浮いている巨大な触手の一部を引き上げた。


「見てミカちゃん、これ絶対美味しいよ!醤油持ってない!?」


「……持ってないっす」


ミカはクロスレイダーの上でぐったりしていた。

全身ずぶ濡れ、塩まみれ、そして生臭い匂い。


彼女の精神力は限界を迎えていた。


「もう帰るっす、今すぐ帰って風呂に入るっす」


「えー、食べていこうよー!せっかく茹でたのに!」


フレンダは触手にかぶりついた。

バイオ素材特有の弾力と機械油の風味が混じった何とも言えない味。

だが、空腹の彼女にとってはご馳走だった。


「ん~、歯ごたえ抜群!ちょっと鉄の味がするけど、そこがまたワイルド!」


「……勝手にするっす、お腹壊しても医務室までは運ばないっすからね」


ミカは呆れ顔でホバークラフトへの帰還信号を送った。

深海の悪魔を退けた二人。得られたのは、プラントの奪還という戦果と、フレンダの満腹感。そして、ミカの「二度と海には来ない」という固い決意だった。

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