キャロラ視点
◇キャロラ視点
私の名前はキャロラ。
第2王子の婚約者の影をしている。
とても誉高いことではあるけど、誰でもいいから私の愚痴を聞いて欲しい。
私はこの仕事上、人に情報を与えるような真似はできない。
本当は私も心のままに顔を動かしたかったが、その癖が万が一ついてしまったら、私は仕事が出来なくなる可能性が高い。
何故なら、私の感情はとても破天荒で、あまり見せることが出来ないからだ。
でもな?そのせいで今の私は21歳である。私の婚期は?誰かいい相手いませんか??
マジで。お母さんからもいわれるのが、とてもキツイ。私の幼き頃のマザコン心を返して欲しい。
私の言いたいことが分かる人は居るだろうか。
今、私の下の空間では、影はいないものとして、愛してるって言い合うゲームをするらしい。
は!?ふざけんじゃねぇよ!なんで私がこんなにも惨めな思いをしなくちゃいけないんだよ!
お前らは若くていいな!!
爆発してしまえ!!このリア充が!!
口では言えないけどね!!
このリア充の甘くて吐き気がする点は、王子は恋心を自覚してても、婚約者の方は自覚してないのにこの甘さっていうことろだよ、、、
本当にありえねぇ!いっその事早く結婚してしまえ!
そして私にいい男紹介しろ!
まぁ、これ以上やると婚約者の方に真顔で睨まれるからしないけどさ、、、
そう、あの婚約者本当にバケモンだよ!
私何も言ってないはずなのに、この性格バレてるらしい。正直、バレてるって気づいた時ちびるかと思った。
しかも私より強い。え?私っている?っていうのがもはや日常の一部。
そんな奴が今から、というか今、愛してると言い合うのだ。
正直言ってキツい。だって今も2人は2回交代で、
王子「愛してる。」
婚約者「どうも。(ほんの少しだけ照れてる)」
王子「愛してるよ。」
婚約者「どうも。(ほんの少しだけ以下略) 愛してるわ。」
王子「ありがとう。(めっちゃ照れてる)」
婚約者「いや、照れすぎでしょ。そんなんだったらすぐ勝てるわ。」
王子「恥ずかしいんだよ!悪かったな!」
ちょっと待って、ちょっと待って、ちょっと待って。告る空気が出来上がってない?え?マジ?ここで?私もしかしたら、遠い国にある悟りってものを開けそうな気がしてきたよ?
婚約者「もしかして、私の事がホントに好きだったりする感じw?」
あっー!!!!↑やってるわー!マジ鈍感すぎだろー!全身にブツブツ出てきちゃうよー!
王子「、、、(顔真っ赤)」
婚約者「え、、、ホントに?」
王子「そうだよ!ローナのことが好きだよ!僕のことを好きになって欲しかったからこのゲームやったんだよ!」
婚約者「わ、私、好きっていう気持ちがどういう感じなのか分からない。」
おいおい、ホントの無自覚かよ。もういいや。とっとと幸せになっちまえよ。クソが。
王子「今は別に分かんなくてもいい。だけど、いつか僕のことをすきになる日が来るってことは覚えててね。これからは本気で口説くから。
多分もうまともな思考はお互いに出来ないと思うから、解散にしようか。」
そうだそうだ!早く解散しろ!こんな甘い空気吸ってられっか!
婚約者「そ、そうね。そうしましょう。で、では、ご機嫌よう。」
この後、学園に行った王子に頭の悪いピンク頭のやつがちょっかいをかけた結果、婚約者は恋心を自覚し、卒業とともに、結婚式を上げた。
私は、なんと影の中での同期に告白され受けた結果、溺愛され、仕事は少なくなり、2人の子宝に恵まれた。
やっぱり、リア充は最高だね!ハハ!
全然リア充爆発しろだなんて思ってナカッタヨ。ハハ!
最後まで読んでくれてありがとうございました(*^^*)