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「この度は、僕の!神様航空をご利用いただき、誠にありがとうございます。快適な空の旅は如何だったでしょうか?」



またもやあの白い空間に飛ばされたな…


「おい!まじで死ぬとこだったぞ!しかもご丁寧に(チュートリアル)の立て札とか笑えねぇ!」




俺が甦り落下した先にあったのは、攻略難易度5の天空ダンジョン…天空のチュートリアルくんだそうだ。


わざわざ座標とかいじったらしい。しかも死んでもやり直しが効くとか本当ギャグかよ…




「大切なことを伝え忘れてたからね…なんか君怒ってたしさw落ち着いてから話そうかなぁって思ってたら、あっという間にダンジョン踏破しちゃうんだもん。…つまんないー」



そりゃな…あんなゲームの序盤みたいなダンジョンとチュートリアルの立て札ありゃ苦労なかったぞ…





「君の身体能力が人より高いのもあるね…僕の想定外だよ!いい誤算さ!それよりも改めて蘇らせるけど…どこか希望はあるかぃ?次もダンジョンの真上がいいかなぁ?」




…おい、冗談もほどほどにしろよ…




「…怖い顔しないでよ。分かってるって!たぶん魔素を器に満たすのにもう少し時間がいるからさ?それまでは身体を馴染ませておいてよ。」



「あー、それならじいさんとばぁちゃんに顔見せときたい。あそこならおあつらえ向きだ。この《能力》を馴染ませるのも、いい案山子(ジジイ)もあるしな。」




「本当、君に会えて僕は幸せだよ。その調子でじゃんじゃんダンジョン攻略してね!それじゃ!またね。」





白い世界が足元から崩れていく…





瞬きの間に、俺は田舎のじいさんの家の前に蘇っていた。先程のダンジョンボス攻略時に手にした《ダンジョンコア》を握りしめて…






……………………………………………………………



半年振り返りゃ、なかなかだな…まさか仕事辞めてからが俺の全力疾走の始まりとは…


新幹線の窓から流れる景色をどことなし眺めながらそう思う。


横ではすでに缶ビール5本空けてイビキを描きながら眠るジジイ…




大丈夫。すでに古典的な落書きは済ませてあるからな。





それよりもあの神様妙な事を…




…僕の名前かい?これは、自己紹介がまだだったね。



僕は、ルナ…夜と魔を統べる。《大迷宮の管理者 ルナ》さ…





じいさんの家に送られる前の短い時間でのやり取りで、些か早口にそう聞いた神様の名前…




神に自己紹介をさせるなど不敬に当たらないのだろうか…それよりも。




「夜と魔を統べる…《大迷宮の管理者》」



…厨二病真っ盛りだな…あいつ…






うつらうつら…横で気持ちよさそうに眠るじいさんの所為でこちらも眠くなる…




京都までは、まだまだあるだろうと…重い瞼が閉じるのを止められない…







……………………………………………………





どこまでも白く…果てしなく、フワフワと浮いているような…





「結構な言われようだね?仮にも神様の僕を(厨二病)とは?」





えらいご立腹のようだ…ここはおだてとこうか。



「半年ぶりか?ダンジョン攻略しにいくぞ!嬉しいだろ?俺はワクワクだ!そっちは今日も可愛いな!こんちくしょう!!」




テンション高めで有耶無耶にしよう…そうしよう。





「だめだよ!騙されない。君はどこまでも神様ってものを冒涜するね。まったくまぁいいさ!しっかりダンジョン攻略に性を出すんだね!?」



…そこに関しては問題ない。チュートリアルダンジョンなどダンジョンにあらず。


正真正銘、初ダンジョンだ。ワクワクするのも無理はないだろう。




「そういや、ダンジョン攻略って破壊しないといけないけど…俺あんなもん木っ端微塵にできねぇぞ?」




「その事なら大丈夫さ。ダンジョンコアを手に入れれば、君に僕の力の一端を使えるようにしてある。コアと一緒に木っ端微塵さw」



…おい。





ははっ…とどこか先程の意趣返しのように、悪戯な笑顔で答える。




「嘘だよ、コアが鍵。君が持ち主。そしてダンジョン内部のボス攻略による開錠。その3つが在ればダンジョンは破壊される。」



…つまり?





「君がダンジョンを踏破すれば、それでダンジョン攻略さ!」




わかりやすい。





「ただし、君の存在は他の神にも知られてる。ダンジョンを攻略されれば困る神もいるからね…何柱か、邪魔しにくるかもしれないから…そこだけは、注意して…いいかぃ?絶対に抗ってはいけない…勝つとか負けるとか、そういう次元じゃないからね」




…存在そのものを消されかねないから。…と小さく溢す。





ゾッとしねぇな…




「ちなみに、そいつらの特徴は?」




「ちょっと!なんで嬉しそうにしてるのさ!いいかぃ?絶対ダメだからね?」



…はいはい。頭の隅っこにおいとくよ…






「ほんとに…いかれてるよ。まったく、全部で9柱、その中でも狐の九尾はいかれてる。その後のもやばいけど戦闘になって不味いのは2柱、それは…」




いやはや…いいこと聞いた。九羅麻(クラマ)はやはり神様か…そんでやばいのがあと()()



やれやれ早く会いたいなぁ…





「君には何を言ってもダメそうだ…ほらもうすぐ着くから起きなきゃだよ!ダンジョン攻略頑張ってね?いいかい、くれぐれも僕の忠告は守る事!だよ。」




なんて優しい神様だ…心の準備はしておこう。







…………………………………………………






京都〜京都〜、お忘れ物落とし物、ございませんようお気をつけください。





………はっ!!?



「おい!じいさん!京都!着いたって!」



「んーあと5分じゃー」



「こんの糞爺ぃ!!!」



危なかった…まじでドアこじ開けなきゃやばかった…



あとじいさん放り投げなきゃ降り過ごした…



駅員さんに軽くお説教食らいながらホームを出る…改札を出て長く伸びる大階段…初めて来ましたよ。京都…




まずは、京料理にでも舌鼓を打ちますかね。

その後はホテルのチェックインをすませて、ダンジョンへいざ…いざ、あれ…俺ライセンスないからダンジョン入れないんじゃ…





現実的に考えて、ダンジョン探索者ライセンス。

俺…持ってないんですが、どうしよう……


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