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「第一次人魔世界大戦」と《魔物大氾濫》
各国が出した結論は危険物質の破壊と魔物の殲滅の為の核兵器の導入である。
結果的に世界で初めて発見されたアメリカNYの【自由の戰女神】ダンジョンは近隣住民の避難とNY州全領土を犠牲とする事で破壊に成功した。
しかし、その後荒野と化したNYは原因不明の超磁場が発生し、そこから魔物が大量に湧き出てきた。
魔物のほとんどが低ランクだったが、人類の武器である銃火器は効かず、装甲車並びに戦車等を戦場に投入するも、多勢に無勢…数の暴力による蹂躙。厳しい訓練を耐えて戦争経験のある軍人ですら歯が立たなかった。
それはそうだろう、当時は才能も技能も持たない人類が、魔物相手に敵うわけがなかった。
戦果は時間を追うごとに増していき、アメリカ軍は敗戦に次ぐ敗戦。人類の滅亡のカウントダウンは一刻の猶予もなく。他国の軍事協力を仰ぐも意味をなさず。
ただただ、人々は絶望するしかなかった。
しかし、《魔物大氾濫》発生から1年。突如として現れた、全人類の希望。英雄の誕生と同時多発的に全人類に起きた神の加護である。
魔物相手に領土の三分の二を侵食されていたアメリカは一人の英雄によりその全ての領土と魔物の全殲滅を3ヶ月で実現した。
さらにその後ダンジョンの非活性化を10年かけて行われ、最初の英雄、アーノルド・バークは全世界の希望となった。
歴史を学ぶにあたり当たり前に出てくる名前であるが、その後、異能を発現させる人類が多数存在し、世界はその姿を変えていく。
第一次人魔世界大戦と魔物大氾濫を教訓とした世界各国は、ダンジョンの破壊を禁止。異能力者によるダンジョンの調査と魔物の殲滅。異能力者の団体を設立し、規律ある組織として運営していく事を発表し、今現在、研究が進み、才能と技能を異能力として、確立している。
第二次人魔世界大戦については割愛する。これは、歴史的に見ても不明確なものであり、なぜダンジョンが破壊され、なぜ魔物大氾濫が発生したかも定かではないためである。
さて、ここまで話をしてきたが……
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「ダンジョンは攻略されてないか?」
俺が世界で、100年にもわたる歴史上初めてのダンジョン攻略者などと微塵も考えれない。
「そうだね、過去にダンジョンは破壊されているよ?しかしだ、それは魔物大氾濫が起きた後だろ?」
??何が違うのか。
「正しい手順を踏んでいないのさ、僕はダンジョンを正しい手順で攻略して欲しいのさ。」
正しい手順?
攻略と破壊と…あーわからんな
「つまり、どういう事だ?」
「順番が逆なのさ、ダンジョンのコアの不活性化の後に破壊する。でないと何度でもダンジョンは再生するからね。現にアメリカのダンジョンはまだあるだろう?」
たしかに、現在もアメリカNYの自由の戰女神ダンジョンは存在しているが…デジマ?
「僕が君に求めるのはこの世界の全てのダンジョンの攻略と破壊、そして君に与えるものは能力という無限の可能性さ。どうだいゾクゾクしないかい?自分の手でダンジョンを攻略する術を得て、なおかつ世界を救う。君も男の子なら妄想の一つもしただろう?」
「おい!人を子供扱いするんじゃない!不愉快だ!」
…まぁしたけども、世界を救うヒーローとか、男の浪漫だろ…
「さて、君をこれから現世に蘇らせるわけだが、連絡手段が必要だから《オラクル》をプレゼントするよ。これからは、君は僕の従順なる下僕となる訳だが何か質問はあるかぃ?」
…おい、ちょっと待て聞いてないぞ!下僕?ふざけるな!
「まぁまぁ、それじゃ詳しいことはオラクルで!君と君の未来に幸あらん事を〜w」
瞬間…真っ白な空間から落ちるように景色が変わる。
真下にはおそらく日本が見える訳だが…おい…死ぬだろこれ…
しかもあんたの名前もまだ聞いとらんわ!
こんちくしょーーー!!!!!
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朝日が眩しい…
都会と違い、静かな朝、電車の音も車の音も聞こえない。
俺は育った田舎の爺さんの家の前で死んだ時と同じ姿で蘇った。
宙空に放り出された時はどうなるかと思ったが、なんとかなるもんだな。
いやはや、ともあれおれは、再び現世へと返り咲いた訳だ。
この先思いやられるが、ひとまず帰還の喜びを噛み締めつつ、見慣れていた玄関の古臭いインターホンを鳴らす……




