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「能力?」
そうさ、…と目の前の少女のような神様は続ける。
「そもそも、才能も技能もこれを分割し希釈したものに過ぎない。能力を注ぐとたちまち器が壊れるか、容量を超えて溢れてしまう。」
はて…そんな力を聞いたこともなければ、今まで、散々語られてきた才能と技能の謎がこんな形で明確化されていくとは、才能と技能の研究者が卒倒するぞ…
「僕は先にも言ったけど、君のような可能性に満ちた人類を探していたんだよ。」
…現われるかはほとんど賭けだったんだけどねと、悲しげに小さく溢しながら、
でも!と
「君は僕の前に来てくれた。本当に、ほんとうに嬉しんだ。やっと全て終わらせる事ができる。」
「あー、ちょっと待ってくれ、追いつかん。」
俺は頭がパンク寸前。何が何だかわからん。
「つまり、俺はお前から才能と技能を貰って生き返る。さらにダンジョンを攻略する。そうすりゃお前の…悲願?願いが叶う。俺の願いも…まぁ叶うな。」
「でしょ!?…ならすぐにでも、」と言いかけるのを俺は手で制する。
「待て、話がうますぎる。第一にダンジョンが攻略されていない?それはない。昔の英雄はダンジョンを攻略の際破壊している。」
そう、ダンジョン誕生から各国は危機的状況と見て、ダンジョンの破壊を行なっている。それは、攻略なのではないのか?という疑問があった。
「そうだね、うん。あれは…ひどかった。」
「何?」
人類の過ちの一つ
世界崩壊寸前とまで言われた厄災、そして、
「僕の姉が世界へとばら撒かれた時だよ。」
《異世界接続》後、人類半減の戦犯。
《魔物大氾濫》
その原因であるダンジョン破壊戦略と銘打たれた。
「第一次人魔世界大戦」の強行である。




