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過酷な修行が絶頂すぎて誰にも言えません〜最強のドM転生者は今日も耐え抜く〜  作者: GenerativeWorks
【第2章:王立騎士団・学園編】

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第4話:大賢者クレアの過剰深読み


アルフォンスが信者化して以来、俺(リアム)の学園生活は「最悪の危機」に直面していた。


なぜなら――誰も俺を攻撃してくれなくなったからだ。


「リアム様! 本日の訓練の対戦相手ですが、私めが怪我をさせては大変ですので辞退させていただきます!」

「リアム様に手を上げるなど、恐れ多くてできません!」


……といった具合に、生徒も教官も俺を「絶対に傷つけてはならない聖者」として扱い、寸止めどころか触れてすらくれなくなったのだ。


(これじゃあ……ご褒美(苦痛)が何ももらえないじゃないか!!)


飢餓感に苛まれた俺は、ついに自給自足を決意した。


「誰からも攻撃してもらえないなら、自分で自分に負荷をかければいいんだ!」


俺は放課後、魔導具の実験室にこもり、試行錯誤の末に一つの『自作アイテム』を作り上げた。


黒い金属でできた、重厚な首輪と手枷。

そこに、学園のジャンク品置き場から拾ってきた『精神圧迫の呪符』と『持続痛撃の魔石』をギチギチに組み込んだ、俺特製の夢のアイテム――『超重圧・持続激痛アンクレット』だ!


(ふふふ……これを身につければ、歩くだけで全身に激痛と重圧が走り続ける……! 夢の永久機関ご褒美アイテムの完成だ!!)


俺は誰もいない地下訓練場で、さっそくその黒い器具を首と両手首に装着した。


カチリ。


次の瞬間――!


――ビキビキビキッ! ズシィィィィンッ!


「――っっっ~〜〜〜〜〜!?!?!?」


首筋と両手首から、血管を焼き切るような鋭い激痛と、全身の骨が悲鳴を上げるような強烈な重力が押し寄せてきた!


(ひぃぃぃぃぃぃッ!? 最高!! 歩くだけで首と手首から極上の痺れが全身に流れてくる……っ!! 自作大成功だよぉぉぉッ!!)


【固有スキル:『痛覚=昇華』発動中】

自作呪具による連続重圧・灼熱痛を検知 ──> 脳内麻薬に変換します。


【ステータス変動】

HP:15/15(※自動全回復中)

STR:120 ──> 180(UP!)

VIT:380 ──> 500(UP!)



(あはぁ……! 素晴らしい……これなら授業中も歩いている最中も、ずっとご褒美を味わっていられる……っ!)


俺はあまりの快感に、ニヤニヤとだらしなく口角を吊り上げ、うっとりとした表情で地下訓練場を歩き回っていた。


――だが、その光景を物陰から息を呑んで見つめる人物がいた。


王立騎士学園の学園長であり、かつて魔王軍との戦争で活躍した伝説の元大賢者――マザー・クレアだ。


(な……なんということじゃ……!)


クレアは老眼を見開き、深く震えていた。


(あの禍々しい器具は……身につける者に絶え間ない激痛と、精神を蝕む過酷な呪いを与える禁忌の魔導具……! なぜあのようなものを、リアムが……!?)


クレアの頭の中で、圧倒的な深読み(勘違い)のギアが高速回転を始める。


(そうか……! あやつは……あやつは普段の訓練では満足できず、自らに『絶え間ない死の苦痛』を課すことで、常に精神を研ぎ澄ませているというのか……!?)


クレアの目にポロポロと涙が溢れ出す。


(仲間や国民の前では一切の弱音を吐かず、常に微笑みをたたえている少年が……見えないところで、これほど凄惨な『自己犠牲の修練』を己に課していたとは……っ! おのれを痛めつけ、苦しみを引き受けることで、世界を救う力を蓄えているというのか……!!)


「おお……おおお……! なんという尊き魂じゃ……! まさに殉教者……いや、降り立ちし『真の聖者』そのもの……っ!」


クレアは感涙にむせび、その場で深く杖をついた。


そして翌日。


「全校生徒、ならびに騎士団員に告ぐ!」


朝の朝礼で、壇上に立ったクレア学園長が朗々とした声で宣言した。


「わが学園の至宝・リアム殿の『あくなき高潔なる修行精神』を称え、本日より彼を『名誉聖者』として国に推薦! さらに、彼が集中して自己の修錬(※自作ご褒美アイテム遊び)に専念できるよう、国を挙げて最上級の保護体制を敷くこととする!」


「「「おおおぉぉぉぉぉッ!!! リアム様万歳!!!」」」


全校生徒から湧き上がる割れんばかりの歓声と拍手。


壇上で「名誉聖者」のメダルを首にかけられた俺は――顔面を蒼白にさせて震えていた。


(最上級の保護体制……!? え、嘘でしょ!? それって……僕の周りに護衛がついて、二度と危険な目(ご褒美チャンス)に遭えなくなるってことじゃん!?)


「(やめてぇぇぇぇぇぇ! 僕はただ自作アイテムで気持ちよくなりたかっただけなのにぃぃぃぃッ!?)」


俺の心の絶叫虚しく、クレア学園長の過剰な深読みによって、俺の『ご褒美遮断包囲網』は国レベルへと拡大してしまったのだった――!



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