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過酷な修行が絶頂すぎて誰にも言えません〜最強のドM転生者は今日も耐え抜く〜  作者: GenerativeWorks
【第2章:王立騎士団・学園編】

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第2話:エリート貴族アルフォンスの嫌がらせ


無事に王立騎士団の特別枠として入団が決まった俺(リアム)だったが、当然ながら全員が俺を歓迎してくれたわけではなかった。


「おい、平民。お前が噂の『聖者』気取りのガキか?」


放課後、練兵場に残って一人でストレッチをしていた俺の前に、数人の取り巻きを従えた一人の少年が現れた。


端正な顔立ちに艶やかな金髪、豪華な刺繍が施された騎士服。

名門アルフォンス公爵家の嫡男であり、入団生の中でダントツ筆頭と目されていた天才剣士――アルフォンス・フォン・ローゼンベルクだ。


「平民の分際で、エレノア副団長に気安く保護されおって。入団試験のパフォーマンスも見たぞ。あんな見かけ倒しのハタリで周囲を騙せても、この俺の目は誤魔化せん」


アルフォンスは鼻で笑うと、腰の鞘から一振りの美しい細身の剣を抜いた。


その刃には、禍々しい紫色の魔力がメラメラと揺らめいている。


「これは我が公爵家に伝わる魔剣『紫電』。掠っただけでも対象の神経に直接【焼灼の激痛】と【痺れ】を流し込む代物だ。……どうだ? 口ほどにもない平民根性を叩き直してやろうか?」


アルフォンスが下品な笑みを浮かべ、魔剣を俺に向けて突きつける。


その瞬間、俺の視界に待望の青いウインドウが踊り出た。



【対象:魔剣『紫電』(神経直接攻撃・焼灼激痛・強力痺れ効果)】

※接触により肉体の損傷を無視した【ダイレクト痛覚刺激】が発生します。



(し、神経に直接……焼灼の激痛と痺れ……!?」)


俺の心臓が、早鐘のようにドックンドックンと脈打ち始めた。


肉体を傷つけずに、ダイレクトに神経へ激痛と痺れを流し込む?

……何それ、『副作用ゼロの無限ご褒美ダイレクトアタック』じゃないか!!


「ア、アルフォンスさん……! 本当に、そんな凄い魔剣で僕を攻撃してくれるんですか!?」


俺は嬉しさのあまり、思わず両手を握り締めて一歩踏み出した。


「なっ……!? き、貴様、俺の警告を煽りと受け取ったか! どこまで不遜な……!」


俺の「歓喜の身乗り出し」を、アルフォンスは「自分を見下す余裕の挑発」と受け取ったらしい。顔を真っ赤に怒らせて魔剣を激しく振りかぶった。


「後悔しても遅いぞ、平民ぃぃぃっ! 神経を焼き切る激痛に狂い悶えて泣き叫べぇッ!!」


シュバッ!!


最速の踏み込みから繰り出された魔剣の先が、俺の腕の皮膚をかすめた。


次の瞬間――。


――ジワッ……ビキキキキキキキキッ!!!


「――っっっ~〜〜〜〜〜!?!?!?」


掠った傷口から、雷のような電流と灼熱の激痛が、ダイレクトに全身の神経を駆け巡った。


(ひぃぃぃぃぃぃっ!? 最高!! なにこれ皮ふを溶かす毒の100倍ダイレクトに脳に効くぅぅぅっ!!)


脳内で過去最大級のエンドルフィンが津波のように決壊した。

全身の毛穴が開き、脳みそがトロトロにとろけて意識が跳びそうになる。



【固有スキル:『痛覚=昇華』発動中】

神経ダイレクト焼灼刺激を検知 ──> 脳内麻薬に変換します。


【ステータス変動】

HP:15/15(※ダイレクト攻撃のため物理ノーダメージ)

STR:40 ──> 70(UP!)

VIT:180 ──> 250(UP!)

雷・電撃耐性(大):獲得



(あぁぁぁ最高……! 神経に直接ご褒美が届くなんて、この魔剣作った人マジで天才天才天才!!)


俺は至高の快感に包まれ、その場に崩れ落ちそうになった(※恍惚で腰が抜けただけ)。


「ハハハハッ! どうだ平民! これが『紫電』の激痛だ! あまりの痛さに声も出まい――」


勝ち誇るアルフォンス。


だが、パッシブスキル『恍惚の鉄壁』が容赦なく発動した。


絶頂寸前のだらしなく緩みかけた俺の表情は、即座に『激痛の魔剣をその身に受けながらも、一切の悲鳴を上げず、哀れみすら孕んだ静かな眼光で敵を見つめる聖者』の顔へと強制補正されたのだ。


「……ッ、ハァ、ハァ……(※気持ち良すぎて吐息が漏れているだけ)」


俺はゆっくりと顔を上げ、恍惚の吐息を吐きながら、微動だにせずアルフォンスを見つめ返した。


「な……なに……!?」


アルフォンスの高笑いがピタリと止まった。


(馬鹿な……!? 『紫電』の激痛は、熟練の騎士ですら狂乱してのたうち回るほどのものだぞ……!? なぜこいつは……悲鳴一つ上げず、静かに我慢している……!?)


アルフォンスの背筋に、冷たい汗がスッと伝う。


(しかも……あの目はなんだ……!? 激痛に耐えながら、まるで『もっと打ってみろ、お前の攻撃などすべて受け止めてやる』とでも言いたげな、恐ろしいほどの眼光……ッ!!)


「くっ……! チョロチョロとハタリをかましおって……! もう一撃だあぁぁぁっ!!」


恐怖を打ち払うように、アルフォンスは再び魔剣を振り上げたのだった――!



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