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過酷な修行が絶頂すぎて誰にも言えません〜最強のドM転生者は今日も耐え抜く〜  作者: GenerativeWorks
【第2章:王立騎士団・学園編】

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第1話:入団テストと『庇い合い』の擦れ違い


王都へ到着した俺(リアム)は、師匠バルダスの推薦状を手に、王立騎士団の入団試験会場である大錬闘場へとやってきていた。


会場には、名門貴族の令息や各地から集まった猛者たちがズラリと並び、独特の緊張感が漂っている。


「次! 受験番号402番、リアム!」


案内役に呼ばれ、俺が闘技場の中央へ進み出ると、対戦相手として重厚な全身鎧に身を包んだ巨漢の試験官が進み出てきた。


試験官は身の丈ほどもある巨大な大槌(ハンマー)を肩に担ぎ、獰猛な笑みを浮かべる。


「ふん、華奢なガキだな。わしの試験はシンプルだ。この大槌による全力の一撃を、防具越しに受け止めて耐え抜くこと。……まあ、大半の受験生は骨が折れて失神するがな!」


試験官が発する威圧感。そして重厚な大槌。


俺の視界に、待望の青いウインドウが浮かび上がった。



【対象:試験官の全力大槌撃(純粋物理打撃・超重圧)】

※直撃により強大な衝撃波および全身骨格への過度な負荷が発生します。



(す、凄まじい物理打撃……!?)


俺の胸が、期待で高鳴る。


骨が折れるほどの衝撃? 全身を押し潰す重量感?

……何それ、『超ストロング系・全身打撃マッサージ』じゃないか!!


「試験官様! 防具なしで、素肌で受け止めてもいいですか!?」


「あ……? 命がいらねえのかガキ! 生意気言ってんじゃねえ、行くぞおぉぉ!」


試験官が大槌を大きく振りかぶり、空気を切り裂く音とともに俺の脳天へと振り下ろした。


(きたぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!)


俺は避けるどころか、両腕を大きく広げてその直撃を正面から迎え打った。


ドガァァァァァンッ!!!


闘技場全体に爆音が響き渡り、土煙が激しく舞い上がる。


「なっ……愚かな! 直撃させるなんて……!」

「あのガキ、粉々になったぞ……!」


受験生たちが悲鳴を上げる中――土煙の向こうで、衝撃の光景が広がっていた。


「……っっっ~〜〜〜〜〜!?!?」


大槌の直撃を受けた俺の全身を、とてつもない衝撃と圧力が駆け巡っていた。


(ひぃぃぃぃぃぃっ!? 最高!! 全身の骨と筋肉がギシギシ鳴って、痺れるような快感が脳髄に突き刺さる……っ!!)


脳内で特大のエンドルフィンがドバドバと溢れ出し、快楽の波が全身を飲み込んでいく。



【固有スキル:『痛覚=昇華』発動中】

超重圧物理打撃を検知 ──> 脳内麻薬に変換します。


【ステータス変動】

HP:15/15(※高速自動回復)

STR:20 ──> 40(UP!)

VIT:120 ──> 180(UP!)



(あぁぁぁ最高……! 骨が折れるどころか、コリが一気にほぐれていく……っ!!)


俺はあまりのご褒美に、うっとりと恍惚の息を漏らした。

パッシブスキル『恍惚の鉄壁』が発動し、俺の絶頂顔は『どんな壊滅的な打撃を受けても微動だにせず、鋭い眼光で敵を見据える不屈の聖者』の顔へと強制補正される。


「な……なにぃぃぃっ!? わしの全力の一撃を、丸腰で受けて……一歩も退かん、だと……!?」


試験官がガタガタと腕を震わせ、大槌をポロリと落とした。


だが、俺が「もっと叩いてくれてもいいのになあ」と物足りなさを感じていた、その時だった。


「そこまでです!!」


凛とした叫び声とともに、客席から白銀の甲冑を纏った美少女――聖女エレノアが飛び出してきた。


「リアム様! 無茶です、これ以上の攻撃を受けたらあなたの身体が持ちません!」


「え? エレノアさん……? いや、僕は全然平気で――」


「強がらなくても分かります! あなたはまた、周囲に自分の強さを示して安心させるために、一人で激痛を耐え忍んでいるのでしょう……!?」


エレノアは目頭を熱くさせながら俺の前に立ちはだかり、試験官に向かって剣を構えた。


「試験官! これ以上の試験は不必要です! 彼の高潔な覚悟は、すでに証明されています!」


「あ、いや……エレノア副団長がそうおっしゃるなら……」


焦る試験官。感涙する受験生たち。


そして俺は――心の中で血の涙を流していた。


(頼むから邪魔しないでエレノアさんんんんっ! あと3発くらいおかわり(打撃)をもらう予定だったのにぃぃぃぃっ!!)


「行きましょう、リアム様。あなたのような素晴らしい方を、これ以上傷つけさせはしません」


エレノアは俺の手を優しく包み込み、守るような仕草で導いていく。


「(僕の……僕のご褒美タイムが……)」


絶望で顔を歪める俺(※エレノア視点では『他人に心配をかけまいと痛みを必死に隠す健気な顔』)を連れ、こうして俺の王立騎士団での生活は、致命的な「庇い合いのすれ違い」とともに幕を開けたのだった。



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