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過酷な修行が絶頂すぎて誰にも言えません〜最強のドM転生者は今日も耐え抜く〜  作者: GenerativeWorks
【第3章:魔王軍侵攻・耐性危機編】

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第5話:魔王軍前線基地の壊滅


魔王城へと続く危険地帯――『死の荒野』。


そこは空を覆う暗雲から紫色の毒雨が降り注ぎ、地面には足を踏み入れた者を腐食させる酸の泥沼と、侵入者を自動で迎撃する魔界の古代迎撃陣地が巡らされた、文字通りの地獄だった。


「ひょ、ひょーッ! 最高ぉぉぉぉッ!」


だが、俺(リアム)にとってそこはまさに【極上テーマパーク】だった。


足元を渡れば酸の泥がジュワジュワと靴底を溶かし(※酸耐性でノーダメージだが仄かな温もりを感じる)、空を見上げれば毒雨が皮膚をピリピリと刺激する。


「いいぞ……いいぞ! 耐性スキルの防壁を突き抜けるほどの激しい攻撃はどこだ……!?」


俺がさらなる強い刺激を求めて荒野を爆走していると、前方に重厚な黒鉄の城塞が見えてきた。

魔王城を守る最前線拠点――『魔王軍第一前線基地』だ。


「敵襲! 敵襲ぁぁぁッ! 王国の聖者リアムが単身で突撃してきたぞ!」


「何だと!? ガキ一人が単身で乗り込んでくるなど舐められたものだ! 『極大焼滅魔法陣』を起動せよ! 跡形もなく灰に変えてやる!」


砦の壁上に並んだ悪魔の魔導師たちが、一斉に巨大な魔法陣を起動した。


渦巻く漆黒の火炎。空が割れんばかりの轟音とともに、家一軒を丸ごと飲み込むほどの巨大量の魔力光線が、俺の頭上から一直線に降り注ぐ!


ズドォォォォォォォォンッ!!!


「――っっっ~〜〜〜〜〜!?!?!?」


地面が爆発し、周囲数キロの地形が吹き飛ぶほどの破壊と激痛の波。


(ひぃぃぃぃぃぃッ!? きたぁぁぁぁぁッ! 久々の超威力ダイレクトアタック!!)


耐性スキルの防壁を真正面から強引に押しつぶすほどの超質量ダメージ。

脳内で久々に特大のエンドルフィンがドバドバと溢れ出し、快楽の波が頭頂部まで駆け巡る!


【固有スキル:『痛覚=昇華』発動中】

超極大火炎魔法・空間破壊ダメージを検知 ──> 脳内麻薬(超極大)に変換します。


【ステータス変動】

HP:15/15(※爆速回復)

STR:320 ──> 650(UP!)

VIT:9,999 ──> 15,000(限界突破)

火炎・熱素耐性(極)獲得


(あぁぁぁぁ……! これだよこれ! この爆発的な快感を待ってたんだよぉぉぉッ!!)


俺は煙と火炎が渦巻く爆心地点で、うっとりと至福の吐息を漏らした。


もちろん、パッシブスキル『恍惚の鉄壁』が即座に牙を剥く。

火炎に包まれながら恍惚とする俺の絶頂顔は、『世界を崩壊させる極大魔法すら微笑みで受け止め、漆黒の炎の中で神々しい輝きを放つ不屈の聖者』の姿へと強制補正された。


「……ッ、ハァ、ハァ……! 素晴らしい魔法だ……! もっと……もっと見せてくれ……!(※おかわり要求)」


俺は煙を押し分けて一歩前進した。


「ば……バカな……ッ!?」


砦の上の魔導師たちが、目を剥いてガタガタと震え出した。


「我が軍の誇る『極大焼滅魔法』を正面から浴びて……服すらロクに焦げておらん(※ステータス爆上がりで魔力が霧散した)だと……!?」


「しかもあの顔を見ろ! 炎の中で微笑んでいるぞ……! 『お前たちの全力などこの程度か』と嘲笑っているんだぁぁぁッ!」


「化け物だ! 物理も魔法も通用せん! 撤退! 全員撤退だぁぁぁッ!!」


「待って! 逃げないで! 僕のご褒美のおかわりはぁぁぁッ!?」


俺は逃げ出す悪魔たちを追いかけて、全速力で砦の正面大門へと突撃した。


ドゴォォォォンッ!!


爆上がりしたSTR(筋力)のせいで、俺が門を叩いただけで重さ数トンの黒鉄の扉が吹き飛び、ついでに砦の支柱が砕けて基地全体がガラガラと崩壊し始めた。


「ひぃぃぃッ! 砦が一撃で崩壊したぞーッ!」

「助けてくれぇぇぇッ!」


悪魔たちはパニックに陥り、武器を捨てて魔王城方面へと大雲の子を散らすように逃げ出していったのだった。


◇


「ハァ、ハァ……! リアム様! いまお助けに――」


それから数時間後。

決死の覚悟でリアムの後を追ってきたアルフォンスとエレノア率いる王国軍大遠征隊が基地に到着した。


彼らの目の前に広がっていたのは――完璧に崩壊し、跡形もなく焼け野原となった魔王軍の最前線基地と、その中央でぽつんと肩を落として佇む少年の姿だった。


「な……なんということだ……」


アルフォンスの手に握られていた剣が、ハラリと手からこぼれ落ちる。


「たった一人で……たった一人で魔王軍の第一前線基地を壊滅させただと……!?」


エレノアも胸の前で手を組み、ボロボロと溢れ出る感動の涙を止めることができなかった。


「自分を追ってくる私たちに危険が及ばないよう……一人で先回りし、敵の拠点を全て潰しておられたのですね……! どこまでご自分を犠牲にすれば気が済むのですか、リアム様……っ!」


「「「リアム様! 奇跡の聖者様!!」」」


遠征隊の兵士たちが一斉に膝をつき、地鳴りのような歓声を上げる。


その大歓声の中心で、俺は呆然と己の手を見つめていた。


(また……またおかわりをもらう前に逃げられちゃった……。しかも壊滅しちゃった……)


ご褒美に飢えたドM聖者の明日はどっちだ。

こうして、俺の意図とは完全に乖離したまま、物語はいよいよ最終章――【第4章:決戦・大英雄誕生編】へと突入していくのだった。


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