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請求書は図書館庁へ  作者: 廃棄クリップ
本の国、大図書館
5/7

会計局にて「無駄遣いしないでくださいね」

大図書館長に言われた通りに、大図書館会計局へ来たリシェ達2人

「特務書官リシェルカです。規定に従い出立前のレクチャーを受けに来ました。」

そう、書類に埋もれた目の前の柔らかそうな小麦色の髪の女性担当者に伝える。

「あら、やっと来たわねリシェルカさん、話は聞いてますよ。会計局員のリネット・タフロス・フォン・アーヴェルです。」

そういいながらリネットは数枚の資料を手渡してきた。本好きなリシェは紙の質感に少しワクワクする。


挿絵(By みてみん)


「では、ご説明いたしますね。」

おそらく同じ紙面であろう資料に目を通しながらリネットが続ける。

「資料にあるように、旅費として交通運賃と宿泊費、次に通信費、そして渉外費は請求書で落とせます。」

請求書の取扱い手続きなど、資料に記載の基本事項を説明の後、リシェに質問がないか促した。

「この雑費は?要相談とありますが・・・」

「あぁ、雑費なども計上できますが事前の稟議書で申請が通らないとダメです。」

「まあ・・・そうですよね・・・」

「あっちなみに、交通費や宿泊費は実費精算と定額清算がありますが、実費の場合上限があるので注意してくださいね。最悪全額自腹ですから。実費の規定については、資料の後ろの方に詳細が記載されています。」

「ぇえ・・・まあ・・・仕方ないですよね。ん?この日当はどうやって受け取るのですか?」

「ここの職員なら専用の魔道端末持ってますよね。毎朝定時に自動で振り込まれます。ですので通信ができない場所にいると受け取れません。後日通信が回復した朝の定時にまとめて振り込まれます。」

魔道端末を眺めながらリシェは通信不備なんて一度も経験したことがないと思った。

「そんな辺鄙なところにはいかないので大丈夫でしょう。」(慢心である)

「ふふふ、やりくり頑張ってくださいね。」

リシェはもう一度一通り資料に目を通してから、リネットに視線を移して言う。

「大体把握しました。ありがとうございます。分からないことがあったらこちらに連絡すればいいのですよね。」

「はい、それで構いません。・・・・・・ところで・・・。」

と少ししたり顔をしてリネットが言う


「渉外費は交際費や接待費も含まれるので・・・おいしいお店に行っても先方との交渉であることが証明ができれば・・・」

「?!・・・はい!、十分に理解しました。」

「魔道端末の履歴が便利ですよ~。」笑顔でリネットがリシェに伝えた。


●サブキャラクター

リネット・タフロス・フォン・アーヴェル

小麦色の髪碧眼の会計局員、25歳、既婚、子供はなし、本の国の子爵家(中央貴族)次女、身長168cm

本の国の大図書館会計局員主計補佐の一人、在勤9年と2か月

やわらかな小麦色の髪の持ち主、碧眼のため魔力操作に長けているがが色味が薄いため魔力強度は高くない。

父母、弟一人、姉一人の4人家族。タフロスは父の名前。内政を長い間担ってきた家系だが図書館勤務は一族でも珍しい。

遵法精神はしっかり持っているが、魔道管理システムが優秀なため、会計手続きなどに不備が少なくストレスフリーな職場だと思っている。

そのため多少のミスや遅延は大目に見てくれる。ただし不正や法外な請求にはしたたかに対処する。

リシェと同じく図書館カフェテリアの謹製シフォンケーキのファン、好きな組み合わせはブルーベリージャムにミルクティーを合わせたセット。

今後リシェの請求書に目を光らせる立場でもある。

リネット「リシェルカさん・・・これ多分経費で落ちますよ。局長の審査通ると思います」

リシェ『・・・!!ほんとですか!!』


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