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魔法は使える?

本日も3話投稿です。

1話目をお楽しみいただければ幸いです。

「頑張って生き残ろう」と決意をしてから2週間後。エミリーはメイドのアンと屋敷内を散歩していた。まだエミリー達は小さいため、外には出れない為だった。いつもの屋敷内散歩コースを歩いていると中庭に面した窓の方から次女のビクトリアと3女のシシリーの声が聞こえてきた。


「…【ファイヤーアロー】」「…【ウォーターボール】」力強い声が聞こえた後、”ドカ”、”ビシャ”とか何かが壁にぶつかった音がした。


エミリーは、音の聞こえた方の窓にてててと走って行くと外に大きな帽子と短めの杖を持ったビクトリアとシシリーが見た事のない大人と中庭に立っていた。


「ねぇ、アン。お姉さま達は何をされているの?あの人は誰かしら?」

エミリーは外の様子を見てアンに質問をした。


「エミリー様、そんなに窓に近づくと危ないですよ。もう少し離れてください」

窓に張り付いていたエミリーを抱きかかえる様に窓から離すと


「ビクトリア様達は、魔法の練習をされているのですね。側にいらっしゃる方は、家庭教師のナザリー様でしょうか」

エミリーを抱きかかえながらアンが説明をする。


「魔法?すごーい、私も使ってみたいわ。アン!」

エミリーが少し興奮気味にアンに言う。


「エミリー様、魔法は5歳にならないと使えないですよ。もう少し我慢しましょうね、さあ散歩の続きをしましょう」

アンは、そう説明するとエミリーを窓から離れた場所に下ろし散歩の続きを促した。エミリーは後ろ髪を引かれる思いで散歩を続けた。


その夜、夕食と湯あみが終わりいつものようにエミリーとエドガーがベッドの上で1日の報告会を行っていた。


「ねぇ、エド聞いてよ。私達まだ魔法が使えないんだって。今日、ビクトリア姉さまとシシリー姉さまが魔法の練習をしていて。アンに使いたいって言ったらそう言われたの」

納得のいかない表情でエミリーがエドガーに不満を漏らす。


「まあ、普通はそう言うよね。でも、僕らもう使えるよ…【ライト】」

エドガーが何やら唱えたたと【ライト】と言うとエドガーの頭上に直径10㎝位の光る球が現れた。


「えぇぇぇぇー!!なんじゃそりゃー!どういう事よエド、ねぇ、白状しなさい。さっさと吐きなさい!」

エミリーがエドガーの胸ぐらをつかみ、前後に揺らし興奮しながら大声で言う。


「エ、エミリー。落ち着いて、落ち着いてって!そんなことされてちゃ、話す事もできないよ」

エドガーも負けじと大きな声で反論する。エミリーは”はっ”と気づきエドガーを離す。急にエミリーが胸ぐらを離したのでエドガーは後ろに転がる。その様子をみてエミリーが慌てて近づく。


「ご、ごめん。エド大丈夫?つい興奮しちゃって」

エミリーが申し訳なさそうに転がったエドガーに手を貸す。


「まったく。ちょうど今日話をしようとしたんだよ。この前、この初級魔法書を図書室で見つけて漸く読める様になったんだ。それで唱えてみたら【ライト】が使えたんだ」

エドガーが浮かんでいる光の玉を指さしながら、小さな薄い本を取り出す。


「多分、教科書の様な物だと思うんだよね。何冊もあったし、アンに見つからないように持ってくるの大変だったんだから」

エドガーが褒めてと言うドヤ顔をしながらエミリーが小さく震えている。


「エド!!そんな物を手に入れたんなら、もっと早くにいいなさいよーーー!」

エミリーが大声で怒鳴る。


「ひぃぃ、ごめんなさい、ごめんなさい。もうしませんからお許しください」

エドガーは秒でベッドの上で土下座をして何度もベッドに頭をぶつけながら謝罪をする。エドガーが数十回頭を打ち付けると漸くエミリーが


「まったく、私はあなたの相方。生命共同体なんだから、情報共有はしっかりしてよね」

額に#マークが見えるほど目を吊り上げながら、文句を言ってくる。


エドガーは、「はい」としか言えなかった。


あと2話あります。

よろしくお願いいたします。

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