異世界システム
本日最終3話目です。
よろしくお願いいたします。
エミリーとエドガーが声での言葉を練習し初めて1週間が経った。ちなみに、この世界は1週間が6日。1か月5週。12か月で1年だった。2人とも1週間を過ぎると急に流暢にしゃべれるようになる。
「ねぇ。なぜ?いきなりしゃべれるようになったのかな?」
いつものように自室のベッドの上でエミリーがエドガーに尋ねる。
「アンが言ってたけど、スキル取得したんじゃないかな?どうも、この世界スキル制らしいんだよね。だからしゃべれるのと同時に文字も簡単なの読めるようになったでしょう?」
エドガーが近くの本を一冊持って開く。1週間前までは全く読める気がしなかった文字が沢山書いてあったが、今では所々読める。イメージで言うと日本語の本でひらがな部分だけ読める様な感じだ。
「確かに、簡単な単語は読めるわね。文字を読む練習もしていないのに不思議だわ。これがスキルの恩恵かしら??」
全く理解が出来ないという表情をしながら、文字を読めている現実に戸惑っているエミリーがいた。
「そういえばさ、エミリーの前世はどんなシステムだったの?レベル制?スキル制?」
エドガーが思い出したように質問をする。
「なにそれ?私の前世には、レベルなんて物も無かったし、能力が数値化されてなかったわ。ただ、PKって分かるかしらサイコキネシス(Psychokinesis)ね。私も含めPKを使える人が普通にいた世界よ。エドガーの世界は?」
エミリーがいきなり変な事を言ってくる。
「何っ?その凄い世界!俺のいた世界は、魔法もPKも氣功も一般的ではなかった。俺がどれだけあこがれたか。だからこの世界では沢山魔法をぶっ放すんだ!!」
エドガーは今まで溜まっていたうっぷんを吐き出す様に言い放つ。
「あー、ヤダヤダ。こんな身近に中二病にかかっている人間がいるなんて」
エミリーがとても冷たい視線を飛ばしてくる。
「それは、酷すぎないか?!そもそも、なんでエミリーの世界に”中二病”なんて言葉があるんだよ」
エドガーは涙を流しながら力なく抗議する。
「あははは、それはエドガーの世界が日本皇国の平行世界だからでしょ。それに前世にもいたのよ、絵にかいたような”中二病”にかかった子がさぁ」
前世のその子を思い出したのか、ケラケラ笑いながら答えた。
しばらく笑い続けていたエミリーは、ふと思い出したように
「で、何の話だっけ?そうそう、この世界のシステムだった。結局どんなシステムだか分かったの?」
「…分かったよ。この世界はジョブ制+スキル制だった」
まだ、ショックから立ち直れていないエドガーが絞り出す様に答える。
「もう、ジョブ制もスキル制も良く分からないからちゃんと説明して、エドガー。しっかりしなさい」
ペチっとエドガーの額を叩いて目を覚まさせようとするエミリー
「痛いなー。分かりました、まずジョブ制はジョブ=職業で例えば、戦士や僧侶や魔法使いなどの職業の意味で、それぞれの職業での能力が伸びやすくなるらしい。例えば戦士だと筋力が上がりやすくなるけど、魔力とかは上がりにくいとか」
ここまで説明して、一度エミリーを見る。エミリーは何とか理解している様だった。
「次のスキルは、今回の言語の様に特定の事を続けて行うと取得できる能力で、剣術や火魔法などでこれもスキルがある補正が掛かるらしい」
エドガーが聞いてきた事を説明した。
「ふーん、私達は何の職業なのかな?どうやって確認すればいいのかな?」
エミリーがまだ、納得がいっていない表情で質問してくる。
「それがね、5歳になって洗礼を受けないと分からないだって。悲しいけどこの世界での5歳までの生存率が低すぎて5歳まで生き残れた子供だけ確認ができるようになるんだって。厳しい世界だよね」
「じゃあ、余計頑張って生き残らないと」
2人は互いに力強くうなずいた。
ここまで、お読みいただきありがとうございました。




