エミリーの決意
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~~エミリーside~~
エミリーとエドガーは、無事に【錬成】のスキルを手に入れて部屋に戻って来た。エドガーはまだ不貞腐れていた。
「エド、いつまで不貞腐れているの?あまり、ぐじぐじしていると殴るわよ」
エドガーの不貞腐れている態度を見て、エミリーが怒気を孕んで注意する。
「ご、ごめん。もう復活したから、暴力はやめよう。ねっ」
今迄、下を向いてうじうじしていたエドガーがピシッと背筋を伸ばしてエミリーに謝罪する。
「もう、そんなに悔しいなら練習すればいいじゃない? 私はたまたま、1回で成功しただけでしょう。これからも何度も【錬成】を行って熟練度を上げて、100%成功が出来る様にならないとダメだってメアリー母様が言ってたでしょう」
エミリーはそうゆうと、錬成板を取り出し練習の準備をする。
「えーっ、いいよ。僕はもう100%成功できるし。まあ、魔力水だけだけど」
年相応の子供の様な口調で、魔導書を戸棚から取り出しベッドに座った。
「何を言っているの?それに、エド?あなた気付いてる?最近、時々だけど子供みたいな口調になってるわよ?」
『30過ぎのおっさんが、何を言ってるのかしら、大丈夫?この子?』
エミリーが諭す様に注意をする。
「そんなバカな?…でも、確かに集中力が切れやすくなるな・・・ちょっと気を付けよう」
エドガーも思い当たる節があるのか、少し真剣な表情になる。
「本当に気を付けてよ、私達はそれぞれの前世の世界の知識を忘れたら、せっかくのアドバンテージが無くなってしまうのよ」
『私達はスキルから言って互いに補完し合わないといけないのだから』
エミリーは本当に心配そうに注意をする。
「大丈夫、大丈夫。俺、一度見た事は忘れないから、そこは安心して」
「はぁ? 何をどうすれば安心できるのよ…えっもしかしてあのスキルのせい?」
「そう、この世界では【アーカイブ】とかの名前になっているけど、前世から写真記憶が出来たんだ。ただいっぱい覚える事は出来たんだけど、検索する能力が無くてさ覚えた物を探すまでの時間が結構かかって大変だったんだ」
『えっ、何を言っているの?』
エミリーの目が大きく見開かれる
「女神様に【検索】のスキルを貰ったから、凄く使えるスキルになったんだ。昨日から色々な事をすぐに思い出せてすげー便利なの」
「エド、確認だけど…あなた前世で見た事全部覚えているの?」
『まさかね』
エミリーが念のため確認する。
「そうだよ、覚えているというより忘れられないが正しいかな?まあ、忘れられないと言っても思い出すのに苦労するから100%覚えているのとは違ったのだけど、【検索】のスキルを貰ったから100%覚えているに変わったね」
エドガーは、笑顔で答える。
「ちょっと、それが本当なら物凄いチートじゃない‼」
「おおっ、そうなるかな? もしかしてエミリーより凄い?」
すごく嬉しそうにドヤ顔をするエドガー
「あまり、調子に乗らない事ね」
『こいつ、大丈夫かしら。自分がどんだけ凄いか気づいてないの?調子に乗らせると危ないわね』
もう一度怒気を含めて注意をする。
「分かってるよ」
注意され、エドガーは明らかにシュンとなる。
「で、話を戻すけど。さっきの「一度みたら~」って言うのは、一度できた事は100%再現出来るって言う理解で正しい?」
エミリーが確かめる様にゆっくりとした口調で質問する。
「合ってます。目で見れる物は、大体再現できるよ。目立つのが嫌いだったからやらなかったから、ダンスの振りとか、武術の型とか見ただけで再現できたから、練習の時間無駄で無駄ですぐやめたよ」
エドガーが昔を懐かしむ様に遠い目をしている。
『こ、こいつ。自分がどんだけ凄いのか気づいてない。そして、自分がどれだけ危険なのかも。エドガーの前で秘伝とか、何か重要な事をみせたら全部記憶されて再現されるって事でしょ!それに、何年もかけて覚えて身体にしみ込ませる型とかを一回で出来る。脅威でしかないわ』
エミリーは大きなため息を付く。
『馬鹿と天才は紙一重って言うけど、ちょっと、警戒レベルを上げないとまずいわね』
「エド、明日から何かする前には、私に必ず相談するのよ。い・い・わ・ね!」
本日、最大級の怒気を込めてエミリーが注意をする。
「わ、分かったよ。何にもしてないのに何で怒っているんだ?【威圧】のスキルでも持ってるんじゃ??」
エドガーが最後の方は、聞こえない様に小さな声でぶつぶつ呟いた。
『これは、先が思いやられる。私の平和な生活の為に何としても知られない様にしなくちゃ』
エミリーは小さく決意を固めた。
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