双子神の加護
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エミリーのステータスを確認し、スキルの数が自分より2個も多い現実を何とか、かみ砕き戻ってきた。
「ねえ、エミリーこの”双子神の加護”ってなんだった?」
「えっ、なんだったってなにが?」
「だから、どんな加護だったか確認したかって聞いているの」
話のかみ合わない、エミリーに少しイライラしながらエドガーが言い放つ。
「そんな、私。誰かみたいに中二病じゃないから分かるはずないじゃん?」
エミリーが、エドガーを余計にあおって来た。
「お、俺は、中二病じゃない!!!、中二病じゃなぃぃ…」
エドガーが大粒の涙を流しながら、「中二病じゃない」と繰り返した。
「ご、ごめん。ちょっと言い過ぎたから。泣き止んで、ねぇ」
エミリーが泣き始めた、エドを見ておろおろし始める。
エドガーはしばらく、「中二病じゃない」を繰り返しながら泣き、それをみてエミリーはおろおろと慰めたり、謝ったりを続けた。
「落ち着いた?じゃあ、『双子神の加護』の確認の仕方をおしえて」
泣き止んだエドガーを見て、先ほどの続きを確認する。
「ステータスボードの『双子神の加護』の文字を触ってみて?」
エドガーが自分のステータスボードを、触りながら確認の仕方を伝える。
「ここを触るのね?」
エミリーも自身のステータスボード上の文字を触った。
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双子神の加護
創造神、姉神ラファーリアと妹神ラフェーリアの加護
【念話】【成長促進+30%】【魔力共有】【即死防御】
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「あっ、見えた。へー4つもあるね。ああ、やっぱり【念話】があるよエドガー。このスキルのおかげで私達は、『念話』が出来るんだね。謎が解けて良かった」
エミリーが何故かスッキリした表情で喜んでいる。
「まったく、そこじゃないだろ。普通他の3つに注目するだろ!はぁー、でも女神様達に感謝だな、これだけ貰えればとりあえずすぐに死んだりは、しなさそうだな」
エドガーが双子神の加護の中にあったスキルを見て呟く。
「ねぇ、この【魔力共有】って私とエドの魔力を共有して使えるってことだよね?」
「多分あってるよ、でもどこまで相手の魔力を使えるのかな?エミリー【鑑定】で調べられない?」
「ちょっと待って、【鑑定】っと。あ、分かったよ 相手の魔力を限界まで使えるみたい。ゼロにはできないみたいだね」
「おお、じゃあ俺達は、かなり沢山の魔法を使えるね」
エミリーの説明を聞いたエドガーが呟いた。
「そうだ、エミリーの【魔力増強】ってどんなスキルだった?」
エドガーが自分には、無かったスキルについて質問をした。
「ああ、あれね。【魔力増強】は魔力+50%だったよ」
エミリーが何の気なしに答える。
「なんで、そんなに良いスキルを貰ってるんだ。もう、いい。エミリーの魔力を俺が【魔力共有】で使ってやる」
エドガーは自身の不遇を嘆き、不貞腐れた。
「まったく、面倒ね。【成長促進+30%】のスキルがあるんのだから、地道にこれから鍛えればいいでしょう。そんな、スキルに頼らずに私を超えて見なさい。あまり見苦しいと殴るわよ」
エミリーがぐじぐじしているエドガーに言い放つ。
「わ、わかったよ。戦闘のスキルも貰ったしがんばるよ」
エドガーは恐怖の表情を浮かべながら、返事をした。
「それよりもよ、錬金術師なのに、錬金術に関わるスキルが無いのはなぜかしら?」
エミリーが再度ステータスボードを、確認しながら呟く。
「うーん、予測でしかないけど。錬金術を一度でも成功させないと出てこないのかもね。屋敷の図書室に初級でもいいから錬金術に関する本が無いか調べてみるよ」
エドガーは自分の仮説を答える。
◇
洗礼式の次の日、エドガーは1人屋敷の図書室に来ていた。
「錬金術、錬金術はと。無いなー?こっちの棚じゃないのかな?」
魔法関係の本が並んでいた、本棚には錬金術関係の本がなかった。図書室内をくまなく探すが、やっぱり見つける事が出来なかった。
「無い…ここには、無いのかも。どうしよう? あ、あれ?」
エドガーは、図書室の扉の裏にある本棚の一番下にある木箱を見つける。本棚の中に木箱がある事が異様なのに、中には貴重である本が乱雑に入れられていた。
「誰だろう?こんな風にしまうのは?この世界ではまだ、本って貴重なはずなのに…あ。あった!」
エドガーは木箱の下の方に、分厚い皮の表紙で作られた錬金術に関する本を見つけた。
見つけた錬金術の本は、半分が箱になっている不思議な本だった。箱の中には魔法陣が書かれた石板と黒い石が数個入っていた。
「これは、何だろう?えっと、本に書いてあるかな?」
パラパラと本の部分をめくって行く。最初の方の魔法陣の石板の絵が描かれているページを見つけた。
「錬成板と魔石みたいだな? おっ、この本によると抽出から始めるんだな。部屋に戻って試してみよう」
エドガーは見つけた錬金術の本を部屋に持って帰った。
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